日本語対応が復活して嬉しい『EA Sports UFC 3』。もちろんキャリアモードも完全日本語対応なので楽しい。
キャリアモード概要
選手はオリジナル選手でも実在選手でもプレイ可能。性別も男女両対応。
- メインメニューから「次の試合」を選択
メインメニューでは戦績を見たり、技やPERKの設定をしたり、オプション設定をいじることができます。ゲーム的なイベントはない。 - メインメニューから「対戦オファー」を選択
対戦オファーが1~3つ来ますので、好きなオファーを受ける。 - メインメニューから「キャンプのスケジュール調整」を選択
まずジムの選択があります。ジムのよって練習メニューに違いがあり、柔術系やレスリング系などの特徴がある。最初に会員権を購入する必要があり、それ以降は週の利用料のみで利用できる。
ジムを決めたらキャンプのスケジュール調整。試合までの期間が「5週」だった場合、トレーニング週も「5週」にしたほうが良いと思う。金銭的事情以外でトレーニング週を減らすメリットはないように思う。 - トレーニング
前作から大幅に変わっている。毎週100ポイントの週間ポイントが与えられ、これを消費して9以下になると次の週に進む。
100ポイントの週間ポイントを「トレーニング」「特訓」「宣伝」「スパーリング」のどれかに使用することになる。
基本となるのは「トレーニング」で、トレーニングメニューの中から上昇するステータスを確認して好きなトレーニングをする。例えばクリンチを強化したかったら「クリンチドリル」を選択して週間ポイントを20消費。
トレーニングにアクションはなく、完全にシミュレーション。これは良い変更だと思う。トレーニングにアクションを入れてしまうとテンポが悪くなって、慣れると作業的にもなってくる。
前作まではトレーニングをすると疲労が溜まるシステムでしたが、今作は面白く改善されていて「FITNESS」になっている。FITNESSは60%からスタートし、トレーニングすると%が増えていって100%になるとベストコンディション。「疲労を溜めないようなトレーニング」ではなく、「ベストコンディションに持っていくためのトレーニング」という前向きなものになっている。
FITNESSシステムと上手く連動しているのが「宣伝」。宣伝も週間ポイントを使用します。人気と注目度とキャッシュに繋がる活動。人気が出て大きなイベントにVIPとして招待されてさらに人気アップに繋がりますが、トレーニングを怠るとFITNESSの調整ができなくなる。ストイックにトレーニングするか、人気者としての活動をするかの選択ができて、選手としてのキャリアに感情移入しやすくなった。勝つだけではビジネスにならず、プロモーションの重要性も感じさせてくれる。
「特訓」は技とPERKの習得が可能。ジムによって特訓のパートナーが違い、習得できる技やPERKも違う。これはチャレンジモードみたいな感じで「3連打撃コンボを2回当てる」とか「頭部へのパンチをすべて回避する」とか与えられたチャレンジを達成すると技とPERKを習得できる。特訓はアクション操作がありますが、ほぼ毎週やるトレーニングと違って必要な時だけやるものですので、テンポが悪くなるものではない。「スパーリング」は次の対戦相手を想定した1分間のスパーリング。パートナーは次の対戦相手のような動きをしてくれる。「どう戦うか?」ということを考えながらやるので作業感はなく、1分間じゃ短いくらい。
FITNESSが大幅に上昇し、対戦相手の攻略法も教えてくれる。しかし、安全に戦わないとケガをするリスクがある。能力の上昇はないので、主にFITNESS調整用。能力が十分になった終盤だと、スパーリングでFITNESSを上昇させてから宣伝活動をしまくれる。最近のゲームには多いですがTwitterのようなSNSシステムがあります。宣伝活動をするとSNSで報告して、ファンやアンチからの反応がある。アンチの存在も面白くて、ネチネチと嫌味を言われる選手の気持ちが少しだけ味わえます。
週の行動を全て終えると、FITNESSの状態と試合の注目度が表示される。 - 試合
ウェアの選択ができます。
特定の条件でイベントも発生。 - 試合後
ファンとキャッシュの獲得数が表示される。
「選手生命」は初期が100%で試合を追うごとに減っていく。ダメージの受け方で減り具合が変わると思う。
「史上最強への道のり」という14種の達成項目があり、パフォーマンス記録の8種中6種とプロモーション記録の4種中2種を達成すると「史上最強」と認定される。全種達成じゃないところが親切です。例えば「寝技」と「KO数」は、どちらか一方だけ狙えば良い。
1.に戻る。
これを繰り返してチャンピオンを目指し、チャンピオンになった後は防衛を続ける。最終目標は「史上最強への道のり」を達成し、引退。
能力オール100もやり込み目標。年齢による衰えはないみたいで、48歳になって能力オール100になりました。ちなみにフォロワーは7500万人でカウントストップ。
ライバルというシステムもあり、プレイヤーに絡んで嫌味を言ってくる選手がライバルとなります。ライバル関係になってから数試合後にライバルと直接対決になり、それに勝つとライバル関係が解消されて次のライバルが絡んでくる。
ライバルは嫌味を言ってくるので、それに対してSNSで言い返し、試合ではブチのめしたい気持ちを湧かせてくれる。良い対立感情の煽り方。
チャンピオンになった時点で引退するか聞かれますが、現役を続行すると、その後は選手生命が0%になるまで引退できない。選手生命が0%になった後、次が引退試合だと宣告されて引退試合を迎える。
前作よりも改善されていました。週間ポイントシステムと「トレーニング」「特訓」「宣伝」「スパーリング」のバランスが良くて、面倒くささがない。頻繁にオートセーブされて相変わらずのロードもありますが、それ以外のテンポは良好。
前作より味付けが良くなっていますが、それでもまだシンプルなモードだという印象です。やれることの自由度は低いですし、イベントも多くはない。慣れたら同じようなことの繰り返しとなる。基本的には試合を楽しむもので、それを盛り上げる役割は十分に果たしている。キャリアモード自体に、攻略とか試行錯誤するような深い要素はないです。ニコニコ動画で『はじめの一歩2』の動画がランキング上位でしたが、ああいうボクサーズロードみたいな濃さはない。個人的には試合をサクサク楽しみたかったので、シンプルなモードで盛り上げてくれて楽しめました。
今作はSNSシステムもあってテキストが多めですので、日本語対応が本当に有難い。