『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』クリア後の感想。
結局やり込んだ
トロフィーはゲーム内マネーで購入できるから、作業的なのはスルーすればいいかなと思っていましたが、クエスト100%、アーカイブ100%などなど結局やり込んでしまいました。やはりこのゲームが好きだったんだなと思います。
魅力たっぷりのエピソード
ヨコオタロウ氏らしいストーリーや世界設定が散りばめられていて『ニーア』の魅力を感じることができた。『ニーア』に求めていた部分はこれなので、ゲームの軸となる部分がしっかりあって良かった。
ストーリー展開よりも部分的なのエピソードが印象に残りました。パスカルのこととか、オペレーター210のこととか、ポッドのこととか、エンディングNとか。一番精神的に響いたのはエンディングNでした。ゲームならではの痛みの感じ方があり、攻撃ボタンを押すのが辛かった。こういうのは自分で体験してこそだなというのを痛感しました。見ているだけなら、それほどは響かなかったと思う。
エピソードに気持ちを乗せて楽しむサブクエスト
サブクエストは「おつかい型」ですが、ショートエピソードで魅せるタイプです。ですので、ショートエピソードに気持ち乗せて楽しめないと単調作業になる。このゲームを楽しめるかどうかの大きなポイントになるかと思いました。
機械生命体が人間のようになっているというところが興味深くて、せつなさもありました。
基礎は良いがやや調整不足なアクション
アクションに関しては最初の感想から大幅な印象の変化はないですが、調整不足は感じました。基本となるシステムやモーションは良くて、動かしていて気持ち良いです。
最初の感想で感じた派手なエフェクトによる見難さやカメラの問題の他に、ボスが単調過ぎるとも思いました。スキンだけ変えて行動パターンは似たり寄ったりだと感じたり、各ボスの攻撃も少ない。終盤の戦闘は、数で押してくる雑魚敵か単調なボスかの二択だった印象。遠距離銃撃が有効過ぎるので派手に撃ちまくってボカスカ破壊する気持ち良さはありつつも、アクションゲームとして作り込まれていない部分も見えた。
大味なわけですが、RPGとして見れば悪くないです。レベルさえ上げれば火力と防御力でゲームクリアは可能です。高度なアクションの腕前は求められません。私は『仁王』を大絶賛しましたが、多くのユーザーに薦めやすいのは『ニーア』のような遊びやすいアクションです。
ハッキングはゲームバランス的におかしいくらいの存在ですが「ニーアだからいいか」って感じです。ある種の異物みたいな存在が混ざっているようなゲームでいい。普通のゲームに合わせていく必要はないかと思います。次の作品でも無茶をしてほしいですし、ストーリーも斜に構えることなく「らしさ」を貫いてほしい。
金で買えるトロフィー
トロフィーがゲーム内マネーで買えるシステムは、今思えば良いかと思った。結局、自力でやり切ったわけですが、それだけ魅力のあるゲームだったとわかりました。トロフィーが金で買えるから自力で挑戦したいと思えないようなゲームだったら、それこそトロフィーを獲得する作業は時間の無駄です。その天秤の掛けかたが面白いところを突いているなと思った。
『ニーア』として楽しめた
『ニーア レプリカント』ほどの衝撃はなかったですが、新しい『ニーア』の世界を楽しめて、心に残るエピソードもいくつかありました。なんだかんだやり込んだので、理屈抜きで魅力があったのかと思います。
結末云々よりも途中のワクワク感が良いです。こういうことはクリアしてしまうと忘れがちですが。『バイオハザード 7』でもそうなのですが、まったくの初見で歩く恐怖こそが一番良くて、ビックリネタとかストーリーの結末とかネタにされやすい部分に隠れてしまいますが、何も起こってない状態を楽しめているのです。バイオ7もニーアも、その雰囲気の作り方が上手い。想像と期待を膨らませてプレイしていました。

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