『バイオハザード7 レジデント イービル』は北米版と日本版(グロテスクVer.)を買っていますので、せっかくだから違いを調べたいと思いました。
1.左腕の切断面が日本版は暗色になっている。切断面を暗色にするのはローカライズでよくあるパターン。
2.警官がスコップで殺害されるところで、北米版は頭が半分に切断されてスコップの上に乗るが、日本版は頭の切断は無し。
3.パパが銃を咥えて発砲した時に、北米版は頭がえぐれるが、日本版はえぐれない。復活後、日本版は血まみれで火傷の痕があるくらいですが、北米版は頭の内部までえぐれている。
4.ヘビのカギを入手する場面。北米版では死んだ警官の首から体内に手を突っ込んで入手するが、日本版では脇にカギが置いてある。それと日本版の死体には化物みたいな頭がついています。切断面を隠すためかと思います。
【追記】5.冷蔵庫内に置かれたルーカスからのメッセージ。北米版では警官の生首にメッセージが貼られているが、日本版は写真。この北米版の警官の生首が日本版では「4.」の頭についている。
グロテスクVer.と言ってもCEROを無視できるわけではないので、北米版がCEROの範疇を超えていたら当然ながら規制される。
こうやって見てみると、まず「1.」の切断面を暗色にするというのは他社のタイトルでもよく行われる規制ですので、CEROでは切断面の鮮明な描写はNGだと推測できます。切断面を暗色にするにあたり、そこに被っていた血まで全て暗色になってしまったのは少し不自然。
「3.」も北米版は頭がえぐれて内部が見えるような表現になっているのでCEROではNGか。
「2.」善良な警察官の頭をスコップで切断したり、「4.」首から手を突っ込んで体内のアイテムを入手するというのは北米のゲームとしてもインパクトが強い描写です。「2.」は見た目が一番グロくて、「4.」は倫理的に一番エグいと思いました。ここまでやっちゃうとさすがにCEROは通過しないのでしょうね。
「5.」は北米版では首の切断面がはっきり描写されている。ここは暗色にするのではなくて、「4.」の死体にくっつけた状態にしておくという対応にしています。
この「4.」「5.」はルーカスの印象が違ってきます。日本版はメッセージを写真に撮って冷蔵庫に置き、鍵を死体の横に置いたルーカス。北米版は警官の頭を切断して冷蔵庫に置き、鍵を死体の体内に突っ込んでいたルーカス。
他のゲームでもプレイアブル時の表現は「見落としじゃないの?」と思うようなグロい表現を見ることがあり、基準が曖昧に感じます。でもゲームプレイで必ず見ることになるイベントシーンはしっかり規制される傾向があり、「1.」~「5.」はそれに該当するので規制は仕方なしか。
規制には2種類あって、『ダイイングライト』で批判を受けた緑の血のようなCERO無関係なメーカー独自の自主規制(後に赤い血に修正されているからCEROはNGではなかった)と、日本で正規販売するなら順守する必要があるCEROのルールに基づいた規制。今回気付いた5点は、メーカー独自の自主規制ではなくCEROのルールに基づいた規制なんじゃないかと思います。
CEROは2002年6月設立ですが、2005年6月に神奈川県でGTA3が有害指定されたことを受けて2006年3月からレイティング区分を変更し現在に至る。これ以降は大きな社会問題になっていないので、CEROのゲーム業界への貢献は大きいのかと思います。18禁なのに厳し過ぎるとは思いますが、蔑ろにはできない存在。厳し過ぎると言われるくらいでないと社会的なアピールにはならないのかもしれない。
北米版は日本語テキスト・音声に対応していますが、決定ボタンが×です。ドアを開けたり段差を上る操作も×ボタンになります(日本版は〇)。反転も日本版は×+↓ですが、北米版は〇+↓になる。
トロフィーは共通ですが、セーブデータは別です。
Resident Evil 7 Biohazard (輸入版:北米)
- 出版社/メーカー: Capcom Entertainment(World)
- 発売日: 2017/01/24
- メディア: Video Game
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コメント
規制はバイオハザード4から既にそうだったから、反応しすぎるのもあるよね…
ありがとうございました。
既に封を開けてしまいましたが買い直します
北米版との差異が気になっていました。ありがとうございます
ありがとうございます。日本語版ゴアバージョン予約キャンセルしました。北米版注文しました。本当にありがとう。