2018年7月5日に配信されたVRガンシューティング『The Walker』をクリアしました。
基本操作とシステム
デュアルショック4とMove2本持ちに対応しています。
私はMove2本持ちでプレイしました。
- Move【右】
M – 武器切替
Moveを振る – リロード - Move【左】
M – 護符召喚
× – 左側へ90度視点切替
〇 – 右側へ90度視点切替
基本的には360度のガンシューティングです。『The Brookhaven Experiment』に近い。自分の位置は固定で、周囲360度を見渡しながら迫ってくる敵を銃撃。
ダメージは数字で表示され、敵の弱点は頭。ヘッドショットで効率良く倒し、敵に接近されないようにする。不気味な敵が徐々に迫ってくるのは怖いです。
武器は銃と剣があり、剣は近接攻撃や敵の遠距離攻撃を落とすために使用します。8割くらいは銃を使うことになると思いますが、敵に近づかれた時や遠距離攻撃に対してサッと剣に持ち替えて対応する。この切り替えが上手くできるようになるとスタイリッシュ。
プレイヤーの位置は固定ですが、伏せる/左に避ける/右に避ける、という回避アクションがありますので、ある程度は動くスペースが必要。
特徴的なのは護符システム。Move【左】のMを押すと護符が召喚されるので、それを左手で取って武器に貼る。護符は2種類あり、敵を凍らせるか麻痺させるかの効果がある。
ステージとモード
ステージは全5ステージ。1ステージあたり4~8分ですので、全クリアでも1時間以内。
1周目は難易度イージーで始まり、全クリアすると難易度ノーマルがアンロックされる。
1周クリアすると武器がサブマシンガンと大剣になる。さらにチャレンジモードもプレイできるようになります。チャレンジモードはWAVE制で、3ステージごとに敵が強化されて難しくなっていく。
冒頭はストーリーがしっかりしていそうな印象でしたが、あって無いようなものでした。ステージを終えて部屋に戻った時に、ちょっとしたテキストがあるくらい。終わりもアッサリ。
電車のステージだけはホラー的な演出がしっかりしており、このクオリティで全ステージが作られていれば、かなり良いゲームになっていた気がします。開発途中で運営資金が不足してしまったような印象もあり、ステージごとのクオリティにムラがある。
グラフィックはモデリングやテクスチャがやや低クオリティ。ジャギは目立つけどチラチラボヤボヤした印象はなくて、ガンシューティングとして見やすさはあってプレイしやすかった。
ロードは少し長めで、暗転時間も長くて、VRゲームとしては良くない。没入感が大きく削がれてしまいます。
基礎部分は悪くないけど
日本版が2,700円、北米版が$19.99。ゲーム内容からすると少し割高に感じる価格設定。ゲームの基礎部分は悪くなく、シンプルなガンシューティングに剣と護符の味付けも上手くいっている。しかし、作りかけのところを無理にリリースした印象もあり、電車のステージだけは演出やボスの不気味さが良かっただけに、他ステージの味気無さが際立ってしまう。ストーリーも最初はちゃんと描こうとしたけれど、早々に諦めてテキストであっさり処理してしまった感じ。基礎部分は悪くないので、そこにしっかり肉付けすれば良いゲームになれそうだと思った。『星の欠片の物語、ひとかけら版』と同様に、資金面で行き詰ったような印象。
価格からすると物足りないですが、シンプルなガンシューティングなので、わかりやすい楽しさはある。ゲームセンターのガンシューティングをフラッとプレイしてみる程度には楽しめます。