映画『13日の金曜日』シリーズを題材にした非対称型のマルチプレイゲーム『Friday the 13th: The Game (北米版)』をプレイしました。
ジェイソン(Jason) vs 7人のキャンプ指導員(Counsellor)
このゲームは8人でプレイする非対称のオンラインゲームです。1人がジェイソンでプレイ、残り7人がキャンプ指導員でプレイします。最大8人ですが、最低2人でゲームは開始可能です。
ジェイソンの目的はキャンプ指導員を殺すこと。
キャンプ指導員の生存条件は、
- 1プレイの制限時間である20分間生き残る。
- 車かボートを修理してエリアを脱出。
- 電話を復旧して警察に救助を求め、5分後に到着した警察と合流。
- ジェイソンを操作しているプレイヤーが通信切断されるとキャンプ指導員が生存となる。
- ジェイソンを倒す方法もありますが、ジェイソンも含めて数人が協力しないと難しいような条件。
車、ボート、電話の修理は、それぞれ必要アイテムを見つけて修理。例えば車の場合は「カギ」「バッテリー」「ガソリン」らが必要となる。1人で頑張って集めるもよし、他のプレイヤーがそれぞれ持ち寄るもよし、2~4人乗りなのでハイエナ状態で乗れることもあるかもしれない。
ジェイソンが徘徊する中、修理に必要なアイテムを集めに行くのか、危険は犯さずに隠れて制限時間がくるまで逃げ切るのか、誰かが完成させた脱出手段に乗っかるのか、他の人の動きを見ながらの判断も、その時々で面白い。
自分が修理アイテムを1つセットして他のアイテムを探して離れている時に、他の人たちが車を修理して発車してしまうこともあります。置いてけぼりで落ち込んでいたら、その車がジェイソンに襲撃されていたり、面白いドラマが生まれる。これはブロードキャスト配信で見て大笑いした出来事ですが。
修理アイテムを持ったプレイヤーが脱出したら、その修理アイテムは入手不可になると思う。
PK(プレイヤーキル)も可能。あまりやる人はいないようですが、敵がジェイソンだけではないという恐怖もまた面白い。PKをしたプレイヤーがジェイソンに見つかって殺されるという展開もある。自分が死んだ後は観戦モードになりますので、自分を殺した相手の末路も見られます。
L1で懐中電灯のON/OFFです。これをチカチカさせてジェイソンを煽っているプレイヤーもいました。結局は殺されましたが。煽ると執着されて狙われるでしょうから、囮役になるのなら有効なテクニックかと思います。
キャンプ指導員側は7人ですが、ラジオを使用することでトミー・ジャーヴィス登場のフラグが立ちます。死亡か脱出でゲームを終えたプレイヤーがトミー・ジャーヴィスとして再プレイ可能。ですのでジェイソン側は最大8人キル可能。
私もトミー・ジャーヴィスでプレイして、背中のショットガンならジェイソンを倒せるかと思って向かっていきましたが、撃つ前に殺されました。
タッチパッドを押すと、各脱出手段の進行状況が見られます。進行している脱出手段に乗っかるのが早いが、ジェイソン側もマークしているかもしれない。
方向キー上を押すと、現在の生存者が確認できます。
方向キー左右で所持アイテムが複数ある場合の選択。
方向キー下で選択しているアイテムを捨てる。
アイテムはLargeとSmallの2タイプがあります。Large Itemは武器や修理アイテム。1つしか持てません。Small Itemは回復アイテムやポケットナイフなどで3つまで持てます。
ジェイソンでのプレイ
ニコニコ動画に製品版のジェイソンで初プレイしたと思われる実況プレイ動画がアップされており、ジェイソン側でのプレイがわかりやすいです。
動画はPC版ですが、画面右下の4つのアイコンがジェイソンのスキルで、PS4版では〇、×、△、□に対応しています。最初は1つしか使用できませんが、時間経過で1つずつアンロックされていく。
キャンプ指導員の位置は、波紋のような〇の表示でわかります。Stealth(ステルス)が高いキャンプ指導員は、これが出にくいってことですね。
TV番組の『逃走中』みたい
3DSでゲーム化もされたTV番組『逃走中』みたいなゲームです。ジェイソンがハンターでキャンプ指導員が逃走者。あまり動かず隠れる人もいれば、みんなで脱出するために動き回って活躍する人もいたり、グループで行動する人たちもいる。
グループ行動は目立ちますが、ジェイソンに見つかった時に1人が追われて他の人は逃げられる可能性が高まる。見捨てて逃げてもいいし、味方が捕まっている時に斧などでジェイソンを攻撃して味方を助けてあげることもできる。
家の中に隠れていても、ジェイソンには鷹の目みたいな能力があり、人がいる家は赤く表示されます。キャンプ指導員でプレイする時でも、ジェイソンの能力を知っている必要がある。
TIPS
- 割れた窓を通過しようとすると負傷する。ジェイソン側なら家の窓は割るべき。
- 無線機を入手すると他のキャンプ指導員のボイスチャットが聞こえるようになる。
- 地図を入手するとタッチパッドを押した時に全体図も見られる。
- ジェイソンがワープで近づいてきた時、キャンプ指導員側は画面にノイズが出ます。
- 使用キャラクターの選択は、マッチングしてから通信速度の右側にあるアイコンで×ボタンを押して選択。
参加しやすいゲーム
参加しやすいオンラインゲームです。対戦の勝ち負けを気にしてカリカリするゲームではないし、足を引っ張ってチームに迷惑もかけるようなことを気にするゲームでもない。上手い・下手を気にせず、気兼ねなく野良でプレイできます。
死んでストレスが溜まるようなゲームでもなく、ジェイソンに見つかって追いかけ回されるハラハラ感も楽しい。あがいて逃げていれば、その時間の分だけ他の人の生存確率は高まります。真っ先に殺される役を演じるのもまた一興です。『13日の金曜日』という題材が、上手くハマっているゲーム。
死ぬと観戦モードになり、見ていても楽しめる。ゲームを始めたばかりの時は、死んでから他のプレイヤーのやり方を見て覚えることが重要になるかと思います。
キャラクターが自動で演技をするのもホラー映画っぽくて面白いです。これも観戦を面白くする要素。自分でプレイしている時もそうですが、例えば怖がりの女性のキャンプ指導員でプレイしていると、死体を見つけた時に「キャー!」っと派手にリアクションするので、プレイしていてビックリします。
キャンプ指導員と強化
キャンプ指導員は既製キャラクターが数人用意されていて、能力がそれぞれ違います。Stealth(ステルス)が高ければノイズ発生が軽減されてジェイソンに見つかりにくいし、Repair(修理)が高ければ車やボートを修理するアクションがやりやすくなる。
プレイヤーレベルもあり、レベルが上がることでアンロックされるキャンプ指導員とジェイソンもいます。レベルを上げてキャラクターをアンロックいていくのもプレイするモチベーションに繋がります。
強化要素もあり、CPを貯めてガチャを引くとランダムでPERKが入手可能。PERKを装備する枠が3つありますので、そこで個性を出せる。
着替え要素もあり、衣装の枠は多かったです。オンライン専用ゲームらしく、やり込みの底は深そうです。
グロい
ジェイソンの処刑アクションはグロいです。もともとがスプラッター映画の代名詞的なホラー映画ですからね。
マッチングに時間がかかる
けっこうな人気らしく、サーバーに大きな負荷がかかっているようです。マッチングに1~5分くらいかかるのが普通という状況。でも1回マッチングすると落ちるまでは連続してゲームをプレイできます。人が減ったりアップデートされたりで改善されていくと思います。
パッケージ版は販売されていませんので、北米アカウントを取得して北米Storeでダウンロード版を購入する必要があります。$39.99です。
ブロードキャスト配信での視聴も面白いので、気になる人は購入前にブロードキャスト配信でチェックしておくと良いんじゃないかと思います。
Youtubeでは、すでに急上昇(トレンド)に入っているプレイ動画もありました。わかりやすいかくれんぼと鬼ごっこのホラーで初見でも見やすいですし、プレイヤーたちが作るドラマでもあるので、プレイヤーの個性も出しやすいかと思う。ニコニコ動画でも上位にくるような動画が出てくるのではないでしょうか。
批評で高評価を得るタイプのゲームではないと思いますが、シンプルなかくれんぼと鬼ごっこ、ジェイソンに見つかる恐怖、追われる恐怖、プレイヤーが作るドラマ、とても面白いゲームです。