2021年7月6日にリリースされたPS5版『プレイグ テイル -イノセンス-』の概要。
DualSense
- ダッシュの踏み込みのR2の重さとダッシュ中の地面の感触
- 投擲時のR2の重み
- 草むら、ぬかるみなどの感触
- ネズミの大群の振動
- 爆発や地鳴りなど周囲の振動
- ムービーと連動した振動
DualSenseの対応度は満点。ハプティックフィードバックとアダプティブトリガーが丁寧に設定されていて、アイデアもありきたりじゃなくて面白い。ファーストパーティーのゲームのようです。
中でも面白かったのがネズミの大群の振動。距離や位置によって振動が細かく変化する。松明を使ってネズミの大群を追い払っている時の振動が、けっこう気持ち良い。
ダッシュの踏み込みでR2を重くするというアイデアも面白い。強く地面を踏み込む感覚がある。逃げる場面も多いゲームですから、必死こいて地面を蹴っている感覚もあって臨場感が増す。
DualSenseの機能とは関係ないですが、操作面で気になったのはスティックのデッドゾーン。デッドゾーンがやや広めに感じ、カメラが遅れて動くような感覚。慣れれば問題ないですけどね。
この点が気持ち良くないゲームは多いので、全てのゲームでデッドゾーンの設定を可能にしてほしいとも思う。
高速ロード
ElAnalistaDeBitsの測定だと、タイトルメニューでデータをロードしてからカットできるムービーまでのロード時間が、
- PS5: 15.06秒
- XSX: 15.23秒
- XSS: 15.63秒
となっていましたが、これはロード時間じゃなくて演出(タイトル画面で馬車が発車する演出→ストーリーテキスト表示)の待ち時間かもしれない。この15秒の演出の間に裏読みしてるから、どの機種も同じ結果になるんじゃないかと。
PS4版は15秒でロードが終わらないので、そこは差が出る。PS4版をPS5の後方互換機能で動かした場合で45秒ほどかかります。これと比較するとPS5版の速さがわかります。
死亡時のリトライは1秒程度のシーンチェンジ演出だけなので瞬時。これはPS4版も同じです。
3Dオーディオとオーディオ強化
オーディオの効果も良かったです。
川の流れる音や飛んでくる矢の音など、音で立体感を感じる。不気味で美しい世界が魅力ですから、音によって臨場感が増すのも嬉しい。
ステルスが重要なゲームでもあり、音で周囲の様子がわかるのも良いです。
4K60fpsとグラフィック強化
4K60fpsに対応しているとのことでしたが、ElAnalistaDeBitsの解析によると1440pのアップスケーリングのようです。
- PS5: 1440p60fps
- XSX: 1440p60fps
- PS4 Pro: 1080-1440p30fps
- XSS: 1080p60fps
- PS4: 1080p30fps
解像度で無理していないですから、60fpsの安定感は素晴らしい。
そして解像度以上に「グラフィック強化」の意味が大きい。これまでPS4版とPS5版のゲームを何本か比較してきましたが、グラフィックの差がトップクラスです。
PS4版では、のっぺりしたテクスチャが多いですが、PS5版は全体的に精細になっている。パッと見で全然違うグラフィックなのがわかりました。
非常に素晴らしいグラフィック強化。たいして差が感じられない解像度の数字にこだわるよりも、1440pでアセットの質を上げるほうが良いです。そして60fpsの安定感も。
あくまでPS4版→PS5版のグラフィック強化が素晴らしいという話で、グラフィック自体はPS5ゲームとしては特別に良いというわけではないです。美しい場面は多いですけどね。
サイズ
- PS5版: 33.83GB
- PS4版: 38.37GB
セーブデータとトロフィー
クラウドのセーブデータと自動で同期しました。
それだけなら別に珍しくはないですが、日本PS5版のセーブデータを北米PS4版に反映できました。
私は北米PS4版をクリアしていて、収集系のトロフィーは未獲得でした。日本PS4版は未プレイ。
日本PS5版で収集物をコンプリートした後に北米PS4版を起動してみると、日本PS5版のセーブデータを北米PS4版に反映できました。ゲームを開始すると収集系のトロフィーも即時獲得。
ちなみにプラチナトロフィーの難易度は高くありません。
収集系のトロフィーがほとんどなので、攻略情報を見れば簡単に獲得できる。クリア後のチャプターセレクトでも回収可能。
強化系のトロフィーはスリングと装備のそれぞれの最大強化ですが、トロフィーだけなら、例えば装備の強化をコンプリートした後、強化前からやり直して素材も戻った状態でスリングを最大強化すれば良いです。同時に獲得する必要はない。
素晴らしいPS5ゲーム
PS5は「遊びの限界を超える」というキャッチコピーで、キーワードは「没入感」でした。
『プレイグ テイル -イノセンス-』はPS5ゲームとしての魅力が大きい。DualSenseと3Dオーディオとグラフィック強化によって大幅に臨場感が増し、そしてPS4版をクリアした後にプレイしても新しい体験だと感じました。
PS4版も評価の高いゲームでしたが、PS5の機能を生かしたPS5版は素晴らしい。このゲームがDualSenseや3Dオーディオとの相性が良かったのもあると思う。
PS5版の具合をちょっと確かめようかと思って起動しましたが、PS5ならではの「没入感」にハマり、PS4版では未獲得だったプラチナトロフィーまで獲得した。不具合もまったくありませんでした。これがフリープレイとは有難い。