2017年11月21日にリリースされたFF15のVR釣りゲー『MONSTER OF THE DEEP: FINAL FANTASY XV』をプレイしました。ストーリーモードをクリア。
基本操作
デュアルショック4もしくはMove2本持ちに対応しています。
Move2本持ちの場合
自分の胸のあたりに装着されている探知機を左手のTボタンを押しながら握り、Moveボタン長押しで探知。魚の場所がわかります。
最初は、この操作って面倒なんじゃないかと思いましたが、慣れるとスムーズに行えるようになりました。
右手MoveのMoveボタンを長押ししてロッドを振りかぶり、振り下ろしながらMoveボタンを離してキャスト。
このキャスト操作がもっとも難しく、ゲームとしては一番テクニックが求められるところ。魚のいる場所に精度良くコントロールできるようになれば後は簡単。私はストーリークリア後に気付いたのですが、投げた後、空中で再びMoveボタンを押せば、そこで距離を止められるし、その状態で右手Moveを左右に倒せば位置調整も可能。ですので「飛びすぎ」は制御できます。
このキャスト操作がおかしいようであれば、カメラとトラッキングライトの再調整をしたほうがいいかもしれない。
魚がいる場所にルアーが落ちたら、左手MoveのTボタンを押してリールのハンドルを握る。グルグル回せます。少し動かすと魚が喰いつきやすい。
魚が喰いついたら上向きの矢印が出るので、ロッドをクイッと上に引き上げる。
後はロッドを寝かせてひたすらリールを回し、たまに左右に矢印が出るので、その方向にロッドを倒す。矢印が出ていなくても魚が泳いでいる方向にロッドを倒すのが基本。リールを回す時にロッドを寝かせる(前に倒す)のは重要かと思います。立てておくとエスケープされる。
魚が近くまできたら上向きの矢印が出るので、ロッドをクイッと上に引き上げる。
喰いついてから釣り上げるまでは簡単すぎるほど簡単です。
リールを巻くときの操作感や振動が絶妙な調整で、左手Moveをクルクル回しているだけのはずですが、リールを巻いている感覚がしっかりあります。
1つのロケーションに釣りポイントが5ヵ所くらいあり、移動操作もあります。右手MoveのMoveボタンを長押しするとテレポートラインが表示される。テレポートラインの操作は自分の視点で操作します。Moveボタンを離すとテレポート。
方向転換は右手Moveの×/〇でスナップ切替。スカイリムVRと同じ。
移動中に出会えるモンスターも見どころ。
移動やメニュー画面やルアーの切替など、釣り以外の操作が少し難しいです。操作性は良いとは言えないし、PSVRとMoveに慣れていない人は、かなり手間取るんじゃないでしょうか。
ゲームモード
「ストーリー」「討伐」「フリー」「大会」というモードがあります。タイトル画面で分かれているわけではなく、ホームから車に乗って出かける時に選ぶ。オープンワールドのゲームで「メイン進めようかなー、サブ進めようかなー」くらいの感覚。
ストーリーモードはシガイを倒して釣り場の解放を目指すモード。
まずは普通に釣りをして、1匹釣るごとにゲージが溜まる。
ゲージがMAXになるとシガイが出現。4~5匹程度でMAXになります。
ボウガンでのシンプルなシューティングモードになる。
シューティングモードでシガイのHPを0にしてからは普通に釣り上げる。
ストーリーモードは3時間程度でクリアできました。短い時間ですが、懐かしいキャラクターたちに再会できたり、オープニングとラスボスの演出は印象的だったりしました。日常の描写という感じですが、本編のメインキャラクター4人との関わりはホロッときちゃうところもありました。
ゲームモードの取り込み方は少し悪いと思う。「討伐」は指定された魚を釣るモードですが、現地について指定された魚を釣って自動でキャンプ→ホームへと戻る。準備とロードと移動に時間がかかり、釣りはすぐ終わる。繰り返すにはテンポが悪いです。
討伐用の魚は討伐クエストを受けた時だけ出現し、ソナーにはっきり映るのでほぼ1発で釣れる。攻略としては超楽なのですが、レアな魚を釣るワクワク感がないです。フリーモードと上手く統合していたほうが、釣り糸を垂らす楽しさがあったんじゃないかと思う。
FF15の世界をVRで体験
FF15の世界に入り、ノクティスやシドニー、チョコボやゴブリンなどと出会えるのは、とても楽しい。VR世界でキャラクターは生き生きとしており、スカイリムVRで体験したのと同じで「本物のノクトに会えるなんて!」みたいな驚きがある。釣りゲームですが、ファンディスクのようでもある。
FFくらいのコンテンツだと、観光ソフトとしての魅力も大きい。
グラフィックは良いですが、少しユラユラチラチラしたところはある。それでも美しい世界。なにより、FF15の世界がVRで体験できるのは感動するレベル。
ド迫力で驚かせてくれる演出もあります。
水の美しさが感じられます。ヴェスペル湖やカエムの荒磯など、明るくキレイな場所で釣り糸を垂らすのが心地良い。
かなり残念なところとして、シネマティックモードでのムービーが多い。VRの没入感が台無しです。新しい釣り場に来た時のムービーやシガイの登場ムービーなど、なぜ導入しようと思ったのかわからない。
開発側が、まだVRに慣れていない印象。頻繁にシネマティックモードでムービーを再生したり、移動やメニュー画面の操作もあまり良くない印象です。これはデュアルショック4との併用なので仕方ないところもあります。移動に関してはスカイリムVRのような移動オプションや酔い防止のオプションなどは用意できていません。
移動やメニュー画面の操作のやりにくさ自体の問題というより、移動が不便なのに細くて見難い道を歩くことが多かったり、メニュー画面の操作がやりにくいのに依頼では61種のルアーを度々付け替える必要があったりと、ゲームデザインと相性が悪い。
操作系は慣れれば問題ないのですが、もう1歩踏み込んでほしかったです。
釣りは物足りないくらい簡単。魚との攻防やゲームとしての釣りアクションを楽しみたいと思っていると肩透かしになるかと思う。ほぼリールを巻くだけな感覚。ストーリーモードは釣りの難しさを一切感じることなくクリアできました。ファンディスクのようでもあるので、意図的に釣りの難易度は下げているのかと思う。簡単ですけど巨大魚を釣り上げるのは、やっぱり気持ちいいし、魚が喰いついた時のロッドの手応えとかリールの感触が良いので何度も釣りたくなる。
FF15の世界を肌で感じながら、芸能人と会うくらいのノリでキャラクター達と出会い、気楽に釣りを楽しむゲーム。その部分をとても楽しめている。