PS5の映像出力が「4K 120Hz TV/8K TV/VRR 対応(HDMI2.1規格による)」と発表済ですが、次世代のTV・モニターはHDMI2.1が大事だなと思いました。
HDMI2.0とHDMI2.1の違い
PS5に関係しそうな部分だけ。ケーブル1本。
– | HDMI2.0 | HDMI2.1 |
---|---|---|
帯域幅 | 18 Gbps | 48 Gbps |
解像度 リフレッシュレート |
2K/144Hz 4K/60Hz |
2K/244Hz 4K/144Hz 8K/60Hz |
ゲームモードVRR | – | 〇 |
ダイナミックHDR | – | 〇 |
eARC | △ | 〇 |
4K/144Hzに対応しているHDMI2.1
まずTV・モニター選びで決定的な差となるのがリフレッシュレート。ゲーム側で見るとフレームレート。HDMI2.0(ケーブル1本)だと4K/60Hzまでしか対応していません。現状、HDMI2.1の対応製品が少ないため、今現在販売されているTV・モニターの多くが4Kだと60Hzまでしか対応していない。
例外的にASUS ROG SWIFT PG27UQは4K/144Hzに対応しており、これはDisplayPort1.4で接続する。DisplayPort1.4はPS5には関係ないと思います。ちなみに実売価格が20万円前後です。
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ASUS ゲーミングモニター 27インチ ROG SWIFT PG27UQ(4K/量子ドットIPS/HDR10/4ms/144Hz/G-SYNC/直下型LED/Aura Sync/HDMI/DP)
- 発売日: 2018/08/24
- メディア: Personal Computers
HDMI2.1だと4K/144Hzに対応しているので、PS5の映像出力である「4K 120Hz TV/8K TV/VRR 対応(HDMI2.1規格による)」に対応できる。
今現在、HDMI2.1に対応しているTV・モニターはかなり少ない。「次世代機は4Kが標準だ!」と思って今すぐに4KTV・モニターを買うと、HDMI2.1に対応していなくて物足りなくなる可能性も高いです。
結論:HDMI2.1対応のTV・モニターを待つ一番の理由が4K/144Hz
ゲームモードVRR
PS5は「VRR 対応(HDMI2.1規格による)」と発表されています。VRRはVariable Refresh Rateの略で、可変リフレッシュレートを意味します。
60Hzなら1秒間に60回、144Hzなら1秒間に144回も画面の書き換えが行われます。これを固定ではなく、GPUの処理負荷に伴うフレームレートの低下に応じて、画面の書き換えも低下させる技術がVRR。ゲームに何の影響があるかと言うと、下記3点が削減または削除されるとのこと。
- ゲームのインタラクションラグの低減
- フレームのスタッター、スキップ、フリーズ
- フレームティアリング
より滑らかな映像になり、ティアリングも発生しにくいらしい。
ダイナミックHDR
従来のHDR(静的HDR)はゲーム全体に固定された効果を与えていました。明るい場面でも暗い場面でも同じHDR効果。
ダイナミックHDRはフレーム単位で明るさ/コントラスト/色域を最適化できるとのこと。
HDRが場面ごとに最適化されて、今より精細な表現になるってことですね。
eARC
まずARCはオーディオ・リターン・チャンネルの略。対応機器をHDMIケーブル1本で繋ぐだけで双方のデジタル音声を楽しむことができる。
eARCはエンハンスド・オーディオ・リターン・チャンネルの略。つまりARCの強化版。従来のARCでは伝送できなかった、非圧縮の5.1ch/7.1chや、HDオーディオ(Dolby Atmos、Dolby TrueHD、DTS:X、DTS-HDなど)も伝送できる。
とりあえずHDMI2.1対応製品の充実を待つ
PS5に合わせてTVかモニターを買おうかと思って調べていましたが、まだまだ時代が追いついていないというか、HDMI2.1の対応製品が少なかったです。
SONYのテレビでは、海外のモデルですがX900H(XH90)がHDMI2.1の各種機能に対応予定があるようです。これと同等のモデルが日本でも発売されれば良いんですけどね。
ちょっと謎なのが、高価な上位モデルのX950H(XH95)はHDMI2.1の各種機能に対応予定がないこと。買いやすい価格のX900H(XH90)を、とりあえずのPS5推奨モデルとして売り出す感じになりそう。
1点推しなら、ユーザーとしては迷わなくて良いですけどね。
シャープは8T-C80AX1/70AX1/60AX1/8T-C60AW1/8T-C70BW1/60BW1らをアップデートでHDMI2.1に対応するというニュースがありました。アップデートで対応できるというのもポイントですね。
LGはOLED55C9PJAらがHDMI2.1に相当する機能に対応しているようです。
ゲーム以外の用途であまり魅力が感じられていないのか、HDMI2.1製品が推されているような状況ではないですね。そもそも活用できる機器が少ないですから仕方なしか。
2020年11月頃にはPS5とXbox Series XによってHDMI2.1の需要が急上昇するかと思います。TVはともかく、ゲーミングモニターのメーカーはHDMI2.1に対応した製品を出してくるのではないでしょうか。
4K60fpsを超えるゲームは多くないだろうし、現行の4KTV・モニターでも良いかなと思っていましたが、HDMI2.1にはリフレッシュレート以外の魅力もあり、PS5とXbox Series Xの発売まで時間があるので、しばらく様子を見たいと思いました。
次のTV・モニターは7年以上使うと思いますので、PS5では4K60fpsを超えるゲームが少なくてもPS5 Pro(仮)では多くなる可能性があり、その時に「HDMI2.1対応にしておけば良かった」と後悔しそうでもあります。7年使う予定でTV・モニターを買いたいと思います。
コメント
とても分かり易い記事で参考になりました。
私はまだ4Kテレビを持っていないのでPS5発売に合わせてSONYかPanaの4K有機ELテレビを買おうと思っていました
でもこの記事を読んでLGの4K有機ELを買う事になりそうです
まあSONY製だろうがPana製だろうがパネルはLG製なんだから気にする必要はないのかもしれませんけど
やっぱり日本のメーカーのテレビが買いたいんですよね