7月19日に北米PlayStation Storeでリリースされた『Lifeless Planet Premier Edition』($14.99)。
このゲームは未開の惑星に降り立ったかと思った宇宙飛行士が、そこにソ連軍の痕跡を発見し、それを調査するというもの。
戦闘要素はありません。アクションとしてはジャンプアクションとジェットパックアクションがゲームとしての軸。何度が落下死はありますが、高難易度というわけではなく素早いリトライであっさりクリアできる。申し訳程度のアクション要素という感じでもある。
アドベンチャーゲームらしい簡単な謎解き要素もあります。爆弾を仕掛けて道を作ったり、謎のパズルがあったり、オブジェクトを移動させて足場を作ったり。これらも本格的ではなく、申し訳程度の謎解き要素です。
あと、このゲームにはマップもコンパスすらもないので、進行路を探すことも迷う要素。これが最も難しい要素かもしれない。火山のステージでリトライすると、どちらから来たのかすらもわからなくなって迷いますし、森では岩を強引に越えて進みましたが、あれが正規の進行路だったのか疑わしい。
惑星を探索するゲームですが、自由に歩ける感じではなくて、ほぼ1本道に近い。少し横道にそれてコレクションアイテムを探す要素はある。
ストーリー背景は、主に音声ログで語られる。重要な地点に音声ログが落ちており、それを聞くとストーリー背景がわかる感じ。主人公以外の生物もいるので、音声ログが全てではないですが。
初回クリアまでは3~5時間かと思います。
ボリューム的には多くないですが、5時間以上プレイしたくなる要素もないので、これぐらいで丁度良かったです。
未開の惑星かと思いきや人工的な施設がある、というところから生まれる独特の雰囲気が魅力。ゲーム的にはアクションも謎解きも申し訳程度なので、それらをサクサクッとクリアしながら、謎の惑星観光を楽しむといった感じ。
謎の惑星を探索するのはワクワク感があり、十分にゲームを進めるモチベーションになった。ジャンプアクションや謎解きの微妙さも、ゲーム進行の邪魔にならないので有難くもありました。ほぼ「雰囲気を楽しむだけ」という感じなので、雰囲気が好きになれなかったら0点に近い印象を持つかと思う。この感覚は『Submerged』に近いと思いましたし、メタスコアも同等ですね。
ゲームとしてストレスが溜まるような部分はほとんどなくて、やりたくないような作業もない。歩き回って雰囲気を楽しむことがメインで、ゲーム的な味付けや刺激が足りていないゲーム。
雰囲気が一番の売りですが、グラフィックがイマイチなのが残念。「おお、美しい」とか思える場面がないですね。こういうゲームではグラフィックが重要だと痛感しました。
風景は、それなりの変化を見せてくれる。短いゲームプレイの中で、これは頑張っているところだと思いました。
ビジュアル的な感動が薄いので、独特の雰囲気にも飽きがきてしまうところは感じました。
『Submerged』的なアクションや謎解きよりも雰囲気や世界設定を楽しむゲーム。個人的には楽しめましたが、人によっては何の面白味も感じない可能性もある。
Kickstarterで資金調達をしたゲームみたいです。