北米で2016年のエイプリルフールにリリースされていた『ADAM’S VENTURE: ORIGINS (北米版)』を今さらクリアしてプラチナトロフィーも獲得しました。
アンチャーテッドっぽいかと思いきやパズル重視
トレーラーを見た印象では『アンチャーテッド』みたいなゲームかと思っていましたが、非戦闘型のゲームでした。インディ・ジョーンズっぽいアドベンチャーとパズル要素は『アンチャーテッド』と被る。
アクションとしては、鉤縄(ロープの先にフックがついている)を使ったアクションがメイン。スイングしてジャンプしたり、鉤縄を引っかけて柱を倒したり。クライミングやステルス要素も少しある。難しいところはなく、アクションで詰まるようなゲームではないです。ステルスは初見だと何度か失敗しますが、敵の動きを覚えれば問題なし。
パズルゲームと言ってもいいほどパズル重視でした。パズルが唐突な配置でもあり、「なんでここにパズル?」と思うこともしばしば。でもパズルの内容自体は中々良くて、簡単すぎず難しすぎず、試行錯誤して自力で解ける。アドベンチャーゲームよりもパズルゲームを作ったほうが良いんじゃないかと思いました。
技術的には酷い
メタスコア53点(7件)ということで海外評価は低いわけですが、技術点が大きくマイナスされていると思います。カメラを動かせばティアリング、移動すればテクスチャの貼り遅れ、キャラが壁に埋まったり、クライミングのでっぱりをつかむ判定がズレたり、様々な問題がありました。グラフィックやモーションも二線級。
ゲーム内容も含めて、これが$19.99クラスなら大目に見てもらえたかもしれませんが、$49.99のゲームとして見ると厳しい評価は仕方なし。
パズルゲームとして楽しめた
評価は低いですが、ストレスを感じてプレイをやめたくなるような要素ではありませんでした。チープなところも楽しみつつ、たまにちょっと頑張っているステージに感心しつつ、『ADAM’S VENTURE: ORIGINS』の世界をまったり堪能しました。
ゲームの軸としてパズルがあるので、パズルを解く面白さを最初から最後まで感じることができました。インディ・ジョーンズライクなキャラクターとアクションも添え物程度には楽しめた。
クリアするだけで大半のトロフィーが回収でき、クリア後のチャプターセレクトで簡単にプラチナトロフィーが獲得できるゲームでもあります。
内容を考えると$49.99は高すぎです。この価格で買っていたら不満のほうが大きいでしょう。私は2月中旬のセールで$19.60でした。$19.60でも「安い!」とは思えませんが、B級ゲームに触れるのが好きなこともあり、意外とパズル部分の良さがあったこともあり、プラチナトロフィーを楽に獲得されてくれたり、良かったです。
クリア&プラチナトロフィー獲得まで6時間未満だったと思います。発売日に$49.99で購入していたらボリュームに不満があるでしょうけど、大作の合間にちょっと変わったゲームを遊びたいなと思った時にはサクッと楽しめるので良いです。ゲームのボリュームが少ないことがレビューで加点されることはまずないですが、セールでサクッと遊びたいゲームはボリューム控えめなほうが有難かったりもする。
価格なりの大作感はあり、多言語にも対応していますが、残念ながら日本語はありませんでした。