ようやく製品が出てきそうなHDMI2.1対応モニター

テレビ・モニター

「次世代のTV・モニターはHDMI2.1が大事だなと思いました」と書いてから10ヶ月。ようやく32型以下のモニターでHDMI2.1対応製品が見えてきました。

32型以下のHDMI2.1対応モニター

ASUS
ROG Swift PG32UQ
Acer
Nitro XV282K KV
LG
27GP950-B
解像度 3,840×2,160
32型
3,840×2,160
28型
3,840×2,160
27型
リフレッシュレート 120fps(HDMI2.1)
144fps(DisplayPort1.4)
120fps(HDMI2.1)
144fps(DisplayPort1.4)
120fps(HDMI2.1)
144fps(DisplayPort1.4)
応答速度 1ms 1ms 1ms
HDR DisplayHDR 600 DisplayHDR 400※ DisplayHDR 600
パネル IPS IPS IPS
発売日 2021年第1四半期末 2月(中国)
5月(北米・欧州)
2021年
価格 $899.99ドル(北米)

32型のASUS ROG Swift PG32UQは、スペックは問題なさそうですが、ゲーミングモニターとして32型は大きめ、リビングに設置するには小さい。微妙とも言えますが、大きめのゲーミングモニターが欲しいという需要もあり、人によっては絶妙とも言える。
eスポーツ向けだと24~28インチが主流で、画面が大きすぎると全体を把握しにくくなるデメリットがあると思いますが、eスポーツ向けゲーム以外では、迫力があったり字が大きくて読みやすかったりするメリットがある。

ゲーミングモニターとして主流のサイズ範囲内である28型のAcer Nitro XV282K KVと27型のLG 27GP950-Bは、PS5向けモニターとして注目を集めそうです。
Acer Nitro XV282K KVは中国で2月、欧米で5月発売。価格は&899.99(94,229円)。日本展開は不明ですが、期待できる。日本だと10~12万円くらいですかね。
DisplayHDR 400という情報が出ていますが、海外の記事だとアジアのディーラーがDisplayHDR 600について話していたため、正確な情報ではないかもしれないとの事。

HDMI2.1非対応モニターに注意

上記3機種はHDMI2.1に対応していますが、4K/144Hzを謳うモニターの中にはHDMI2.1に非対応な製品もあります。DisplayPort1.4でPCに接続して4K/144Hzであり、HDMI2.0のみなのでPS5には4K/120Hzで接続できません。宝の持ち腐れになります。

2月5日発売のROG STRIX XG27UQは27型で4K/144Hz、価格も10万円未満なので目を引きそうですが、HDMI2.1には非対応。間違えてPS5用にと購入してしまう人もいそうです。

大型テレビ

2021年1月7日に米ソニーエレクトロニクスが『BRAVIA XR』シリーズを発表しました。

全モデルが、4K/120Hz、VRR(Variable Refresh Rate/可変リフレッシュレート)、ALLM(Auto Low Latency Mode/自動低遅延モード)、e-ARCを含むHDMI2.1に対応。

  • MASTERシリーズ Z9J(8K液晶) 85型/75型
  • MASTERシリーズ A90J(有機EL) 83型/65型/55型
  • A80J(有機EL) 77型/65型/55型
  • X95J(4K液晶) 85型/75型/65型
  • X92(4K液晶) 100型
  • X90J(4K液晶) 75型/65型/55型/50型

2021年モデルですが、発売時期は未定。
10年以上前なら50型は大型テレビだったと思いますが、今や一番小さいサイズなんですねぇ。

4K/120Hzの意味

「PS5にも4K/120fpsのゲームはほぼないから4K/120Hzのモニターを買う意味がない」という意見をたまに見ますが、それは違います。必ずしも4Kと120Hzを同時活用する必要はなく、ゲームに合わせてモードを使い分けるためにも4K/120Hzのモニターが必要です。

私は今4K/60Hzのテレビでプレイしていますが、これだと『Call of Duty: Black Ops Cold War』『サイバーシャドウ』『DIRT 5』『Devil May Cry 5 Special Edition』『フォートナイト』らで120fpsモードを体験できません。
かと言って2K/120HzやWQHD/120Hzだと4K画質を捨てる事になる。ゲームモードを切り替える度に4K/60Hzと2K/120Hzのモニターを繋ぎ変えるのは面倒だし、2台のモニターも邪魔。

HDMI2.1にはVRR(Variable Refresh Rate/可変リフレッシュレート)やALLM(Auto Low Latency Mode/自動低遅延モード)やダイナミックHDR(動的HDR)に対応している製品が多く、これもHDMI2.1=4K/120Hzモニターの魅力になる。

というわけでPS5向けに4K/120Hzのモニター・テレビが必要です。

PS5にWQHDは不要だった話

PS5発売前に「WQHDモニターに対応してほしい」という声がありました。WQHDは2,560×1,440の解像度で、いわゆる1440pです。ちなみに4Kは3,840×2,160。私も当時はWQHDモニターに対応してくれたらいいかもなぁと思っていましたが、PS5発売後に不要だと気付いた。

と言うのも、PS5ではダイナミック4K/60fpsが主流だから。ダイナミック4Kとは動的4Kの事で、ゲーム中に負荷が軽い場面は4Kになり、重くなると1800pや1440pに落ちる。60fpsの維持を基準として、解像度を下げたり上げたりする。

私がWQHDモニターも必要かもしれないと思っていたのは、ダイナミック4K(動的4K)が主流になる事を知らなかったから。PS5でもネイティブ4K/60fpsはキツイだろうから、1440p/60fpsの方が安定しそうだと考えていた。いざPS5を体験してみたらダイナミック4K/60fpsが素晴らしかった。アップスケーリング技術も凄いようで、『デモンズソウル』のネイティブ4K/30fpsとダイナミック4K/60fpsの違いがわからなかった。PS5世代はダイナミック4K/60fpsが標準になれば最高だと思ったし、この4Kや1800pやそれ以下のアップスケーリングを捨てるなんてとんでもないという事で、WQHDモニターには魅力を感じなくなった。

長きに渡ったHDMI2.1対応製品の不足、ようやく今年の6月くらいまでには改善されそうです。

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