2019年4月18日にリリースされた『イモータル・レガシー 不滅の禍』をクリアしました。チャイナヒーロープロジェクトの1本です。
基本操作
Moveモーションコントローラーを2本使うゲームです。
上の図に書いていない部分では、Tは銃撃や物を掴む操作。
【左手】START(OPTIONS)はメニュー画面を開く。
【左手】△か【右手】□を長押しするとインベントリを開く。入れ替えと捨てることが可能。
Moveを振るとリロード。
カメラの旋回操作はオプションでスナップとスムーズの切り替えが可能です。
自由移動できるゲームですが、操作性は悪いです。このゲームの残念なポイントで、操作性さえ良ければ劇的に変わりそうでもある。PSVRにおけるコントローラー問題を改めて痛感するところでもありました。
Moveモーションコントローラーの多くのボタンを移動に使いますが、自分自身が動きの鈍いロボットになったようなぎこちなさがある。スムーズに移動できず、ゆーっくりウィーンと旋回してから前進するような。操作方法は違いますが、初代バイオハザードのラジコン操作のようなぎこちなさ。移動操作がイマイチだから、銃撃戦もあまり面白くない。ここが一番残念。
移動速度の鈍さは酔いに気を遣ったものでもあると思いますが、ゲームの面白さを大きく損なってしまうと本末転倒でもある。意図的に操作性の悪さを入れて通用するような時代でもないと思う。
Moveならではの操作では、アイテムを掴んだり、ハシゴを上ったり、レバーを操作したりボタンを指で押したり、グレネードや火炎瓶を投げたり、ナイフや斧を振ったり、岩壁をクライミングしたり。
クライミング操作は面白くて、高所の怖さもあってVR向き。『アンチャーテッド』のVR版を連想させました。
グレネードと火炎瓶の投擲の操作性は良くて使いやすかった。Moveのこの手の操作は思い通りにいきにくい印象もありましたが、このゲームは上手く調整されている。右手にハンドガン、左手にグレネード(火炎瓶)のスタイルがハマった。
左右の手のインベントリに何を入れて、どういうスタイルで戦うのか考えるのは面白さの1つ。二丁拳銃も可能です。
ゲームの攻略的には、黒い奴は火炎瓶で倒せるということさえ知っていれば難しいところはない。
銃撃戦はパッとしませんが、Moveで直感的に狙い撃つガンシューティングの面白さはある。
集弾率が極端に悪い銃が多いのはあまり良くない。アサルトライフル系がイマイチ使いにくい。『Bravo Team』でもそうでしたが、ガンシューティングで集弾率の悪い銃を扱ってもあまり面白くないです。ちゃんと狙う意味を感じない。集弾率の差はあって良いですが、もう少し絞ったほうが良いです。ハンドガンやリボルバーの方がヘッドショットを狙えて楽しいです。
Moveならではの操作の良さはあるものの、デュアルショック4かシューティングコントローラーに対応して遊びやすくしてほしいとも思う。
操作性はぎこちないですが、難易度EASYは簡単でしたので、操作が上手くできなくて先に進めないということはないので良いです。主人公の鈍い動きに合わせた戦闘と難易度になっています。私はトラップとラスボスで死にましたが、上手くいけば初回ノーミスクリアも狙えそうなほど。
この操作性で高難易度だったらストレスフルだったでしょうけど、簡単なので冒険と探検を重視して楽しめた。
アンチャーテッドやバイオハザードの影響
操作性は悪いですが、2,149円($19.99)のゲームとしては力の入った作りになっています。
まず日本語吹替に対応しているのは素晴らしい。字幕はON/OFFの設定可能。レコーダーや文書も含めて情報量は多めなので、音で情報が入ってくるのは有難い。
アジアのゲームらしいなぁと思うセクシーな女性キャラクター2人がいきなり登場。場違いとも思えるような恰好ですが、ゲームではむしろ普通なくらいですね。最初にちょこっと出てから、あまりストーリーに絡まなくなりますけどね。なんだかポン引きっぽくもあり、入口でセクシーな女性キャラクター2人で釣っておいて、パンツを見せるサービスもあるけど、そこでサヨナラみたいな。あとは怖いクリーチャーが待っている。
壮大な物語のプロローグのようにも感じ、「あのキャラ、あれっきり出てこないんかいっ」というのもある。続編がないのなら打ち切り感もあります。導入部は面白くなりそうだと感じたんですけどね。
前半は『アンチャーテッド』の影響を大きく受けている印象で、島に墜落した主人公が、その島を調査している悪党を銃撃戦で倒しながら進んで行く。アンチャーテッドそのままな感じのお宝集めもある。ほぼ1本道で、たまにちょっとした分かれ道がある程度。自由に探索する要素はあまりないです。
銃撃戦はチープですが、ちゃんとVRでアドベンチャーしてるなぁという感じはあってワクワクしながら移動できる。グラフィックも良いし、印象的な画作りができている。風の音とか雷とか岩崩れとか、細かい演出もあって驚かせてくれる。この雰囲気作りは素晴らしい。
部屋にいながら謎の島を冒険している感覚を肌で感じられるような、ピュアなVRの面白さがある。
パズルもいくつかあります。難易度は易しめで、ほどほどに頭を使う良いパズルだと思いました。
お宝集めでは玉転がしのミニゲームをほぼ毎回やりますが、これはよく出来ているなと思いました。ただ、十回以上もやると飽きますけどね。
後半は『バイオハザード』のようになります。バイオハザードのオマージュと思えるシーンもあり、意識しているのは隠さない。薄暗い場所でクリーチャーと戦いながら奥へと進んで行く。ホラーっぽくもなり戦闘の回数が増えつつ、引き続きパズルとお宝集めもある。
このゲームの「最高!」と言える部分は、不気味な洞窟探検。片手にライト、片手に武器を持って洞窟の奥へと進む。このVRで洞窟を歩く体験も雰囲気が良くて素晴らしい。ビックリさせる仕掛けとアクションもあり、上質な冒険アトラクションのようでもあります。
VRアドベンチャー(冒険)の素晴らしさを感じる。これに特化しても良いくらい。操作性の悪さが銃撃戦のチープさに繋がっているのが残念。この操作性なら銃撃戦は少なめのほうが良かったかなと思います。実際、さほど多いわけでもないですけどね。
初回クリアまで約4時間
初回クリアまで約4時間だと思います。ですが、進行不能バグに当たって最初のプレイではクリアできなくなりました。3時間20分のところで詰まって、悩んでいろいろ試しても進めない状況になり、やれることが思い浮かばなくなって「これはお手上げだな」と思って配信動画を見たら、進行に必要なアイテムが消えていることに気付いた。そこからクリアまで40分かからない感じだったので、順調にいけば初回は約4時間かなと。
スロット2でやり直すと2時間30分くらいでクリアできました。
2,149円($19.99)にしては中身の濃いゲームで、クレーンを操作するパズル、坂を滑り落ちるアクション、機銃での銃撃など、様々なアクションがあって、かなり贅沢な冒険ができる。前半の『アンチャーテッド』っぽいパートと後半の『バイオハザード』っぽいパートとの味の違いも楽しめる。
ゲームシステムはシンプルですし、強化要素もない。少し古いゲームのような印象も受けますが、VRアドベンチャーとしては優れており、雰囲気のあるグラフィックと演出で刺激的なVR体験をさせてくれる。
操作性の悪さと、それに伴って銃撃戦がイマイチなところに完成度の低さを感じ、まだ二線級であるとも感じる。
Wiiのロンチタイトルにあった『ネクロネシア』、WiiUの『ZombiU』のような、そのハード初期のアクションアドベンチャーとして面白い存在。
アンチャーテッドやバイオハザードらの影響を感じ、無双シリーズに出てきそうな女性キャラや、唐突なサイボーグなど、いろいろな作品の影響を受けてミックスされているのが中国のゲームらしいと感じた。
シューティングとして期待すると肩透かしではありますが、冒険・探検物のVR体験としては面白い。操作性は悪いけどEASYは簡単なのでストレスに感じるほどではない。もし今後のアップデートで操作性が改善されてシューティングの面白さが出てくれば、かなり魅力的なVRゲームになりそう。