ウィッチャー3をクリアしたタイミングでプレイできたサイコブレイク最後のDLC『ザ・エクセキューショナー』。540円というお買い得な価格です。
事前情報をチェックしていなかったので、いきなり嬉しい衝撃。画面を狭くする黒帯は無く、一人称視点でスッキリ見やすい。視界を塞ぐ物が消えて、真のサイコブレイクの世界を見た感じがしました。視点移動してあちこち見ているだけで謎の感動があり、文字通り世界が広がってテンションが高まりましたね。
黒帯のないサイコブレイクをプレイして、あらためて黒帯は不要だと思いました。本編で見た風景も黒帯が無いと壮大に感じ、キャラクターも大きく見えて迫力がある。携帯機から据置機に移植されたような感じ。
今回の主人公は本編では敵だった金庫男。一応、クリーチャーなのでパワフルです。ゾンビ如きは殴って潰して圧倒できる。攻撃ボタンはR2(もしくは△)で、ゾンビを殴って気絶させるかダウンさせた時に□でフィニッシュ攻撃が可能。残酷カッコいいフィニッシュアクションが発生します。
本編では少ない弾に苦労させられコソコソ逃げたりもしましたが、金庫男なら正面からブチ殴れる。本編のうっぷんを晴らせるようなところが面白い。
あのチェーンソー男が相手でも殴り合いでよろけさせるパワー。
とは言っても無双ゲーではありません。本編ほどでは無いですが、死ぬ時は死にます。そこらのアクションゲームよりは難易度高いとは思います。クリアまでに7回死にました。
「難しいな」と思ったとしても強化要素があります。しかも、けっこう簡単にアップグレード可能。敵を倒すとコインが得られて、それをセーブポイント近くにあるSHOP(?)で使う。攻撃力、防御力、素早さ、体力、新たな武器の購入などが可能。
稼ぎ用にホーンテッドバトルエリアという戦闘エリアがあり、そこに行けば好きなだけ稼ぎが可能。
洋館を歩いたり地下を歩いたりする事はありますが、オマケ程度です。基本的にはボスバトルがメイン。
道中で手紙を入手し、ボスの秘密やバックストーリーが見えてくるのが面白い。
ボスバトルは、けっこうギリギリの戦いで熱かったのですが、ラスボス戦はガッカリさせられる内容でした。このDLCは540円で、とても楽しめていたのですが、最後の最後に水を差すバトル。マップ上のギミックを使って決まって手順をやらされる系のバトル。普通に戦える場面もありますが、オマケ程度。それまでのボス戦は良かったのに、どうして最後にこんなつまらないボスバトルを入れてしまうのか。
即死級の攻撃もあり、死ぬと戦闘前のカットできないイベントムービー前から始まるのでストレスも倍増。ギミックを使う作業も最初から。
最後は達成感のない勝利でエンディングを迎えてしまった。
クリアまでは2時間かかりませんが、540円は安い。NEW GAME +もあり、クリア後に追加される武器とボスもあって、これで終わりというわけでは無い。価格以上の満足度は十分にあります。
これスタンドアローン型のDLCとして売れば良かったかと思います。サイコブレイク本編とはゲーム性も違いますし、サイコブレイクが合わなかった人でも楽しめる可能性も高い。黒帯が無いサイコブレイクの世界も見られて嬉しかったし、コストパフォーマンスも考えると最優良クラスのDLC。