今年唯一、予定外の徹夜をした『7 Days to Die』の評価の面白さ

Metacritic.comを見たら『7 Days to Die』と『Ghostbusters』が仲良く低評価で並んでいました。

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『7 Days to Die』はゲームの評価に関して考えさせられる結果でした。個人的には今年一番ハマったかもしれないゲームで、中毒的にプレイして予定外の徹夜をしてしまったほど。じゃあメタスコア42点に「おかしい」と思うかと言えば、そうでもなくて納得できるところもある。

参考になるメタスコア

メタスコアは参考になります。今年一番ハマったかもしれないゲームが42点であっても、むしろそれがよくわかりました。

メタスコアが低いゲームは、なにかしらの大きな問題を抱えています。ゲームの安定性・不具合、ボリューム、グラフィック、レベルデザイン、モーション、ストーリーなどなど。

『7 Days to Die』は不具合がゲームの安定性・不具合に大きな問題があり、グラフィックも最近のハイレベルな争いの中では大きく見劣りする。アクションのチープさなどもプレイの感想を書いた時に指摘しました。「メディア評価的に見れば60-79点のゲームかもしれませんが、熱中度は120点でGOTYクラスというハマり具合」と既に書いていたわけですが、予想以上にメタスコアが低かったのはマルチプレイの不具合が酷いからなのかと思う。シングルプレイメインでしたので、そこまで酷い問題を感じなかった。

中毒性のあるクラフト+ゾンビサバイバル『7 Days to Die』にハマっています

わかりやすい減点ポイントがあればあるほどスコアは下がっていき、それを上記で述べた点以外の「面白さ」とか「ハマり具合」で打ち消して高評価にするのは難しいし、評論家がそれをやる必要もないかと思う。もちろん、ある程度は感覚的な「面白さ」を数値に乗せているでしょうけど、誰もが高評価するような一流のゲームじゃなくて、作りの粗いゲームにおいて全体の評価を覆すような乗せ方はしないかと思う。

ゲームの安定性・不具合、ボリューム、グラフィック、レベルデザイン、モーション、ストーリーなどなどは、わかりやすい評価ポイントで、これらはもちろん「面白さ」に繋がる要素ですが、各要素が安定している優等生でなければ高い評価を得るのは難しい。1つの要素に突き抜けた面白さがあり、どれだけハマるゲームであっても、他の要素が足りていなければ、たいしてハマらない無難なゲームよりも低評価になるのも仕方なし。このため、めちゃくちゃ面白いのにメタスコア低評価になることは、普通にある。

あと、同じ作業を繰り返すようなゲームも「単調」とされて低評価になることもある。むしろ、その作業が心地良くて他のことをやりたくないほどであっても。

そういえば『Submerged』も

7月12日に日本でリリースされた『Submerged』もメタスコア52点(32件)の低評価。私は北米版を初プレイした時に感動するほど印象的なゲームでした。雰囲気が最高に良かった。水没した都市を船で移動しているだけで、特別な感覚に浸れました。この1点だけで120点くらいの価値を感じましたが、ボリュームやゲームプレイの変化のなさなどの問題を抱えており、低評価も仕方ないなのかと思う。

アマゾン(日本)では高評価

アマゾンレビューでは3.9点(30件)で、多くが4点、5点をつけている高評価。クソゲーどころか神ゲーに近い評価を受けています。

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7 Days to Die (輸入版:北米)
Telltale Publishing
2016-06-28



最大の理由は「わかっている人が買っているから」かと思う。輸入盤で言語が英語のみのタイトルを購入する人はコアユーザーが多いでしょうし、ある程度は下調べもしているかと思います。動作の不安定さなどがあると知っていたうえで購入している人が多いんじゃないですかね。海外での低評価を知っていれば「やってみると意外に面白いじゃん」と、良い部分を感じやすいでしょう。

骨だらけの魚だけど、それの取り方・食べ方を知っている人が食べて「美味しい」という評価をした感じ。これで高評価だからといって、骨の扱い方を知らない人がガブッと食べれば大怪我する可能性も高いと思います。

批評家の評価は納得できるけど

批評家の批評自体は興味深くて、気になっているゲームに、どんな評価が下されるのかというところも注目しています。自分の好きなゲームが低評価になることは多々ありますが「メタスコアはクソ」ってわけでもなく、中身を見ると減点されるだけの理由があるのがわかります。批評家の批評と個々のユーザーが感じる「面白さによる評価」が剥離するのは、いたって普通かと思います。採点する立場になれば「個人的には100点だけど、客観的に見て減点するところはしないといけないよな」という感覚もあるんじゃないでしょうか。

ユーザーは、そのゲームが面白いかどうかを気にして評価を見るかと思いますが、批評家の評価は面白さというよりは品質として評価するイメージもある。それと面白さが関わってくることもありますが、必ずしも高品質=面白いというわけでもない。

好きになったゲーム『7 Days to Die』が低評価なのは寂しい気持ちもありつつも、嬉しい気持ちも少しある。批評家の評価とは違う、自分にとっての面白いゲームを見つけられるのは嬉しいです。

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『Ghostbusters』の33点は納得です。

コメント

  1. ななし より:

    2018年でもやってるわ

  2. con より:

    7days to dieこの三連休やり込みまくってます。

  3. 神ゲー探して幾星霜 より:

    >骨だらけの魚だけど、それの取り方・食べ方を知っている人が食べて「美味しい」という評価をした感じ。
    面白い表現ですね
    実際バグ無いけど凄くつまらないゲーム掴んだ方が辛いですからね

  4. bb より:

    ゲームの安定性・不具合でメタスコアが低くなるならべセスダゲーもそうなってなきゃおかしいんだよなぁ

  5. 9393 より:

    お気の毒ですが冒険の書は消えてしまいました

  6. cc より:

    セーブデータ壊れた!→また最初から遊べる嬉しい!っていうニートが絶賛してるよね

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