2021年6月11日(金)にリリースされた『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』のプラチナトロフィーを獲得しました。
DualSense
- 銃撃の振動と2ステージ・トリガー
- 地面の感触
- ムービーと連動した各種振動
- 投擲武器をR2半押しで起動表示、R2全押しで投擲など
細かい使い方は他にもありますが、銃撃&地面の感触に対応しているのが素晴らしい。アクションが楽しいゲームですから、DualSenseで体感度を上げることで、旧世代では味わえなかったキャラクターを動かす気持ち良さと臨場感が味わえた。「ゲーム体験を濃くする」という効果を実感する。
オプションで「体感的」と「機能的」にわかれており、「機能的」にすればOFFになる。競技としてのゲームで効率を重視するなら「機能的」なほうが良いですが、難易度が高くないシングルプレイのゲームなので、体感を楽しみました。
パフォーマンスRTがスゴイッ!
グラフィックモードは3種類あります。
- グラフィック優先
4k30fps。レイトレーシングON。グラフィック機能強化(ライティング改善、追加VFX) - パフォーマンスRT
低解像60fps。レイトレーシングON。グラフィック機能強化(ライティング改善、追加VFX)。 - パフォーマンス優先
高解像度60fps。レイトレーシングOFF。
60fpsでレイトレーシングONのパフォーマンスRTが素晴らしかった。弱点は低解像度ということなのですが、それを感じさせない美しさがある。
『スパイダーマン』でもアップデートで遅れて60fps&レイトレーシングONが追加されましたけど、バランス的に最高かと思う。
Digital Foundryが比較動画を出していますけど、グラフィック優先とパフォーマンスRTで比較しても解像度の違いはほぼわからない。拡大して見せてくれても「微妙に違うかな?」という程度。
低解像度詐欺という感じでもあり、文字で「低解像度」と書いてるから「解像度低いのは嫌だなぁ」と思って避けると、実際は全然違いがわからんほど鮮明だという罠。インソムニアックの技術力がスゴイッ。
現行機では30fpsに拒絶反応が出るようになったので、グラフィック優先(4k30fps)は選択肢になかったですし、レイトレーシングのONとOFFは違いがはっきりわかるので、パフォーマンス優先(高解像度60fpsレイトレーシングOFF)よりもパフォーマンスRTが良い。
超高速ロード
『スパイダーマン』と同じく、タイトルメニューからセーブデータをロードして2秒台の暗転でプレイアブルになる。
地味に良いのは、暗転中に「ロード中」という表示がないこと。自然なシーンチェンジの暗転になっており、ロード待ちという感覚を与えない。
直前にプレイした『FF7R EPISODE INTERmission』も暗転は2秒台ですが、画面右下にロード中アイコンが出ている。ロード中の表示を出さないことで自然なシーンチェンジ感が出ますので、3秒未満のロードならロード中の表示は出さないほうが良いと思いました。
ゲームプレイ中もロード待ちの感覚は一切ないわけですが、超高速ロードの一番の恩恵は死亡時のリトライですかね。瞬時にリトライできるのが素晴らしい。
『リターナル』『バイオハザード ヴィレッジ』『FF7R EPISODE INTERmission』『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』、最近はロード待ちという感覚がなくなったゲームが当たり前になってきて嬉しい。『ウォッチドッグス レギオン』をプレイしてロード待ちを懐かしく感じるほど。
強化されたアクション
前作『ラチェット&クランク THE GAME』はフルリメイク作品でTPS色が濃くなり、近接戦闘も適度に使えてバランスが良く、完成度も高かった。
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』は前作をベースに進化を遂げています。ハード性能の大幅な進化もあり、個人的には右肩上がりの直線じゃなくて「跳ねた」印象。
『リターナル』に通じるところもありますが、まずキャラクターを動かす気持ち良さがある。『リターナル』ほど俊敏な動きではないですけど、あれは超高難易度なのでラチェットが真似する必要はない。ラチェットにはラチェットの気持ち良さがある。豊富な武器でガガガガガッと気持ち良く撃ちまくり、倒した敵のボルトがチャリンチャリンと吸い込まれていく。そして今作はダッシュ回避も加わっており、アクションの楽しさと緊張感が大幅に増した。前作にはなかった60fpsとDualSenseの機能も動かす気持ち良さを強化している。
そして敵AIもアクションゲームとして洗練されている。ストレスの溜まるような敵もおらず、ほどほどの緊張感がある難易度でアクションを楽しめる。
細かいことを言えば、二段ジャンプからの滑空の伸びの少なさと、ダッシュ回避の着地時の微妙な停止がちょっと嫌。
ゲームの構造も前作を踏襲しており、ステージは各惑星に分かれていて、再訪も可能。
メタスコアは現時点で89点(104件)。減点部分は、不具合、ボリュームと価格、前作を踏襲したデザインなので目新しい要素が少ない、などですかね。
個人的には採点に関わる部分で言えば不具合だけが減点部分。8,690円という価格の問題は以前にも書いていますが、7,678円なら1点アップとかはなく、採点には関係しない。
ストーリー
『ラチェット&クランク THE GAME』ではストーリーが減点ポイントになっていたのですが、今回はストーリーも楽しめた。
新キャラクターのリベットとキットが成功の要因でした。ラチェットとクランクの再会シーンはどうなるんだろうとか、ラチェットとリベットの初対面はどうなるんだろうとか、リベットとキットの関係はどうなるんだろうとか、4キャラが絡み合うところで興味を引かれた。それを支えるNPCも良い味を出して盛り上げていました。
ラチェットとクランクを中心に描いて悪党を倒す展開だと、もう描ける部分も多くなくて単調になりやすかったと思う。
伏線も上手に張られており、ストーリー構成の完成度が高く感じますね。
最近は再再評価ぐらいで王道的な展開を愛していますので、終盤の王道的な盛り上げ方も良かった。
プラチナトロフィーが獲得しやすい
プラチナトロフィー獲得まで15時間もかからないくらいで、難易度も低いです。
プラチナトロフィー獲得の難易度を高くしないのは近年のトレンド。収集要素もハードルを低く設定してあり、ゲーム難易度も不問。
2周目の序盤でプラチナトロフィーが獲得できますけど、New Game+(チャレンジモード)があり、さらに強力な武器が入手できて強化の幅も広がる。トロフィーのハードルは低いけど、トロフィー外のやり込みの余地が大きいです。各種コンプリートをトロフィーのためにプレイさせるのではなくて、「トロフィー外でやりたい人だけやって」という提供の仕方は良いと思います。
クラッシュとフリーズ
完璧に近い最高のゲームでしたが、かなり大きな問題がありました。プラチナトロフィーを獲得するまでの15時間ほどのプレイの中で5回以上はクラッシュorフリーズした。
『サイバーパンク2077』状態でクラッシュしましたが、オートセーブが細かくて起動も超早いので、クラッシュのストレスは軽減された。クラッシュ問題の力技の解決方法が示された感もあり、今後のゲームでも細かいオードセーブと超高速起動があれば、クラッシュしても大きな負担にはなりにくいと思った。
とは言え大きな問題であり、メディアレビューでも指摘されていましたし、Twitterでの報告も多いです。
ラチェクラ エラー – Twitter
特定の設定やモードで発生するのかは不明。私はパフォーマンスRTでプレイしていました。
クラッシュではなく、画面は止まってないけど操作を受け付けなくなって進行不能になったこともありました。ロードし直しても同じなので詰んだかと思いましたが、オートセーブは細かく履歴が残っているので少し前のデータをロードして解決。
『サイバーパンク2077』の不具合に関してジム・ライアンが苦言を呈していましたが、『リターナル』も『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』もクラッシュorフリーズの問題を抱えており、赤っ恥な結果だと思う。
この頻度のクラッシュは発売してはいけないレベルの不具合と言える範囲なので、SIEは『サイバーパンク2077』を許さなかった背景もあり、フェアにやるなら『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』も販売停止措置にしないと筋が通らない気もする。
その他の不具合
ボタンのカスタマイズが自由にできるのは嬉しいですし、私は『リターナル』の時と同じようにL1ジャンプ、R1ダッシュ回避にしました。
しかし、ボタン表示が反映されている場面と反映されていない場面があって混乱した。ごちゃ混ぜなのがやっかいで、むしろまったく表示に反映されていないならそれを理解してプレイできますが、表示されているボタンが正解なのか不正解なのか押してみるまでわからないのは混乱する。
壁抜けとかオブジェクトにハマって自動リトライされる場面も少なくなく、調整の甘さは感じた。
ちなみに字幕カスタマイズ機能は良かったです。デフォルトの黒枠が好きじゃないので、白文字のみでスッキリできて良かった。
ホバーブーツの操作はデフォルト長押し、オプションで切り替えが可能なのですが、切り替えにしてしまうとジャンプで飛距離が出ない不具合があり、アーカイブスに行けなくて詰む。自動で最高速になる機能も同様にあやしい。
ボタンカスタマイズや操作のオプションは調整が雑で不安が残るので、なるべくデフォルトからいじらない方が良さそうです。
満点級だけど不具合は残念
クラッシュとフリーズの問題を除けば最高のゲームで、アクションゲームとして最高級の完成度であり、技術的にも凄まじいものがある。これを満点にしないと他のゲームの点数は大幅に下げなきゃバランスを取れなくなるほど。
グラフィックとフレームレートのパフォーマンスが良く、DualSense、超高速ロード、3Dオーディオ、アクティビティカード、そしてゲームヘルプにまで対応しており、これぞPS5独占タイトルというゲームでもあり、初期のPS5のアイコン的存在。
トータルで優れていて新世代の新機能の刺激もあって稀代の傑作と言いたい気持ちが強いけど、不具合の問題は深刻。
不具合以外は素晴らしかったし、PS5のパフォーマンスの良さに感激できたので『ラチェット&クランク THE GAME』もPS5版が出てほしいなと思いました。
惚れ惚れするグラフィックでアクションゲームとしての動かす楽しさも最上級。ストーリー展開も気になり、旧世代になかった体感機能や快適さまである贅沢さ。
満点級の最高のゲームで、プレイ中に何度も「このゲーム最高だろ!」と興奮しし、こういうゲームがやりたくてPS5を買ったという期待に応えるものでした。しかし、不具合があるので今すぐ「オススメ!」とは言いにくく、アップデートでの安定を期待するところ。安定したらPS5のアイコンとしてふさわしい稀代の傑作になるかと思う。
コメント
アプデ入ったみたいですが、動作は改善されてんでしょうか?
訂正
改善されたんでしょうか?
・ゲーム全体の安定性の向上
・武器のビデオが再生されない場合、プレイヤーが動けなくなることを防止しました。
・ファントムチェイス中にプレイヤーが動けなくなることがある問題に対処しました。
・ハンマーを持たないリベットが出現することがある不具合に対応しました。
・チャレンジモードでザープストーンを集めた後、リベットが動けなくなることがある問題に対応しました。
・その他の修正
・パフォーマンスモードで自動的に120Hzのディスプレイを出力しないようにしました。
良くはなっているようですけど、まだまだエラー報告もあり、今後も継続してアップデートしていくと思います。
ありがとうございます
PS5のゲームはアプデ履歴を見れないのが地味に不便なんですよね
自分は結構遊んでるけど、一度もクラッシュしてないな、運がいいだけなのかな?
パフォーマンスRTだと解像感が失われるのが感じられる
ただ、もう30fpsにはカクツキが気になって戻れない
レイトレ無しも嫌だし、最適解かな?
購入検討にここの評価待ってたのですが少しアプデで安定してからの方が良さそうですね残念 しばらく様子見します当初興味無かったのですがPV見て良さそうだったので期待してたんですが やばいフリーズバグは無視出来ないですね