2017年4月18日に北米Storeでリリースされた『HeroCade』($14.99)をプレイしました。インディーズのVRゲームが9本収録されています。
405 Road Rage
R2でアクセル、〇ボタンでブレーキというのは普通ですが、首振りでハンドル操作するのが特徴的。他の車を避けて進むシンプルなドライブゲーム。接触すると1発でゲームオーバー。
首振りでハンドル操作しても操作性が悪くなるだけで面白さには繋がらない。
Alpha Turkey Hunt
首振りでエイミング、R2で銃撃というシンプルなガンシューティング。プレイヤーの位置は固定で、迫って来るターキーを撃つ。
銃撃の手応えが薄くて、いまいち味気ないです。
Dreadhalls
PC版が990円で販売されていることもあり、これ単体でも商品になるレベルのゲーム。というか、単品で通用するのは9本中これ1本という印象でもあります。
ダンジョン探索&ホラーゲーム。左スティックでフリー移動しますので、酔いやすいタイプではあります。
ランタンの光が重要になっており、オイルが切れると光が消える。オイルを集めつつ探索する必要があります。そこにいるだけで怖いというダンジョンの空気の中で、光を失う恐怖も加わっている。
グロさもあり、CEROに引っかかりそうです。
Gumi no Yume
『グミの夢』というタイトルのようです。いわゆる『倉庫番』的なパズルゲームで、グミを指定の場所に移動させる。歩数制限があり、制限を越えないうちにクリアする必要があります。
『倉庫番』としてのパズルの面白さはありますが、VRの良さが感じられないどころか、見にくくてマイナスになっていたように思う。
Jurassic Survival
『Alpha Turkey Hunt』と同じ開発会社かと思います。同じような銃撃操作で、敵が恐竜になっただけという感じ。
Poly Runner
首振りで飛行機を左右に操作し、岩山を避けながら輪っかをくぐってスコアを稼ぐシンプルゲーム。
『405 Road Rage』と同じで、首振りで機体操作をしても操作性が悪いと感じるだけで面白さには繋がらない。しかし、このゲームは左スティックでの操作に変更可能。フリーゲームレベルのシンプルな避けゲーになります。
Sisters
密室で次々と怪奇現象が発生するホラーゲーム。ゲームというよりインタラクティブシネマのようでもあり、あちこちキョロキョロしていると何かが起こるという感じ。クリアまで3分未満ですので、技術デモのようでもあります。
それなりに驚かせる演出もありましたが、すぐ終わってしまいました。
Space Bit Attack!
インベーダーゲームをVR化したようなゲーム。左スティックで機体の移動。縦方向の移動もあります。首振りでエイミング。L2/R2で銃撃。
インベーダーゲームをVR化という形にはなっていますが、淡々とし過ぎていて、面白いかと言われると面白くはないです。
Z-Strike
ゾンビに襲われている市民を上空から爆撃して助けるシンプルゲーム。
まずは遠い視点でゾンビを探し、
ゾンビを見つけたら×ボタンで拡大してR2で爆撃。偏差射撃の面白さがあります。エイミングは首振り。
ゲームを面白くするためのVRではなく、VRのために無理して作ったゲームになっているようでもあり、VRゲームとして形にはなっているものの、面白いかとなると面白くはなかったり、ゲームパッドで操作したいと思えるようなところもありました。
ボリュームや技術的な部分が足りていないのは理解していましたが、アイデアが乏しかったのは残念なところです。
そんな中でホラーは強いと思いました。『Dreadhalls』と『Sisters』ですね。平面のテレビと比べると恐怖空間が作りやすいですので、VRの良さが出せます。
『Dreadhalls』は雰囲気が良くて、ゲームとしてもお金が取れるレベルだったと思います。これ単体を$4.99や$9.99で売れば良かったのではないかと思いました。これだけがCEROに引っかかりそうなのはもどかしいところ。
インディーズのVRゲームをセットにして販売するという試みは面白い。『Sisters』のような単品では販売できないようなゲームを体験できます。しかし、$14.99の製品の満足度としては低いです。