2019年3月5日に北米Storeでリリースされた『R.B.I. Baseball 19』($29.99)が日本語に対応していました。PS4のMLBゲームとしては初の日本語かと思います。
ファミスタ系のMLBゲーム
『R.B.I. Baseball』というタイトルは、北米版ファミスタの名称でした。その最新作となる『R.B.I. Baseball 19』もファミスタっぽさが残るMLBゲーム。シンプルなシステムで最初のプレイから馴染みやすい野球ゲームです。
MLB公認なので選手名は実名ですし、顔写真も使用されている。
PS4では2014年6月24日の『R.B.I. Baseball 14』から毎年リリースされており、6作目となる本作で、ついに完全日本語対応となりました。トロフィーも日本語。
操作方法(モダン)
ピッチングはファミスタと同じシステム。×で投げます。
左右でカーブ、上でフォーク、下で速球。
L1で投手交代。
バッティングは、×でスイング、〇でバント。
上を押しながら打つとダウンスイングで、下を押しながら打つとアッパースイング。
方向キーか左スティックで塁を指定して□で盗塁。二塁への盗塁はピッチャーがワインドアップを始めたら、上+□という具合。
L1で代打を選択。R1でピッチャーの情報を表示する。
守備はパワプロでお馴染みの塁とボタンが対応した送球システム。〇で一塁、△で二塁、□で三塁、×でホームに送球。旧ファミスタ式の送球は、設定を「クラシック」にすれば可能。
L1で外野から中継へ。
進塁は方向キーか左スティックで塁を指定して□ボタン、一塁から二塁へは上+□。
帰塁は方向キーか左スティックで塁を指定して×ボタン。
L1で全ランナー前進、R1で全ランナー後退。
ゲームモード
- エキシビジョンマッチ
2PもしくはCPUとのシングルマッチ。
イニング数/コールドゲーム/時間帯/球場の設定が可能。 - ホームランダービー
ホームラン競争のトーナメント戦。
球場/音楽/ラウンド数/ラウンド時間の設定が可能。公式ルールは3ラウンド4分。3ラウンドだと8人対戦のトーナメントになる。
440フィート以上の特大ホームランを打つと時間が30秒追加(2回まで)。 - フランチャイズ
10シーズンのフランチャイズ。
トレードやフリーエージェントや引退があり、チーム作りをしながらレギュラーシーズンとポストシーズンを戦う。 - ポストシーズン
プレイオフのトーナメント戦のみをプレイするモード。 - オンラインマルチプレイヤー
オンライン対戦。「友達とプレイ」「同程度のランクのプレイヤーとプレイします」が選択可能。
メニュー画面の「設定」から難易度を変更可能。イージー/ノーマル/ハードがあり、デフォルトはノーマル。
フランチャイズ
シングルプレイでのメインモードになるかと思います。
選手データ
最近のスポーツゲームでは当たり前に存在しているロースターのアップデート。このゲームにもあります。
設定
負傷者の設定が可能で、オフ/軽度のみ/中程度/リアルから選択できる。
トレードも、ゆるめ/厳しい/無制限から選択できる。リアルなのは「厳しい」ですね。相手のGMがフェアだと認めた場合のみ成立する。逆に「無制限」だと確実に成功するので好きな選手を集め放題。
シーズンの長さは、52試合/81試合/162試合から設定可能。
負傷者とトレードに関しては、フランチャイズを始めてからでも変更可能。
シーズン開幕
『MLB THE SHOW』と同じようなカレンダーを使用していますが、シンプルなので理解しやすいです。エキシビジョンゲームはなく、いきなりシーズン開幕戦からプレイ。練習や契約金システムなどもありません。
試合のシミュレートも可能です。初期設定で162試合を選択して、後半が消化試合になればシミュレートすれば良し。しかし、レギュラーシリーズ/ディビジョンシリーズ/ワールドシリーズのトロフィーを獲得するならスキップは不可。
トレードとフリーエージェント
試合以外では「トレード」と「フリーエージェントを追加」で戦力の補強が可能。
トレードでは、こちらから放出する選手を1~3人、欲しい選手を1~3人選択してトレード提案する。結果はすぐに出ますし、失敗しても再提案可能。シンプルなシステム。
フリーエージェントでは、リストに掲載されている選手と契約できる。契約金システムはありませんので、リストに掲載されている選手なら誰とでも即時に契約可能。
打順は4パターン登録します。相手の先発投手が右利きか左利きか、DHがアリかナシかで4パターン。
スタッツ
個人成績は全て記録されて、個人タイトル争いも楽しめる。
試合
ピッチングはファミスタの感覚に近いですが、カーブの変化幅がやや少なめという印象。ファミスタの感覚で投げると、甘いコースに入って打たれまくると思います。
バッティングのタイミングやミートポイントは細かく設定されている印象で、ファミスタほどは簡単に打てず、しっかり狙うテクニックが必要。慣れれば難しくはないですけどね。
試合中にL2を押すとバッティング練習モードになって親切かと思ったのですが、不具合があるっぽくて試合に戻れなくなってアプリケーションを終了した。ですので試合中の練習モードはオススメしない(バージョン1.01)。
守備はグラフィックとモーションがファミスタと違ってリアル寄りで、リアルならではのもっさり感はあります。でも操作に問題は感じない範囲の操作性。
細かく作られていないので、ボールが体に当たったかと思いきやミットに入っているという程度の不自然さはある。これがファミスタのようなグラフィックであれば気にならないですが、なまじリアル寄りなので違和感を覚える。
打たれると自動で守備の操作選手にマーカーがつきますが、たまに「そっちじゃない」と思う時があります。手動で切り替えできますけどね。
1試合は約30分。
選手の引退
年齢が設定されており、シーズンが終えると年を取る。
シーズン終了後に引退する選手もいる。
シンプルな野球ゲーム
このゲームはメタスコアがいつも低評価なのですが、毎年ここまで低評価なのは疑問に思うところです。PS4版のメタスコアは『16』の52点しか出ていないので、他機種版の異常な低評価は不具合の多さが原因かもしれない。
動作が不安定なところは感じます。プレイ中は概ね問題ないですが、「OUT」の表示が出る瞬間など、何かしら処理が入る場面でカクカクッとすることがある。
ファミスタ系のシンプルなゲームでありながらグラフィックはリアル寄りなので、それが独自の味になっているところもありますが、中途半端に感じるところもある。
シンプルゲームなのに$29.99は高いと言われるのも仕方ないけど、MLB公認で実名だから良いと思います。長く遊べるフランチャイズモードもあるし、オンライン対戦もある。
個人的にはシンプルな野球ゲームとして好きです。メタスコアにしても55~75点はあっても良いんじゃないかと思っているので、シリーズ全体で34~52点という低評価っぷりはわからない。そこまで大きな問題は感じない。
ファミスタに比べて「渋い」というのはマイナスなのかと思う。ピッチングやバッティングやフィールディングが微妙に難しいので、シンプルゲームとしての遊びやすさが劣る。そのわりに深みがなくて、単調になりやすい。選手の能力も差を感じにくく、そのため試合展開が平坦に感じてしまう。ファミスタのほうが大胆で、ピッチングやバッティングが狙い通りやりやすくて遊びやすい。この差は大きいかもしれない。
とりあえず、MLBのゲームが日本語でプレイできて嬉しい。
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