北米Storeで2017年4月7日にリリースされた『Bulletstorm: Full Clip Edition (北米版)』のキャンペーンモードをクリアしました。
動かしていて気持ち良い
PS3版は未プレイなので本作が『Bulletstorm』初プレイ。最初のシューティングでわかる操作性の良さ。エイミングのやり易さ、リロードの気持ち良さ、エイムアシストの具合、キャラクタターの動きなど基本となる操作性が良くて一発で気に入りました。
リーシュ(引き寄せ)とキック(吹き飛ばし)
スポーツ系のスピーディーなFPSですが、オーソドックスというわけでもなく、特殊なアクションがあります。
L1ボタンで敵を引き寄せる電磁ムチ“リーシュ”が使えます。近距離では〇ボタンでキック。××でスライディング。この3つのアクションが戦闘において重要。最初は銃撃の気持ち良さを感じていたので、リーシュとか特殊なアクションは無いほうがいいくらいに思っていましたが、スライディングでスピーディーに動く面白さに気付いてからは銃撃以外のアクションも含めて楽しくなった。
スライディングで敵を吹き飛ばしてショットガンがお気に入り。
ギアーズ オブ ウォーっぽさ
最初に感じた操作性の良さは『ギアーズ オブ ウォー』を彷彿とさせた。TPSとFPSという違いあれど、感覚が似ていた。Steamで本作の開発会社がPeople Can Flyとなっていたので、「ギアーズの影響受けてるなー」と思いながらプレイしていましたが、オリジナルはEpic GamesとPeopleCanFlyが開発していると知りました。FPS・TPSは多いですが、本当に良い調整が出来る会社は多くないんじゃないかと思います。Epic Gamesの地力を感じました。
7~8時間ほどのキャンペーンモードで、ボリュームとしては普通かと思います。趣向を凝らしたステージが多く、AAA級のキャンペーンモードだと感じた。なんかふんわりしたイメージでB級FPSかと思っていたのですが、実際やってみるとAAA級。
非常に良かったのは、趣向を凝らしたステージも操作して面白いステージになっていること。ステージに個性をつけようとして、むしろつまらなくなるパターンは多々あるのですが、『Bulletstorm: Full Clip Edition』は、通常戦闘以外の場面でも面白いと感じる作りになっていました。
NORMALでクリアまで10回前後は死んだと思いますが、難易度調整も良かった。
派手な演出も多々ありますが、演出過多にもなっていない。
グラフィックは古く感じるところもある。テクスチャはキレイだけど輪郭はカクカクだったり、テクスチャ自体が粗いところもある。
それでも全体的には良い感じです。解像度やテクスチャの精細さ以外の絵作りの上手さもあるかと思います。
オーソドックスなFPSを求めると、ちょっとズレを感じるかもしれない。実際に私も最初はそうでした。スライディングで吹き飛ばして撃ちまくる、リーシュで引き寄せて撃ちまくる、という爽快感にハマって考えが変わった。
脳筋FPSとも言われていましたが、むしろ頭を使いますね。敵の倒し方によってスキルポイントの入手量が違いますし、戦闘エリアには爆発物や針山といった仕掛けが多いので、それらを利用して戦うことが多い。向かってくる敵を撃ちまくるだけ、という戦闘はあまりなかった。
敵を一掃する気持ち良さプラス、スキルポイントが大量に入ってくるという二重の気持ち良さが、このゲームの大きな魅力。
言語は英語ですが、1本道のChapterクリア式なので詰まるようなところはありませんでした。
厳しいメタスコア
個人的にはFPSのキャンペーンモードで一二を争う面白さでした。操作の気持ち良さは一番。メタスコア90点以上がふさわしいと思っていましたが、今のところ77点(18件)。「エンジンが古い」「追加コンテンツ不足」「不安定なフレームレート」などリファイン版ならではの、古さと技術的な部分の指摘が目立つ。
Choke Point | 『Bulletstorm: Full Clip Edition』海外レビュー
個人的には古さはつまらなさに繋がっていないし、初見プレイなので全てが新コンテンツ。批評として減点せざるをえない技術的な問題はゲームの面白さを損ねてはいない。心底楽しめた。
既プレイ者が$49.99で購入するとなると、物足りなさを感じるかもしれない。
グロ
敵がバラバラになるグロさのあるゲームです。正式発表はされていませんが、日本での発売も調整中とのことです。公式サイトは日本語ページがあります。
Bulletstorm: Full Clip Edition – Bulletstorm: Full Clip Edition
日本でリリースする場合、切断面の描写が少し細かいかなと思うところがある。切断面を暗色にする修正は必要かもしれない。
そんなに期待はしていなかったですが、大当たり。シングルプレイのFPSとしては、近年稀に見る面白さを感じました。オリジナル版をリアルタイムでプレイしておきたかったなぁと思いつつも、クオリティアップしたリファイン版を新規でプレイできて良かった。

Bulletstorm Full Clip Edition (輸入版:北米)
- 出版社/メーカー: Gearbox Publishing
- 発売日: 2017/04/07
- メディア: Video Game
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コメント
PS3/Xbox360/PCはエレクトロニック・アーツが販売してCERO:Dだったようですね。これをDにするのは無茶だったかと思います。
ファミ通がGearbox Softwareの担当に聞いたところ「できるだけそのままの表現でリリースしたい意向だが、ただ万が一通らなかった時のために対応の準備もしてある」とのこと。
https://www.famitsu.com/news/201702/27127657.html
意向としては無規制にしたいようですが、ルールに引っかかるところは仕方なしという感じですかね。
前作をプレイした人には物足りないのかなと書きましたが、日本の場合は規制の事情もありましたね。
PS4版が無規制もしくは軽度の修正であれば、オリジナル版で感じた不満が解消されるかもしれません。
Xbox360で日本版をプレイしていたのですが、派手に敵をやっつけるのが1つの楽しみであるゲームであるにも関わらず、その辺の規制が厳し過ぎたんですよね。
いつもの断面真っ黒だけでなく、敵をバラバラにして倒す系はばらばらになる瞬間に敵が消えたり・・・
オリジンの方の日本語版は当時、ゲーム性を損なうレベルで表現規制がされていて購入を見送ったんですよね。2Kが日和らずCEROとの交渉を頑張ってくれることを祈ってます。