2018年10月2日に北米Storeでリリースされた『Racket Fury: Table Tennis』($19.99/日本語未対応)をプレイ。
基本操作とシステム
Move2本持ちのゲームです。
右利きの場合、左手T長押しでボールを持ち、軽く上に振りながらTを離してトス。
右手は実際に卓球のラケットを振るような操作。スピンやスマッシュも実際の卓球と同じ。
ビデオゲームというよりVR卓球シミュレーターに近い。ビデオゲームが上手な人じゃなくて卓球が上手い人が勝てるゲームだと思う。
ゲームモード
ゲームモードは「CHAMPIONSHIP」と「PRACTICE」のみ。PSVR版は現時点でオンライン対戦には対応していない。
メインとなる「CHAMPIONSHIP」は4つの階級があり、各4体のロボットと対戦する。合計16体のロボットに勝つのが目的です。
プレイヤーレベルとコインがあり、試合に勝ってコインを稼ぎ、WORKSHOPでロボットのパーツを購入できます。おそらく能力値に影響はなく、外見のオシャレのみかと思う。
セッティング
スマッシュ、スピン、ボールの軌道(Ball trail)にエフェクトをつけるかどうか選択できます。私はボールの軌道はオフにしました。オンだとむしろ見にくいし、リアリティも薄まってしまう。
右利きと左利きの選択も可能。GripはNone/Classic/Backhand/Forehand/Penholdの中から選択できました。角度/スピン/スピードの微調整も可能。
リアルの卓球に近い感覚で遊べる素晴らしい精度
以前、VR卓球『VR Ping Pong (北米版)』の感想を書き、その中で「感覚的には70点くらいの精度があって、それなりに卓球の形にはなっているのですが、足りない30点の部分が非常に気になってゲームとしては0点になる感じ。酷いゲームというわけではない。しかし、こういうVRで再現するリアルスポーツは完璧に近い精度じゃないとヤル気の削がれ方が半端じゃないです。不自然な玉の反応を気にしながらラケットを振っても楽しくないです。自然な卓球のプレイではなく、ゲームとしてのクセを気にしながらラケットを合わせるようになってしまった」と書いていました。この問題が『Racket Fury: Table Tennis』では解決されている。認識精度と補整が非常に良くて、実際に卓球をやる感じで遊べて楽しい。最初はボールが少し重いかなと思いましたが、すぐに慣れて、ゲーム的な精度を気にすることなく卓球ができた。
おそらく多少の補整は入っていると思うけど、狙ったところに打てるし、スピンも狙ったようにかけられる。実際の卓球と同じ感覚で、イメージそのままにプレイできるのが凄い。この卓球の楽しさはPS3の『スポーツチャンピオン』を思い起こしました。
ボールを打った時の振動も良い具合です。音もピンポンやってるなぁという感じ。
グラフィックも非常にシャープで良いです。余計な物を表示しておらず、チラつきがなくて見やすい。起動時のテキストを見ただけで、かなりシャープな映像のゲームなんだなとわかりました。
実際の卓球に近い感覚なので、立ちプレイ推奨ですし、それなりのスペースが必要です。フットワークが大きすぎると家具にぶつかる危険もある。私は足元にマットを敷いて自分の位置がズレないようにしています。
現状は遊べるゲームモードが「CHAMPIONSHIP」しかないので寂しいですが、VR卓球シミュレーターとしての完成度は不満なし。PSVRの良作の1本に数えるべきゲームだと思いました。日本展開にも動いてほしい。このゲームの面白さは卓球そのものの面白さでもあり、「卓球のVRゲームしたい」と思って購入した時に、この完成度には驚けると思う。しかも2,000円前後なら安い。「面白いVRゲームがしたい」というのではなく、VRゲームというより卓球そのもの。
通常価格は$19.99ですが、30%OFFの$13.99だったので購入したら大当たりでした。