HDRパススルー問題とVRヘッドバンド周りのケーブル問題を改善したPS VRの最新モデル『CUH-ZVR2』が10/14(土)から販売されます。
大きな変更点は2つ
最新モデル『CUH-ZVR2』になって大きな変更点は2つ。
プロセッサーユニットがHDR映像のパススルーに対応
この問題はPS VR発売前にも記事にしました。
まず、HDR対応モニターを持っていない人には関係ありません。HDR対応モニターを持っているけどHDRをオフにしている人も当然ながら関係ありません。
全てのPS4はHDRに対応していますが、HDR対応モニターを持っていても、PS VRを接続した状態だとHDRをオンにできなかったのが、今までのPS VRの問題。PS4本体から発信されているHDR信号をPS VR機器が遮断してしまうから(正確に言うとPS VRを繋ぐとHDR信号が発信されない)。いわゆるパススルーができなかった。それが最新モデル『CUH-ZVR2』では解決し、PS4本体→PS VR→テレビと繋いだ状態でもHDR信号がオンになる。
これの煩わしかったところは、PS VR非対応のゲームをHDRで遊ぶ時に配線を接続し直す必要があったこと。
私自身も記事を書いていましたが、発売前から問題視されていた仕様でしたので、これを改善したのは大きい。
VRヘッドバンド周りのケーブルがスッキリ
PS VRの問題としてケーブルの煩わしさがあります。『Bionik Mantis PS VR用ヘッドホン』の記事を書いた時に「首を振るのが当たり前であるVRはコード1本の差が大きい。」と書きましたが、最新モデル『CUH-ZVR2』ではケーブル3本(もしくは2本)だった部分が1本になるという劇的な変化がありました。
ケーブルは邪魔にならなければ何本あってもいい。PS VRにおけるケーブルの煩わしさというのは、被る時に邪魔になるのと、首を振った時に背中や肩に擦れて存在を感じるというものです。
私が使っている現行機のケーブルがこれ、合計3本の存在を感じます。被る時もヘッドホン右側のケーブルが特に邪魔です。
画像左下に音量ボタンとステレオヘッドホン端子があります。
これが最新モデル『CUH-ZVR2』になると、音量ボタンとステレオヘッドホン端子がケーブルからヘッドバンドに移動。ヘッドホンのケーブルが肩や背中に触れない構造になりました。
現行モデルは4番と5番という2本のケーブルを繋げる形でしたが、最新モデル『CUH-ZVR2』では4番のみになりました。
音量ボタンとステレオヘッドホン端子がヘッドバンドに移動した利点はもう1つあります。椅子に座って動いているとケーブルの繋ぎ目の出っ張りが何かに引っかかることもあります。私も断線させていますが、これが原因だったかもしれません。ケーブルが1本化されたことで、引っかかることはなくなる。
ケーブルの煩わしさと、繋ぎ目の引っかかり問題が同時に改善。
マイナーチェンジで洗練された
解像度やマシンパワーは変わらず、マイナーチェンジ版と言えます。しかし、HDRパススルーとケーブルの問題を改善しているのは素晴らしい。まだまだ新しいデバイスですので、こういった進化を今後も繰り返して洗練されていくと思います。
買い替えたくなる魅力も感じますが、現行機に慣れていますし修理してリフレッシュしたばかりですので、次に故障するまでは現行機を使いたいです。
リローンチ
2016年10月13日にリリースされたPS VR。満1年でマイナーチェンジ版の『CUH-ZVR2』が投入。販売店が394店舗から913店舗に大幅拡大されるとのことですので、供給体制も万全かと思う。10/14には『V!勇者のくせになまいきだR』、10/19には『グランツーリスモSPORT』もリリースされます。10/14のリローンチで、PS VRの盛り上がりに期待します。
MoveモーションコントローラーもPS4専用の新型になるようです。生産が大変そうなPS VRはともかく、旧Moveが安定供給されないのは疑問でしたが、新型への切替を図っての調整だったと考えれば納得。PS VRもMoveも、今後は安定供給されそうです。
VRというのは流行り廃りで終わるものではなく、ゲームだけのものでもなく、10年も20年も続けて進化させていくものだと思っていますので、継続して緩やかな上り坂を登ってほしい。今回、価格改定だけではなく、ちゃんと1段階進化した物をリリースしてくれて一安心できた。
ちなみに私はVR Insideというサイトを定期的にチェックしています。様々なVRの情報を見ていると、視野が広がって面白いです。