2018年9月20日にリリースされた『アンアーシング‧マーズ2 ~古代戦争~』をクリアしました。シューティングコントローラー対応のVRアクションシューティングゲーム。
基本操作とシステム
デュアルショック4とPlayStation VR シューティングコントローラーに対応しています。私は完全にPlayStation VR シューティングコントローラー専用のゲームとしてプレイしました。
〇 | 武器切替 |
× | フォーカスモード |
△ | ディフェンス |
□ | リロード |
R2 | 銃撃 |
左スティック | トラックに移動 |
右スティック | 視点切替 |
シューティングコントローラーでの銃撃の手応えは良いです。メイン武器はビームライフルですが、弾の重みがある音と振動、速い弾速で正確な弾道。『Bravo Team』が妙にリアルな集弾率にして狙いにくかったのですが、ガンシューティングにおけるメイン武器は正確に撃てた方が面白いです。当たる当たらないが集弾率のランダム性じゃなくて、プレイヤーの腕次第。
アーケードスタイルのガンシューティングっぽい銃撃戦で、カバーとかスナイプとかは無いです。敵の遠距離攻撃は撃ち落とす。カテゴリーとして、FPSではなくガンシューという印象のプレイ感覚。
物陰に隠れた敵に対し、銃を持ち上げて下向きに撃つのも、実際の銃を撃っているような感覚に近くてシューティングコントローラーならではの魅力。
□でリロード。完全なる手動方式なので、必ず自分でリロード操作を行う必要がある。リロードのタイミングも非常に重要。良い息継ぎみたいな無駄のないリロードができると気持ち良い。
固定ポイントにワープ移動ですが
VRゲームにおいて気になるのは移動方法。このゲームは「トラック」という固定の移動ポイントに向けて左スティックを倒してから離すと移動。最初は好きじゃないワープ移動かと思ってガッカリしたのですが、実はここに素晴らしいアイデアがあって好きになりました。
このゲーム、ワープ移動式のVR FPSというよりは、レールガンシューティングのVR進化系という印象。移動ポイントである「トラック」は簡単な分岐はありますが、ほぼ1本道に近く、自分のタイミングで進行できるレールガンシューティングに近い。ベースがレールガンシューティングと考えれば、移動の不自由さは感じません。
「トラック」の中にフォーカスモードが発動するものがあります。フォーカスモードは×ボタンでも使用可能なスキルで、ほんの数秒間スローになり、敵の弱点が見えて、そこを狙うととほぼ1発で倒せる。×ボタンで使用する場合はエネルギーを消費しますが、トラック移動で発動する場合はエネルギーは不要。
これがですね、かなりカッコ良いんです。スローになり、ゾーンに入ったみたいに色が消えて敵の弱点が赤く表示される。そこをシューティングコントローラーでバンバンバンバンと片っ端から撃つ。自分に酔えるVRでのスーパーヒーロー体験。
ボス戦などで演出的に発動するポイントもあり、これがめちゃくちゃカッコ良い。「このゲームすげえ!」と伝えずにはいられない。最初にワープ移動式をガッカリした自分を恥じる。
頭を使うフォーカスモード
このゲームが安易なシューティングにならなかった最大の要因であるフォーカスモード。既に上記していますが、×ボタンで使用する方も重要。普通に銃撃すると敵は硬めなので、フォーカスモードを効果的に使って瞬殺したい。でも連続使用できるわけでなく、画面下の右に伸びる青いエネルギーバーを消費します。エネルギーバーは一定時間で回復する。
スローになって弱点を狙えるのはほんの数秒。敵4体を超絶な早撃ちテクニックでバンバンバンバンと連続撃ちできた時の気持ち良さよ。しかもシューティングコントローラーでの直感的な銃撃だから体感度も素晴らしい。撃つことの楽しさにおいては、ゲーム史上トップクラスと言いたい。VR+シューティングコントローラーってだけで、他とは大きく差をつけられるのは強み。
エネルギー不足になるので短時間での連続使用はできない。使用するポイントの見極めも非常に重要だけど、出し惜しみするのも効率が悪い。雑魚敵が多い時になるべく使いたい。頭を使うポイントでもあるので、単調な銃撃ちのゲームになっていない。ゲームを劇的に良くする一味になっている。
敵が近づき過ぎた時に撃ちにくさとか不自然さがあるので、そこにもう1ネタあれば良かったとは思います。
熱いボス戦
ボス戦も良かったです。操作性が良いし、演出もカッコ良くてテンションが上がる。けっこう強いボスもいて、アクションゲームとしての緊張感も良い。登場シーンだけで圧倒してくれる巨大ボスもいます。低価格ゲームだけど豪華さを感じました。
Moveにはないシューティングコントローラーの左スティックも生きていて、トラックへの移動がわりと直感的にできる。この移動の操作性の良さはMoveでは出しにくい。ボス戦でのトラックからトラックへの軽快な移動は『スパイダーマン』っぽさも感じた。
グラフィックは平凡
グラフィックは平凡です。見難さはあまり感じないので、シューティング中はさほど不満でもない。
イベント中の人物は、ややショボく見える。最近のゲームはフェイシャルモーションがリアルになっていますので、技術の差が見えやすいポイントであります。
でもムービーシーンの見せ方は良いです。主観視点ではないVR映画として見られる。
ストーリー
このゲームは『2』なので、一応『1』との繋がりがあります。さほど人間ドラマが深いわけではありませんので、『1』は未プレイでも構いません。ゲームとしてのジャンルが全然変わっているので、シューティングゲームとして『2』に興味を持ったのなら、アドベンチャーがメインの『1』はオススメしない。
設定としては、アーク装置というものを使って、ホワイト・ガンという人物の記憶をリプレイするもの。言っちゃえば『アサシン クリード』っぽいやつ。記憶を辿る設定なので、移動方式がトラックを辿るシステムという説得力もある。
でも、記憶を辿っているはずなのに違和感を覚えたり、アーク装置に秘密があったりして気になるポイントがあってストーリーを楽しませてくれる。
私はストーリーは気にせずシューティングの楽しさでゲームを進めていましたが、終盤のネタは驚けるものでした。
ボリュームは少なめ?
全10章、約2時間30分でクリアできました。ゲームの全クリアの時間としては短く感じますが、2,160円のVR FPSとしては、そんな不満でもない。トリガーを引く指が疲れましたしね。
意外な良作
トレーラーを見た時点で『1』からの大きな変化はわかりました。安易なシューティング路線になったのかなぁと思いきや、レールガンシューティングのVR進化系っぽい、素晴らしいアイデアの詰まった良作。演出のカッコ良さやアクションゲームとしてのバランス調整も良くて、『3』が出たら絶対プレイしたいとも思える。
PSVRシューティングコントローラー対応タイトル
PlayStation VR シューティングコントローラー (VR専用)
- 出版社/メーカー: ソニー・インタラクティブエンタテインメント
- 発売日: 2017/06/22
- メディア: Video Game
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アーケードスタイルのガンシューティング的な銃撃戦に近くて、『Firewall Zero Hour』や『Farpoint』とは感覚が違いますが、シューティングコントローラーで撃ちまくる爽快さは随一。
- アリゾナ サンシャイン (日本/北米)
- Bravo Team (日本/北米)
- Dick Wilde (日本/北米)
- DOOM VFR (日本/北米)
- DWVR (北米)
- Farpoint (日本/北米)
- Firewall Zero Hour (日本/北米)
- Honor and Duty: Arcade Edition (北米)
- Operation Warcade (北米)
- Rom: Extraction (北米) ※未発売
- Special Delivery (日本/北米)
- The Brookhaven Experiment (日本/北米)
- The Perfect Sniper (北米)
- アンアーシング‧マーズ2 ~古代戦争~ (日本/北米)
- Wraith (北米)
立て続けに良いVRゲームがリリースされており、これもまた良作グループの仲間入り。