北米で2020年2月28日に配信された『Ganbare! Super Strikers』($9.99)のプラチナトロフィーを獲得しました。概要と感想。
プラチナトロフィー
Ratalaika Gamesなのでプラチナトロフィーの獲得は難しくありません。ただ、ターン制のサッカーゲームで1試合の長さがそこそこあるため、4~5時間はかかります。
- チュートリアルを完了する
- 全14試合を勝ち抜く
- ★を20個獲得する
★は試合毎に設定された「もくひょう」を達成すると得られる。1試合あたり3つの目標があり、全14試合なので★の合計は42個。その中で20個がトロフィーのラインなので意識せずとも達成できるレベル。
「もくひょう」の1つは「しあいに勝つ」で固定されているので、14試合を勝ち抜くと最低★14は獲得できます。
タイトル画面から「オプション」を選択し、難易度を「簡単」にしておけば楽に勝ち進めます。レベル上げのできるゲームでもありますので、強化すれば詰むこともないでしょう。
システム
ターン制のサッカーゲームです。国内の7試合は7対7のサッカー。海外の7試合は11対11のサッカーになります。
自分のターンでは各選手2回行動できる。ボールを持っている選手であれば「いどう」「ドリブル」「パス」「シュート」が選択可能で、必殺ドリブル/必殺パス/必殺シュートもあり、『キャプテン翼』っぽいシステムでもある。
いどう中に相手と隣接すると、ドリブルとタックルの勝負になる。基本数値+ランダム数値で数値の大きいほうが勝つというわかりやすいシステム。
味方へのパスの間に相手がいるとパスとブロックの勝負という具合。相手にカットされないような場所にパスを出す事が重要ですし、時にはフリースペースにパスを出すのも良い。
必殺技にはアニメーション演出もある。
ボールを持っていない選手も「いどう」させて全体を押し上げるのも必要ですし、ディフェンスラインはセンターラインまで上げたほうが良いです。相手はオフサイドを警戒してディフェンスラインについてくる。
□ボタンでターン終了。相手のターンとなる。20分ハーフの試合で、1ターンで1分を消費する。
ストーリーもあり、試合前と試合後に会話があります。
試合後にはXPとTPが得られて、レベルアップしたりアビリティを習得する。同じ相手と何度も戦う事が可能なので、レベルを上げてゴリ押すのも可能。
試合の活躍に応じてXPとTPが得られるため、育てたい選手にボールを集めるのも良いです。
「もくひょう」を達成するとアイテムが貰え、選手に装備させることができる。アビリティが使えるアイテムとステータスがアップするアイテムがあります。
アビリティが使えるアイテムは『ファイナルファンタジー9』っぽいシステムでもあり、例えば「アイスパス アビリティを マスターできる」というアイススパイクを装備するとアイスパスが使えるようになる。装備したままTPを25溜めるとアイスパスをマスターし、装備を外してもアビリティが使える。これを繰り返して複数のアビリティを習得させていく。
育てゲーとして魅力があり、選手の名前と顔を自由に変更できます。アイテムメニューでタッチパッドを押すと選手カスタマイズになる。好きな選手を作り、レベルを上げたり、自分で選んでアビリティを習得させられる。
新鮮な面白さはあるけど浅い
ターン制のサッカーゲームという新鮮さがあり、パスコースを考えながら選手を動かしたり、シュート成功率を見ながらシュートを選択するのは楽しい。
選手を自由にカスタマイズできるし、レベルがサクサク上がるので育てゲーとしても良いです。
7人制から11人制に変化したのは「おおっ」となりましたし、国内のライバルたちが集まって日本代表になる『キャプテン翼』っぽい展開も良いです。
ただ、底の浅さは感じます。まずダイレクトシュートがないので、センタリングに意味はなく、最終的には能力の高い選手でドリブルシュートが一番だなと気付く。ディフェンダーも相手のストライカーに2人が隣接していれば、ほぼ確実にブロック可能。相手もサイド攻撃はしてこないので、サイドバックの存在にあまり意味がなかった。サイドバックを中央寄りに移動させておくのがディフェンスのコツでもある。
真面目にサッカーの動きをしようとするとダメで、このゲームの特徴をつかんで攻略する。試合を重ねるほどコツがわかり、単調になっていきました。それでも全14試合なので、飽きてダレるほど長くはない。
$9.99という価格を考えれば、頑張っているゲームだとは思います。Ratalaika Gamesはプラチナトロフィーが簡単に獲得できるのですが、ゲーム自体はわりとちゃんとしている印象。シンプルで小規模なゲームだけど、ショベルウェアというほど雑じゃない。今作もターン制のサッカーゲームを形にするのは簡単じゃなかったと思いますし、7人制と11人制を用意するのも凝っている。でも$9.99で一味違うサッカーゲームを遊ぶという範囲での満足度であり、もし$14.99だと物足りなく感じそうなギリギリのところでもある。
北米版ですがバッチリ日本語化されています。ここまでしっかりした日本語化なら日本版も出ると思います。