2019年のGOTY争いが四つ巴で面白い


2019年のGOTY争いは四つ巴の混戦。そんな中、3大GOTYと言っても過言ではないThe Game AwardsのGOTYが12月13日10時30分~12時30分に発表となります。

3大GOTY

星の数ほどあるGOTYですが、個人的には「The Game Awards」「D.I.C.E. Awards」「GDC」を世界3大GOTYだと思っています。2018年は『ゴッド・オブ・ウォー』が3冠でした。GOTY獲得数でも大差をつけて1位でしたので文句なしの2018年GOTY。

2019年は四つ巴の混戦

『ゴッド・オブ・ウォー』の圧勝だった2018年とは違い、2019年は四つ巴の混戦となっております。現在までのGOTY獲得数ランキングは、

  • 1位 DEATH STRANDING – 9
  • 2位 CONTROL – 5
  • 2位 SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE – 5
  • 4位 バイオハザード RE:2 – 3

この4タイトル以外はGOTY獲得数が1以下。
GAME OF THE YEAR PICKS BLOG
カプコン、フロム・ソフトウェア、コジマプロダクション、日本勢が目立った2019年でした。
この状況で3大GOTYを最初に獲得するのはどのタイトルか非常に気になります。

 

ちなみに2018年のトップ4は、

  • 1位 ゴッド・オブ・ウォー – 198
  • 2位 レッド・デッド・リデンプション2 – 135
  • 3位 スパイダーマン – 16
  • 4位 Celeste – 7

2018年も2019年も全てPS4でプレイ可能。

The Game Awards 2019 – 12月13日(金)10時30分~12時30分

Game of the Yearのノミネートは6タイトル。

  • CONTROL
  • DEATH STRANDING 
  • バイオハザード RE:2
  • SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
  • アウター・ワールド

2019年のGOTY獲得レースは開幕したばかりなので票数が少ないですが、GOTY獲得数上位とTGA 2019のノミネートはほぼ同じ。3大GOTYは奇を衒ったような選評はありませんので、メディア評価が高くてGOTY獲得数で上位になるような堅いところが選ばれると思います。

 

メタスコア(PS4/PC)で見ると,

  • バイオハザード RE:2 – 91点 / 89点
  • SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE – 90点 / 88点
  • CONTROL – 82点 / 85点
  • DEATH STRANDING – 82点

メタスコア的には『バイオハザード RE:2』と『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』の2強で他とは差が大きいのですが、GOTY獲得数では逆の展開。

現在GOTY獲得数でトップの『DEATH STRANDING』はイノベーション(新機軸/新しい切り口)があるので混戦のGOTY争いで強い。特に大作はコケられないので似たようなゲームが多くなっている中、配達を軸にした挑戦的なゲームで成功させたのは驚異的。2018年3冠の『ゴッド・オブ・ウォー』も1カットという無謀とも思える挑戦を成功させたのが大きかった。
映画のアカデミー賞と同じで、公開が遅い方が印象が強く残っているので有利という面もあるかもしれない。『バイオハザード RE:2』は1月、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』は3月、『CONTROL』は8月。

 

『CONTROL』は4タイトルの中では弱い気がしますが、PC版のレイトレーシングが凄かったみたいです。PS4版だとグラフィックは普通でしたので、GOTYに選出しているメディアはPC版を高く評価しているのかと思います。とは言えPC版のメタスコアも85点なので、そこまでメディア評価が高いわけでもありません。ユーザー評価も7.3点(PS4)/7.2点(PC)。

バイオハザード RE:2と予想

The Game Awards 2019のGOTYはメディア評価の高い『バイオハザード RE:2』か『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』になると思いますが、私は『バイオハザード RE:2』と予想。

でも個人的に選ぶなら『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』です。プラチナトロフィーを獲得し、精神が研ぎ澄まされてゲーム内のキャラクターと一体化するような、アクションゲームとして極めに極めたような難易度調整は初めて体験するレベルのものだと実感した。こういう唯一無二と言えるものを持っているゲームは凄い。
このゲームがGOTYに選ばれないと思う理由は、批評家でもプラチナトロフィーまでプレイしている人は多くないだろうから。そこまで到達してわかる凄味がありますので、高難易度のゲームは投票制だと少し不利かなと思う。『バイオハザード RE:2』の完成度の高さのほうが評価されやすいはず。

 

メディア評価もユーザー評価もトップの『バイオハザード RE:2』が選出されないとしたら、リメイクは評価されにくいのかなと思う。ストーリーやキャラクターは過去にあったものに手を加えていますから、その部分の加点は弱くなるかも。0から新しく生み出されたものほどのインパクトがない。
そして発売が1月だったので印象も薄れてしまっている。

 

GOTY獲得数トップの『DEATH STRANDING』がThe Game Awardsも制するのが順当であるとも言えますが、主催者のKeighley氏が『DEATH STRANDING』に出演している事で癒着関係を指摘されて、それに反論するという出来事があった。
『デス・ストランディング』のノミネートを受けて、癒着関係による不正の可能性を指摘されたThe Game Awards主催者が反論 | AUTOMATON
私は『DEATH STRANDING』もプラチナトロフィーまでプレイしてGOTYにふさわしいゲームであると思っていますが、このゴタゴタが投票に影響する可能性もある。Keighley氏は投票に関わっていませんが、投票する各メディアも四つ巴の争いの中で、こういう背景に影響されずに投票できるかどうかはわからない。私はどちらかと言えば不利になるんじゃないかと思う。
IGNがユーザー投票でインチキのようなことをして『DEATH STRANDING』が選ばれないようにしていたという騒動もあり、正当なGOTYであっても因縁をつけるメディアもいるでしょう。
IGN removes GOTY poll after Death Stranding takes lead, IGN Moderator mocks users for voting for it | ResetEra

 

昨年の『ゴッド・オブ・ウォー』は予想しやすかったですが、今年は難しい。だからこそ結果が気になる。どのタイトルが獲得しても納得できますけどね。The Game Awards 2019では10本ほどの新しいゲームやプロジェクトが発表されるという。そちらも含めて楽しみなイベント。

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