2019年8月29日にリリースされた『DEAD OR SCHOOL』をクリアしました。
基本操作
- 走る – L1
- 通常攻撃 – R2
- 強攻撃 – L2
- リロード – □
- ジャンプ – ×
- 回避 – 〇
- 調べる – △
- 武器切替(左) – 割り当てなし
- 武器切替(右) – R1
- ソードに切り替え – 左
- マシンガンに切り替え – 上
- ランチャーに切り替え – 右
- ミニマップ切替 – 下
『Control』と同じくボタンカスタマイズに対応していて好きなように設定可能です。この仕様、最高ですね。デフォルトでは使用していないL3/R3に割り当てることも可能。タッチパッドは使用不可になっていました。
自由な難易度選択
難易度はイージー/ノーマル/ハードの3種。コンフィグ画面からいつでも変更可能。
難易度の違いによるイベントや取得アイテムの差はなく、トロフィーにも影響しない。そういったことを気にせず好きな難易度を選ぶことができます。
画面の見難さもあって終盤はノーマルでも難しいです。新しい駅に行った直後は敵が急に強くなって苦戦したりもします。イージーに切り替えたほうが遊びやすいかもしれない。
メトロイドヴァニア風の2Dアクション
先日プレイした『Bloodstained: Ritual of the Night』のようなメトロイドヴァニアな2Dアクションですが、エリアを行き来することはほとんどなくて1本道に近い感じでもあり、駅ごとにマップが分かれていてステージクリア式のようでもあるからメトロイドヴァニア風といった感じ。前の駅にはいつでも戻る事ができて自由な移動ができますが、マップに収集物は全て記載されているので、あえて取り逃さなければ前の駅に戻る理由はないです。
爽快なアクション
アクションの操作性は爽快で良いです。
方向キーで3種の武器を切り替えられるので、近距離~遠距離まで攻撃の幅が広がる。最初はソードばかりになりがちでしたが、マシンガンとランチャーを上手く絡められるようになると戦闘の面白さがグッと増した。
回避も使いやすい。敵の攻撃を寸前で避けるとスローになるシステムもありますので、敵の攻撃モーションを見極めてギリギリで避けて反撃するのが気持ちいい。
ボタン連打ゲーではなく、3種の武器と回避を絡めたアクション。
3種と言っておりますが、ソードのカテゴリーの中に斧やチェーンソーがあったり、マシンガンの中にアサルトライフルやショットガンやスナイパーライフルが含まれていたり、武器の種類は豊富です。いろいろな武器を試してみる面白さもある。
私は最終的に忍刀のクリティカルと対戦車ライフルの火力に特化しました。重量制限があるためランチャーは捨てて、実質2種の武器を切り替えて進んだ。
各駅には個性的なボスがいて、ボスバトルも凝ったものになっています。
画面が見難くなることもある
問題点は画面が見難くなること。横スクロールアクションだけどカメラに問題があり、自動で拡大や縮小をするため画面端が見たいのに見えなくなったり、カメラの角度が変わったりして煩わしく感じる。エフェクトが派手で爽快ですが、それによって見難さも生まれる。強制戦闘でスクロールが止まる場合もあり、その時に画面左下に行くとテキストの後ろにキャラクターが隠れてしまったり、無線通信のテキストで隠れたりもする。画面手前のオブジェクトでキャラクターが隠れることもある。そもそも隅のHUDがデカくて画面が狭くなっているのも気になるところ。全体的に見やすさが考慮されていないように感じました。アクションのミスでダメージを受けるのではなく、画面の見難さでダメージを受けるのはストレス。何やっているかわからないほどグチャグチャした中で適当に攻撃と回避を繰り出しす場面も多かった。
画面の見難さはSteamのレビューでも多くの人が指摘している点です。それでも88%(875件)が好評ですので、耐えられないほどの問題でもない。手抜きじゃなくてカメラワークやエフェクトで凝ったことをやろうとして失敗しているのはもったいないところ。
中毒性のあるトレジャーハントとベストインスロット
このゲームを魅力的にしている最大の要素がトレジャーハント。敵を倒すと武器/強化パーツ/改造パーツ/アタッチメント/お金を落とす。雑魚敵でもボロボロと落としてくれるので、道中で繰り返される戦闘も毎回楽しみがある。
その時点で最強の装備、いわゆるベストインスロットを目指す中毒性があります。
アタッチメントの味付けが豪快といいますか、はっきりと効果を感じやすい設定にされているし、アタッチメントの枠が6枠あるので個性を出しやすい。だからいろいろ試してみたくなるし、狙い通りの効果を発揮すると嬉しい。この設定の上手さは素晴らしい。こういうシステムって珍しくもなんともないんですけど、中毒性のある設定にできるかどうかは腕の見せどころ。
レベル制でもあり、レベルが上がると得られるスキルポイントでスキルの習得も可能。スキルのリセットも可能ですので、失敗を気にせず振り分けられる。
爽快なアクションとトレジャーハントが大きな魅力です。
少年漫画のような王道のストーリー
ストーリーも良かったです。少年漫画にありそうなストーリーとキャラクター。ちょっとくさいぐらいの王道ですが、熱くなったり泣けたり、盛り上がる場面が多かったです。終盤と結末も良かったので、クリア後には余韻に浸れた。
腐敗生物との戦争に負けて地下暮らしを余儀なくされている人類。地下育ちのヒサコは制服と学校のことを知り、地上に出て学校を作るという夢を持つ。
荒唐無稽なストーリーかと思いきや、ヒサコの熱い思いに感化されたり、逆にヒサコが落ち込んだ時に力になる仲間たちの描写が少年漫画的で良かったです。個性的な脇役の存在も光った。
各駅には救難民が数人いて、これも1人1人が個性的。地下に暮らす人類の事情もわかる会話が面白いです。小規模なゲームだと登場人物が少なかったりして世界が狭く感じることもありますが、このゲームはいろんな人が生きている世界というのが伝わる。
ボリュームも十分
「三人で作ったゲーム」らしいのでボリュームは少ないだろうと思っていましたが、かなりのボリュームでした。20時間くらいでクリアしましたので『Bloodstained: Ritual of the Night』よりも時間がかかりました。これで2,916円は安い。
狙いやすいプラチナトロフィー
終盤まで進めていれば獲得できるようなトロフィーばかりでしたので、1周クリアした時点でプラチナトロフィーを獲得できました。
収集物は全てマップに表示されているので取り逃しにくい。ただ、収集物を取るためにプラットフォーム・ゲームやパズルをクリアする必要があります。パズルは易しめなのでパズルを解く気持ち良さが味わえて良いのですが、プラットフォーム・ゲームは難しくて本編のボス戦よりもリトライした。これがあまり面白くなくて、ゲームを足止めする要素になっていると感じた。
しつこいプラットフォーム・ゲームが少し面倒ですが、全体的にトロフィー設定は良いです。
良作
Twitterの反応を見て気になったので購入してみましたが、非常に満足度が高い。難点は2点、画面の見難さとプラットフォーム・ゲームの面倒くささ。 画面の見難さはアクションも潰してしまうので大きめの問題ですが、難易度イージーで「レベルを上げて物理で殴ればいい」が通用するので爽快感重視で遊ぶのもアリ。
アクションの爽快さとトレジャーハント+ベストインスロットに中毒性があってハマった。『ボーダーランズ3』の直前にこの面白さを堪能してしまうのは勿体ないほど。
全体的なサクサク感も良かったです。駅の移動以外に待つほどのロードはない。レベルの上がり具合も良かったし、強化と改造のパーツもザクザク落ちる。ストーリーもテンポ良く進められる。プラットフォーム・ゲームで足止めされるくらいでしたが、パズルはちょっとした見落としがあると詰まる人もいるかもしれない。
ふざけた感じなのかと思って期待していなかったストーリーも少年漫画的な熱さがあって楽しめた。プラチナトロフィーも狙いやすくてクリア後の余韻も良い。東京以外を舞台にした続編が出たら買いたいと思えるゲームでした。