北米Storeで2016年10月27日にリリースされたPS VR専用タイトル『Weeping Doll』($9.99)をクリアしました。1時間でクリア&トロフィーコンプリートでした。
基本操作
左スティック |
移動先の指定 |
× | 移動先を決定 |
L1/R1 |
スナップ回転 プレイヤーの向きを45度切り替え |
L2 |
左手で物を持つ・離す 左手でアクション |
R2 |
右手で物を持つ・離す 右手手でアクション |
□ |
インベントリを開く・閉じる |
移動方法は『ライズ オブ ザ トゥームレイダー 一族の系譜』のアシスト移動と同じようなシステムでした。左スティックでゴーストのような影を操作して移動先を指定し、×ボタンで決定。酔いの問題があるVRにおいては多用されるシステムなのかなと思います。
最初は「面倒くさそう」と思い、慣れるまではやりにくかったですが、慣れると意外にスイスイ操作できて移動は苦じゃなくなりました。シミュレーションゲームの駒を移動させるような感覚でもありました。
L2が左手、R2が右手のアクションという操作も慣れると直感的にできる。両手に物を持った状態でL2かR2を長押しすると持った物を合体させる操作。
最初は「操作性に問題があるな」と思いましたけど、慣れると問題なかったです。それでも自分で首を振って周囲を見ながらスナップ回転をさせていると、酔うような感覚はあります。
パズル的な探索
アクション性はなく、ゲームオーバーもおそらくありません。2階建ての屋敷を探索するゲームです。
パズルゲーム的な謎解きがメインのゲーム。ヒントを見つけて時計の針を正しくセットしたりとか、人形の銅と首を正しくセットして置き場所に置いたりとか、壁のパズルを正しく並べたりとか。謎を解くとキーアイテムが入手できて次の部屋を調べられるようになる。
怖くない
そんなに「ホラーゲーム」という感じはなかったです。しっとりとした怖そうな雰囲気はあるものの、ビックリフラッシュのような驚かせ方はしてこないです。この屋敷で何が起こったのかという真実を読み解かせるようなゲームで、プレイヤー自身に恐怖体験を与えるようなゲームではありません。
11月のPS Plusフリープレイで『Gone Home: Console Edition』が配信されますが、これに近い語り方で、ホラー系の話とパズル要素を乗っけたような感じ。
言語は英語のみですが、紙芝居や人形劇など映像でわかりやすくしてくれているので「こういう事があったんだなぁ」というのが伝わりやすい。
1時間でクリア&トロフィーコンプリート
$9.99とはいえボリューム的には少ないです。1時間でクリアできるだけでなく、トロフィーもコンプリートでした。
VRだから面白い
このゲーム、VRで遊べなかったとしたら面白味があまりないゲームだったと思います。VRだからこそ、不気味な屋敷を見て回るだけで面白いところがある。操作方法も今だから新鮮で、慣れていく様も面白い。
洋館に住んでいた日本人家族のストーリーですので、和と洋のミックスは面白い。
易しめのパズルで、PS VRによって新鮮な洋館歩きを楽しめました。プレイしていて「つまらない」とは思わなかったですが、ゲーム的な評価は高くならないと思う。ホラーとしての恐怖は弱いし、1時間でコンプリートできてリプレイ性も低い。PS VRのデモとしては良いですが、製品版のゲームとしては内容が弱めかなと思います。PS VRで「こういうゲームの作り方どうですか?」という提案の1つとして面白く受け止めました。
スタッフクレジットはオシャレでした。パッと見はスタッフクレジットとは気づかなかったですけど。オシャレだったけど締まらない感じもありました。「あっ 終わってたんだ」という。
コメント
スタッフクレジットを見ると日本名の方がいましたので可能性はありそうですが、テキストではなく音声で語るのでローカライズのハードルは少し高そうです。音声吹替にする必要があります。
VRの場合、テキストが配置しにくいので、音声がメインになるという特徴がありますね。
いつもレビュー拝見しております。
Gone Homeに近い語り方ということですが、残念ながら日本語は無いみたいですね。
ストーリーが気になるのでぜひ日本でも配信してもらいたいです。