PS5版『FIFA 21』に感じる次世代感

PS5

2020年12月4日(金)に配信されたPS5版『FIFA 21』をプレイしてみました。

触感フィードバックとアダプティブトリガー

  • キックの振動
  • トラップの振動
  • 接触時の振動
  • ゴール時の大歓声の振動
  • 終了時のホイッスルの振動
  • 疲労度に応じてL2/R2の負荷

キックや接触の振動は、当たりの強さによって振動も変わる。
多少の臨場感向上効果はあるけど、そこまで驚きではない印象です。

疲労度に応じてL2/R2が重くなるのは上手い使い方でした。選手の「足の重さ」が触った感触で伝わるのはわかりやすい。スタミナゲージを見るよりも直感的にわかる。ただ感触を味わわせるものではなく、パラメータの1つを感触でわからせるというのはゲームプレイにおいて大きな意味がある。
フレッシュな選手に交代するとL2/R2の負荷がなくなり、「足の軽さ」もわかりやすく伝わる。

後半にドリブルした時、R2が軽かったらドリブルで勝負したくなるし、重かったら無理せずパスしたくなる。

臨場感とゲーム的なわかりやすさを兼ね備えた良い使い方だと思います。

超高速ロード

EAの公式トレーラーで「メニューから試合に移動するまで2秒もかかりません」とアピールされていた超高速ロード。

従来は試合前にドリルをプレイさせてロード時間待ちをさせるシステムでしたが、PS5版はロード高速化に伴ってドリルも不要となり、「試合開始」を選択してすぐに試合前ムービーが表示される。ムービースキップまで2~3秒を要するところもあり、それもロード待ちの一部という感じです。
試合前のドリルを削除しているのが好印象。ちゃんとPS5版として最適化されていると感じる。FIFAにおいて試合前のドリルとかフリープレイは伝統的なものになっていますが、こういうのを「らしさ」として残さないことは大事です。悪しき伝統になりかねない。

キャリアモードでのトレーニングはドリルを3種類プレイしますが、そのドリルもロード待ちを感じずにテンポ良くプレイできます。

ゲーム全体においてサクサクしたテンポの良さを感じ、超高速ロードによって劇的に変わったのがわかる。今まではガマンせざるをえなかったロード待ちから解放されたのが素晴らしい。PS5に期待していた部分を期待通り感じられました。
ネットワーク通信が絡む部分は従来通りの待ちですけどね。

ホーム画面のアクティビティーからロード

アクティビティーも活用されています。私はキャリアモードをプレイしているので、そのセーブデータをホーム画面でロードできるのが有難い。
ネットワーク通信待ちがありますからクイックにスタートできるわけではありませんが、起動して直接キャリアモードのメインメニュー画面が開くので嬉しい。

ホーム画面でセーブデータをロードするアクティビティーは全ゲームにあってほしい。非常に便利です。まだまだアクティビティーの活用法がユーザー側に定着していない気がします。わかりやすい「続きから(セーブデータのロード)」を定着させるのが良いんじゃないかと思います。そこが定着すれば、「他にもこういう項目があるのか」と気にするようになるはず。ホーム画面でのセーブデータのロードがアクティビティーの軸になれると思う。

グラフィックの強化

固有フェイスの選手がアップになった時に、驚異的なグラフィックの強化を感じます。生々しい「その選手」の存在感に圧倒される。

Youtubeに比較動画なんかもありますけど、それだと粗くてわかりにくいですね。スマホの小さな画面だと細かな表現が潰れてしまって同じように見えちゃいますし、大画面4K実機で見てこそ本当の凄さが伝わるものだと思います。

プレイ画面はシャープさは感じます。しかし、次世代基準の強化としては少し物足りない。もっと芝とか観客をリアルに表現してほしいですが、縦マルチである以上、なかなか難しいところだとは思います。まだ次世代基準で刷新できる時期ではなさそう。

アダプティブトリガーと超高速ロード

『FIFA 21』のPS5版はアダプティブトリガーと超高速ロードに次世代感がありました。

アダプティブトリガーは足の重さを感じるだけでなく、スタミナゲージという見る能力値から、L2/R2の重さという触って感じる能力値にもなったところが革命的な変化であり、ゲームプレイに大きな影響を与える。
これは他のゲームにも使えそうです。最近のゲームはHUD(画面に常に表示される情報)を嫌うことも多いですが、アダプティブトリガーの強弱で表現できる値・状態もあります。

そして超高速ロードはスポーツゲームにとって非常に有難いです。試合を繰り返すゲームであり、その度に長いロード待ちがあるのが今までの当たり前でした。その壁がようやく崩れた。
ロード時間が長かった『MLB The Show』も超高速ロードに期待します。

『FIFA 21』は、後方互換機能では体験できないPS5版ならではの魅力を感じさせてくれたアップグレードでした。改めて「PS5版」の良さと有難さを感じた。
ちなみにアップグレード対応期間は『FIFA 22』が発売されるまでです。

EA PLAYでもPS5版の『FIFA 21』と『Madden NFL 21』のトライアル版が10時間プレイ可能です。後方互換機能でプレイできるPS4版ゲームも多いですし、加入のタイミングとしては悪くないです。

コメント

  1. とおりすがり より:

    fifa21 ps5版は4K対応してますよね!

  2. ars より:

    自分もプレイしてゲーム自体の進化は感じましたし楽しいんですがトリガーはちょっと苦手です
    理屈は分かるんですけどどうにもeスポーツ系と合ってない気がします

    対戦する人なんかには邪魔になってしまうと思いますし、選手の状況に合わせてトリガー内部のギアを変えてるのか自分がトリガーに触れてない時もコントローラーからギア変更のギュギュッと言うような音が鳴りまくって正直煩いので自分は設定でOFFにしてます

    さらにFIFA側にトリガーのOFF設定が無いようでPS5本体の方で設定変更をしなくてはならず他のトリガー機能を使いたいゲームをする時に一々設定変えなきゃいけないのが面倒なのでFIFA側のアプデでトリガーの設定項目を追加して欲しいですね

  3. 匿名 より:

    いつもレビューありがとうございます。ところで、ディスプレイはどのようなものを使用しているのでしょうか。
    配達日が未定なのですが、一応ps5を購入できました。今は24インチのfhdモニターでプレイしているのですが、4kに新調しようと思っています。
    何を買おうか悩んでいるので参考にしたいです。
    hdmi2.1対応のものはしばらく高そうなので4k/60hzにしようと思っています。画面の大きさはある程度大きいほうがいいのでしょうか。
    お手数ですが、ご検討よろしくお願いします。

    • Tomoro より:

      アクティビティロード、定着して欲しいですね。例えばデモンズソウルだと、攻略中の要石はアクティビティで便利ルーラが出来るんですが、最下層ボスを討伐しちゃうとその要石がアクティビティから消えちゃうんですよね。この辺のコントロールも作り手次第ですよね。

    • Hamasukei Hamasukei より:

      私はPS4 Pro用に購入した『REGZA 43G20X』を使い続けています。
      https://ps4pro.jp/entry/2016/11/09/203000
      画面は大きいほうが迫力がありますが、あくまで大きいテレビを置ける環境がなくてはなりません。デスクの近い距離で大きいモニターを置いてしまうと見にくくなってしまいます。迫力よりもモニターを置ける環境に合った使いやすさが大事だと思います。

      PS5用に買い替えを検討しましたが、まだHDMI2.1認証取得したモニターが発売されていないようなので、今は買い替えのタイミングとしては悪いかなと思い、HDMI2.1認証取得したモニターの発売を待っている状態です。
      https://ps4pro.jp/entry/2020/08/06/224337

      今は4K/60fps環境で基本的には不便ないですが、Dirt 5やDMC5SEらで120fpsを体験できないことがやや残念です。HDMI2.1認証取得したモニターが各社から発売されたら120fpsにも対応できる環境にしたいと思います。

      • 匿名 より:

        ありがとうございます。
        レグザなんですね。私もレグザは気になっていてz730xはフルHDで120hzが出るので候補にしています。
        参考にさせてください。

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