今日からβサービス開始のPlayStation Now 全タイトルリストと基礎知識

本日9月16日(水)の正午頃よりPlayStation Nowのβサービスが始まります。現時点でのラインナップと基礎知識まとめ。あくまでも現時点でのラインナップですので、北米と同様に少しずつ追加されていくと思います。

PlayStation Now – プレイステーション オフィシャルサイト

9/16時点でのPlayStation Now対応タイトルリスト。注意すべき点は、PlayStation Nowには「定額制サービス」と「レンタルサービス」があり、単品レンタルサービスにしか対応していないタイトルも多いという事。「バイオハザード6やファイナルファンタジー13がPS Nowに対応している」という情報を見ても、定額制ではプレイできませんので注意。

レンタルサービスはタイトルによって価格と対応期間が違います。例えばファイナルファンタジー13は4時間432円/7日間864円/30日間1,080円/90日間1,944円。バイオハザード6は4時間216円/7日間648円/30日間864円で90日間のサービスは提供していない。発表された最低価格が安いのはSIMPLE500シリーズ(514円)などの低価格ソフトを含むからであり、元々がフルプライスのタイトルはそれなりのレンタル価格となる。

パッと見た中で高価なのは夏色ハイスクルの4時間432円/7日間1,620円/30日間3,024円/90日間4,104円。戦国無双4の4時間972円/7日間2,052円/30日間2,700円/90日間4,752円。End of Eternity SEGA THE BESTはパッケージ版の定価が3,024円(税込)ですけど、90日間レンタルで3,240円(税込)。

※レンタルサービスの最大価格は9/16時点で確認できた範囲なので参考程度に。

下記リストの太字で枠内がブルーのタイトルは「定額制サービス」にも対応している。これを見れば、各メーカーにおける定額制サービスとレンタルサービスの線引がわかりやすいと思います。

・最大4台のデュアルショック4を使用できます。

・プレイには下り速度5Mbps以上が保証される安定したネットワーク環境が必要となります。快適にプレイいただくには12Mbps以上が保証される安定したネットワーク環境が必要となります。

・セーブデータはクラウド上に保存されます。

・レンタル期間はプレイ時間の累積ではなく、プレイ開始からの実経過時間です。

・PS Nowでは、同時接続人数の上限に達した場合、プレイの順番待ちとなる事がございます。

・オンラインマルチプレイ、トロフィー、テキストメッセージの送受信に対応しています。

・PS4のSHARE機能(スクリーンショットやブロードキャスト配信など)には対応していません。

・ストリーミングゲームサービスなのでソフトのダウンロード不要。

・PS Moveは使えない。ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド3とザ・ハウス・オブ・ザ・デッド4でテストしましたが、Moveは認識せず。

・フレームレートは実機と同等。

・ロード時間はNowの方が少し早くなっているようです。PS3をSSDやSSHDに換装している人からすれば変わらないかもしれない。
Leaked PlayStation Now Beta Loading Times for All Games Show Large Improvement From First Phase – DualShockers

・クラウドゲームの仕様上、入力遅延はある。クラウドゲームはゲームの内部処理をサーバー側で行い、端末に映像をストリーミングするという仕組みですので入力遅延は発生してしまいます。

・ストリーミング映像ですのでブロックノイズや映像の乱れも多少あるでしょう。これもクラウドゲームの問題のひとつ。DigitalFoundryがYoutubeに比較動画をアップしていますが、1080pにして大画面で見ると右側(Now)はボヤけている部分が多々あるのに気づく。これはYoutube用の動画なのでエンコード次第でもありますが、ストリーミング映像である以上、実機と同じというわけにはいかない。

クラウドゲームの根本的な問題である入力遅延とブロックノイズ。これに関しては自分の環境で実際にプレイして判断するしかない。VITAのリモートプレイでもそうですが「遅延を感じる」という人もいれば「遅延を感じない」という人もいる。動作テスト用に『STAR STRIKE HD体験版』があるようですので、自分で触ってみるのが一番です……というかそれしかないです。

技術的に面白いけど、ビジネスとしては厳しい見通しになりそう。βサービスと本サービス開始時に少し騒がれて、後はひっそりという感じになるのではないでしょうか。とはいえPS4が世界で絶好調、日本でも10/1から年度末までに大きな波に乗れそうな雰囲気が出てきたので、あえてPlayStation Nowで盛り上がる必要性もない。添え物程度の存在でも問題ないかと思う。

料金プランが6種もあり、レンタル価格は割高でソフト毎に価格もバラバラ。どれが定額に対応していて、どれがレンタルのみでいくらなのかを把握しにくい。既に定額制タイトルが101本もあるので、最初は月定額1,980円の1プランのみでビシッと決めたほうがわかりやすくて受け入れられやすいかと思った。