『Neverending Nightmares』(北米版) トロフィーコンプリート

5/3(火)に北米でリリースされた『Neverending Nightmares』($14.99)のトロフィーをコンプリートしました。とは言っても、トロフィーは4個しかなくて、2時間20分でコンプリートできました。

3つのエンディングを全て見て、3つの分岐を全てアンロックするとトロフィーコンプリート。まず1周目は普通にクリアして、2周目からはチャプターセレクトが可能なので、分岐のあるところからプレイするという具合。

北米版も日本語テキストに対応しています。

攻略情報は不要なほどですが、トロフィーのための分岐点と攻略メモ。

分岐

分岐は3つ。

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(1) 4章「錯乱」で最初の分岐があります。
精神病院を出てから。

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(2) 5章(上)「ようやく共に」の分岐。
真っ暗なエリアを進み、2回目に明るくなった時に分娩台の乗った妻と、その先に扉が見える。この扉に入るか、右に進むかで分岐。

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(3) 5章(下)「子供の玩具」の分岐。
墓地に入ってから上の道に進むか下の道に進むかで分岐。

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攻略メモ

難しい謎解きは無く、行けるところをしらみつぶしに行き、クリーチャーの特性さえ理解していればクリア可能。

Baby Monster
コントローラーの振動で近くにいるかどうかわかる。
背後にいれば見つからない。クローゼットのある場所に出現することが多いので、クローゼットに隠れてやり過ごす。クローゼットがない場所で追いかけられたらダッシュで逃げましょう。
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Asylum Inmate
目が見えない。音を立てると寄ってくる。ダッシュしたりガラスを踏むと音が出ます。近づきすぎても気付かれる。歩いてガラスを踏まないように気をつけつつ、近づきすぎないこと。1箇所だけ、あえてガラスを踏んで誘導してから進む場所があります。
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Nightmare Gabby
大きな刃物を引きずりながら歩く少女。音もしくは火花で近くにいるのがわかります。一旦逃げて、しばらくするとNightmare Gabby消えている。ゲームの進行方向に出現する事がほとんどなので、Nightmare Gabbyを消してから進むことになる。
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Nightmare Thomas
6章(中)「崩れた夢」に出現。近くにいると音でわかります。音に気付いたらすぐダッシュで逃げること。Nightmare Gabbyとは逆で、行き止まりに出現する。Nightmare Thomasが出現した方向には進めませんので、逃げるだけで良いです。
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Doll
6章(下)「気ままな夢見みる者」に出現。ゆっくりと追ってきて捕まると死亡。足が遅いので、わざと捕まろうとでもしない限り捕まらないレベル。
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感想

開発者のMatt Gilgenbach氏がゲーム制作に悩み、強迫性障害や鬱病といった精神疾患に苦しんでいたときの状況をゲームにしたということで話題になったホラーゲーム。

私自身が精神の病に苦しんでいた感覚をそのままゲームに反映しています。強迫性障害と鬱に苦しんでいた思いを、誰かに上手く伝えることがなかなかできませんでしたが、このゲームの雰囲気から、私が感じていたものを知ってもらえればと思います。

(中略)

鬱の人間にとって、人生は悪夢です。ですから、このゲームはすべて悪夢の中で完結しています。精神病になると、現実を上手くとらえることが難しくなります。その病が止んだ時、初めて現実がわかるようになります。

たしかに不安定な気持ち悪さのある世界で、それっぽい物を感じさせるところはある。それなりの狂気はありますが、ホラーゲームとしては「普通」な範囲かと思いました。ゲームとして、わりとキレイにまとまっており、作者自身が体験した悪夢という重みは感じない。これは創作ではなく、作者自身が体験した悪夢だと言われれば有難味があるものの、ゲーム部分だけを見ると実体験ならではの物は感じなかった。

精神を病んだ人が描いた絵がTVやネットで紹介されることもありますが、そういった物が持つ常人には理解できない不気味さまでには到達していない印象。クリーチャーデザインも、目を黒塗りにしたり、人形だったり、マブタを縫われていたり、子供・赤ちゃんだったり、けっこう「ありがち」なデザイン。作者自身が見たモノがこれだったんなら仕方ないですが。

窓ガラスにカラスがバンッと当たって驚かせたり、物がゴトンッと落ちて驚かせたり、古典的な仕掛けでビクッとさせられてホラーの面白味がある反面、開発者の「驚かせてやろう」という気持ちがストレートに感じられて、その小細工と作者自身の悪夢という設定は相性が悪く感じた。普通のホラーなら当たり前にあることですが、作者の見た悪夢であるということを意識してプレイしてしまうので違和感を覚える。クリーチャーのゲーム的な性質もそうですが、ゲームとしてまとまり過ぎていて、作者自身の悪夢や狂気とはどうも反比例してしまう。もちろん、完治してから開発しているわけでしょうから、冷静にゲーム開発しているのはわかりますが、本物の悪夢が、こんなに普通のゲームっぽく置き換えられちゃうものなのかな?という疑問も持ちました。

トロフィーが4個しかないのは異例ですが、良い設定だと思いました。悪夢の雰囲気が魅力でもあるので、様々なトロフィーを設定して、それを回収するための作業的な遊びをさせたくないという配慮か。

クリーチャーに捕まってもリトライポイントが近く、ロード待ちもないのは素晴らしい。

作者自身が体験した悪夢というほどの重みはないですが、シンプルなシステムで遊びやすく、グラフィックも個性的。ビクッと驚かせる要素だったり、目を背けたくなる行為だったり、ホラーゲームとしての恐怖はありました。長々書いた部分は、作者自身が体験した悪夢という部分に過剰な期待をして肩透かしだったという話。ただ、良くも悪くも、このふれこみを軸にしてゲームが楽しめたところはある。

PC版のメタスコアが68点(21件)、ユーザースコアが7.2点(83件)という事で、70点前後の評価には納得できるところ。$14.99のホラーゲームとして一定の魅力はあります。最後までプレイしやすいのは良いですね。

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