本日、2017年10月12日(木)リリースの『LOST SPHEAR(ロストスフィア)』。『いけにえと雪のセツナ』に続くTokyo RPG Factoryの第2弾。
発売日は10月12日(木)ということになっていますが、ダウンロード版を予約していると10月11日(水)からプレイ可能でした。全体のボリュームがわからないので進行度もわかりませんが、物語的には中盤から終盤に入ってきたような感じがします。
体験版があるので、気になっている人は体験版をプレイするのが良いです。最初の感想としてはゲームバランスとシナリオに関すること。
雑魚はEASY、ボスはHARD
雑魚敵はめちゃくちゃ弱い。無双RPG状態で、全体攻撃を連発するだけでノーダメージ勝利が当たり前になっています。やっかいなのはトドメを刺すと爆発する敵のみ。
ボスは難しい敵が多くて、初見だと敵の攻撃が読めないので全滅が5回くらいありました。1回戦って敵の攻撃を見極めてから戦略を練る面白さはあります。『いけにえと雪のセツナ』も同じですが、途中でボスが急に強くなる。ライトユーザーには難しいところもあると思う。負けイベントかと思って、そのままゲームオーバーも2回ありました。
雑魚敵は強化のために狩るだけの無力な存在で、ゲームバランスとしてはボスでしか調整してないくらいに感じます。雑魚はEASY、ボスはHARD。
ハマりきらない強化システム
体験版ではわからない要素として、敵を倒して「記憶」を集め、それを使って様々な種類のアーティファクトを復活させるというシステムがある。
アーティファクトの効果はプレイヤーが選択可能。クリティカルの攻撃力が上がったり、レアな敵が出るようになったり、SP(刹那ポイント)が増えやすくなったり様々。この選択は面白い。面白いけど、そこまでシステムとしてハマっている印象もない。雑魚敵は弱いので強化や支援効果に有難味を感じにくいです。
ボスバトルを楽しむなら、法石を扱いやすくしてほしかった。昇華は時間がかかるので、ボスの攻撃を見極めてから法石の強化を図るというプレイは時間の無駄になる。ボスに合わせてスキルの使い方や装備品は考えますが、法石は手持ちが少なくて、入手も記憶との交換するシステムなので気軽ではない。
点は良いけど線に無理があるシナリオ
要所要所で印象的な出来事があり、退屈ではないシナリオ。しかし、キャラクターの行動は腑に落ちないところがあり、「突拍子のなさ」や「強引さ」を感じます。
おそらく「点」としては「こういう展開を描きたい」というのが、ちゃんと決められていて、それが印象的な出来事にはなっている。そこへの持っていき方が強引で説得力に欠ける。体験版にも出てきたヴァンですが、このキャラクターが酷かった(笑)。全体的にキャラクターが物語を引っ張るんじゃなくて、物語の都合でキャラクターが動かされている印象。だからキャラクターに人間的魅力を感じにくい。
75点のJRPG
JRPGとして悪くはないが、さほど良くもないという印象。『いけにえと雪のセツナ』がメタスコア74点(72件)、ユーザースコア7.5点(174件)ですが、まさに75点のJRPGという感じ。
私は『いけにえと雪のセツナ』も楽しめたので『LOST SPHEAR』も楽しめています。ただ、Tokyo RPG Factoryの第2弾としては、あまり成長を感じません。体験版の感想でも述べましたが、システムもシナリオも洗練されていないところがあります。
ゲーム進行のテンポは悪くないので、停滞せずクリアまで楽しめそうです。

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- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/10/12
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