発売予定になかった気がする『Bandit Six: Combined Arms』がリリースされていたのでプレイしてみました。VR専用のシューティングです。
2つのゲームが入っている
空戦と陸戦の2つのゲームモードがあります。ゲームモードというより別ゲーに近い。固定の銃座や砲座でのシューティングゲームというのは同じですが、グラフィックもUIもゲームシステムも違う。
空戦
非常にシンプルなゲームで、首振りでエイム、R2で銃撃のみ。デュアルショック4のみに対応。
基本的には固定銃座で敵機を倒すゲームですが、青い耐久ゲージの輸送機を撃墜すると一時的なパワーアップアイテムを落とすというシステムもある。
最初はシンプル過ぎるゲームだと思っていましたが、やればやるほどハマっていった。
まず銃撃は偏差射撃が面白い。移動している敵機に対して、その少し前を狙って射つ射法。慣れる前は上手く当たらずにモヤモヤして爽快感がなかったのですが、上手く狙えるようになってくると上達の実感があり、爽快感もあって楽しい。
近い敵機は直接狙えば良いですが、遠くの敵機ほど移動先を予測して離れたポイントを狙う必要がある。この感覚を研ぎ澄ませていくのが面白い。
ミッションは30あり、難易度調整も優れている。ミッションでお金を稼いで強化する要素もあり、強化+上達の具合と難易度の上がり方が絶妙。絶妙ゆえに、未強化でのクリアは無理だと感じる。強化しつつ上達しつつでミッションをクリアしていく。どちらも同じくらい重要。
全30ミッションで各ミッションに★3までのクリア評価があります。合計で★90になればコンプリートです。海外のゲームだとよくあるシステム。★の数に応じて新たなミッションがアンロックされる。最初は完璧にプレイしたつもりでも★1だったりしてシビア過ぎると思ったのですが、被ダメージや時間は関係なく、スコアだけで★が決まることを理解して、強化もしていけば実は簡単だと感じる設定でした。
★25と★50で武器がアップグレードされる。このアップグレードのタイミングも絶妙で、初期武器を強化し終えたくらいに2つめの武器がアンロックされる。
歯応えのある難易度なのですが、死にまくってもストレスにならない。まず1ミッションが5分未満ですので、クリア寸前に死んで巻き戻ってもガッカリするほどではないです。しかも、ミッション失敗してもスコアに応じてお金が貰えるので強化に繋がる。強化に繋がるので「強化してもう1回!」という気持ちにもなる。ここが重要だと思った。もしミッション失敗して何も得られないシステムだったら、ここまでハマらなかったと思う。
ミッションは「敵機を〇機倒せ」「3分生き延びろ」「〇分以内に敵機を〇機倒せ」とか数パターンで、プレイの感覚がさほど変わるわけではないです。でも難易度調整の上手さと、失敗しても続けたくなるニンジンのぶら下げ方が上手いので続けてしまう。
そろそろ『モンスターハンター:ワールド』以外も何かプレイしておこうと思って軽い気持ちでやり始めたのですが、そのままハマって★68まで到達しました。★90を目指したい。個人的には空戦だけで1,500円の満足度はある。
陸戦
陸戦は「機銃」「迫撃砲」「対戦車砲」という3つのユニットがあり、それを台座に設置してから戦闘に入る。L1/R1で配置したユニットを切り替えながらR2で銃撃。操作中以外のユニットも自動で攻撃してくれるので、タワーディフェンスっぽさもある。
グラフィックはアニメ調。空戦とは別物です。
強化方法も違っていて、強化アイテムを購入したら、各ユニットに2つあるスロットに強化アイテムをセットするシステム。
最初に空戦を10分ほど、陸戦を10分ほどやった時は、空戦はシンプル過ぎてイマイチかもという感想で、陸戦はタワーディフェンスっぽさもあり奥が深そうという感想。その後に空戦に戻ってみると楽しくてハマった。そのため陸戦は、まだちゃんとプレイできていません。まずは空戦で★90を達成したい。
1,500円という低価格のシンプルなVRシューティングとして当たりでした。シンプルだからこそ難易度設定の絶妙さが光り、サクッとプレイしたい気持ちにも短めのミッションとミッション失敗しても報酬が得られるシステムで応えてくれる。『モンスターハンター:ワールド』の息抜きのつもりが、このゲームで★90を目指したい気持ちが強くなった。