2017年10月10日に北米PS Storeでリリースされた『RAW DATA』。Moveモーションコントローラー2本持ちのVRアクションゲームです。
Moveモーションコントローラー2本持ち
Moveモーションコントローラー2本持ちのゲームです。
移動操作がやや特殊で、慣れるまで少し大変かもしれません。利き手が右の場合、右手の×ボタンで左30度ほど旋回、〇ボタンで右30度ほど旋回。左手のムーブボタンでテレポート先を指定するラインが出現し、離すとテレポート移動。テレポートにはエネルギーを消費し、連続で使いすぎるとチャージ時間待ちが発生する。ちなみに△ボタンは武器をしまう操作。
操作可能なキャラクターが4人いて、それぞれ装備も違う。ハンドガン、刀、ショットガン、弓の4種。武器を切り替えるシステムはなく、ミッション出撃前に選択した操作キャラクター固有の武器で戦う。
武器の扱い方も面白い操作。例えばハンドガンの場合は腰の右側にあり、そこに右手を持っていってトリガーを押してハンドガンを握る。弾は腰の左側にあり、同じように左手を持っていってトリガーを押して握り、それをハンドガンセットする。
VRならではの手動で弾をこめる操作が楽しく、敵が数体いる中でのリロード操作は焦る。攻略としては弾が満タンの状態でも左手に弾を持っていたほうが効率が良いです。
刀は背中に装備しており、右肩の後ろに手を伸ばしてつかむ。カッコいいけど認識精度が悪いのか何回か失敗した。
WAVE制のサバイバルアクション
1つの部屋で押し寄せる敵を撃退するWAVE制のアクションです。全WAVE撃破するとミッションクリア。
敵はロボットですが、これがかなり不気味でホラーゲーム的な怖さもあった。恐怖を感じながらのスリリングなバトルでテンション上がる。最初は日本の会社に侵入するというミッションなので、カタコトの日本語でアナウンスが流れるのも怖かった。
とても面白いがPSVRに最適化されていない
PC版のメタスコアが86点(6件)、件数が少ないながらも高評価。Steamのユーザーレビューでも82%が好評(100件)。
ハンドガンの銃撃戦では銃を狙い撃つ面白さと手動でリロードする面白さもあり、今までにないVR FPSで楽しい。
刀でのプレイは『メタルギア ライジング』のVR版のような、素早い動きからのバッサバッサが気持ち良い。実際はカッコ悪いプレイも多々あり、ホラーゲームみたいに迫ってくるロボットを相手にデタラメに刀を振り回していました。「うわーーー!来るなー!」ってなる。
評判にたがわぬVRアクションですが、PSVRに最適化されているとは言い難かったです。
まずグラフィックがとても粗いです。PSVRのゲームの中でも粗いほう。
認識精度も少し不満に感じるところがある。刀が抜けなかったり、両手持ちのショットガンが不自然な持ち方になったり。
腰の左右にハンドガンと弾がありますが、座りプレイが推奨されているPSVRだと手が椅子に当たっちゃう時もある。
ドローンを銃撃する時にハンドガンやショットガンを上に構えるとカメラの範囲外になりやすい。PSVRは真上や真横の動きが苦手です。次にPSVRを改良するなら、カメラの範囲を広げてほしい。カメラの問題じゃなくてMove モーションコントローラーの問題かもしれませんが。
そもそも立ちプレイで広範囲に動くゲームのようですので、座りプレイ推奨のPSVRとは相性が良くなかったのかと思います。
バグもあり、テレポート移動ができなくなってしまった。そのままゲームオーバーになりましたが、移動ができないので拠点に戻ることもできなくなってアプリケーションを終了した。
ちょうどVR Insideに「ガチですごいVRコンテンツ5選!」という記事があって『RAW DATA』も5選に入っていました。しかし「美麗なグラフィックは言わずもがな」「ルームスケールのトラッキング機能をフル活用した、没入感の高い操作性」を大きな特徴として挙げており、PSVRでは体験できない部分でした。
面白いですが、『RAW DATA』本来の良さは出てないんだと思います。
最初は操作の難しさ、グラフィックの粗さ、認識精度の問題など悪い部分が目につきました。が、移動操作に慣れてくると急激に面白くなりました。