腕に覚えのある者が散っていきそうな骨太すぎるファンタジーRPG『ディヴィニティ:オリジナル・シン エンハンスド・エディション』

『ディヴィニティ:オリジナル・シン エンハンスド・エディション』クラシックモードでプレイし、ようやく最初のボス的な灯台の敵を倒したところ。8割以上は情報収集や探索している感じ。

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骨太すぎるファンタジーRPG

事前に「ハードコア」「骨太」と言われていましたが、これまでのPS3、PS4では例えられるタイトルがないほどハードコアで骨太なRPGでした。「自分は洋ゲー好きだから大丈夫だろう」と思っている人が、逆につまづきやすいんじゃないかと思う。

私は最初の街で3時間以上も戦闘せずに、情報収集や探索をしていました。RPGではなく本格推理アドベンチャーゲームのような状態。テキストが多いRPGは過去にもありましたが『ディヴィニティ』のプレイ感は、また一味違うものでした。もちろん街から出れば、すぐ戦闘もできますが。

ゲームクリア率の低さ

「Grande finale(グランドフィナーレ)」がクリアトロフィーですが、獲得率は2.6%(世界共通)。猛者が集まるであろうPSN Trophy Leadersですら4,864人中269人だけがクリア(5.5%)。クリアまで100時間とも言われていますが、そもそも95%ほどの人はクリアすらできないゲームだとわかります。トロフィーサイトに登録するゲーマーでも5%しかクリアできないのですから、クリア時間よりもクリア率のほうが重い意味を持っているかと思う。

このゲームをライトユーザーが買うことは多くないでしょうし、海外でも「自分は大丈夫だろう」と自信を持った者が散っていったのではないでしょうか。

この低クリア率がすごいのは、ゲーム自体の評価は高いところ。ゲームの出来が悪いから最後までやらないというなら低クリア率も仕方ないですが、『ディヴィニティ:オリジナル・シン エンハンスド・エディション』はメタスコア88点(39件)、ユーザースコア8.0点(340件)。

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SLGのような戦闘

戦闘はRPGというよりSLGっぽい。ターン制なわけですが、ドラクエやFFのようなターン制のイメージではなく、サモンナイトとかファイアーエムブレムのようなSLGっぽさ。駒を移動させて攻撃というやつですね。プレイヤー側も駒自体は特別強いわけではなく、集中攻撃であっさり死ねる。

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「戦略性が高い」というのも言葉以上に感じました。RPGの感覚だと、雑魚はしょせん雑魚なので、いちいち死闘になることは少ないです。このゲームは、1回1回の戦いが生死をかけた戦いになる感じ。戦士が近づいて攻撃、魔法で遠くから攻撃、という当たり前のやり方では勝てない。オイルをかけて燃やす、毒に火を着けて爆発させる、ずぶ濡れにしてから電撃、ワープさせて叩く、などなど敵の特性や地形を見極めて有効な戦い方が求められる。1戦1戦がハードなSLGのようでもある。

そのため戦闘回数は少なく、倒した敵が復活することはありません。

とりあえず隠密からの先制攻撃が重要。灯台のボスは三色のビンから合成できる爆弾で何とか倒しました。

TRPGっぽさ

「TRPGっぽさ」も言われていましたが、たしかにビデオゲームよりもTRPGに慣れている・馴染める人に向いている気もする。

今のビデオゲームに比べると演出は質素で、昔のビデオゲームに比べると情報量は膨大で複雑。長いテキストを読んで自分で想像して、さらにはロールプレイして楽しむ力が必要。

理不尽に感じるような仕掛けもある。ビデオゲームに慣れていると逆に問題があると思うのは「ゲーム的にこうしてくれるはずだ」というところが、あっさり裏切られるようなところ。穴を掘った時にいきなり強い敵が出て全滅したり、仲間が死んだ時に「生き返らせてくれる教会のような場所があるんですよね?」という甘い考えが通用しなかったり。システム的にはクエストマーカーもないので、自分で情報を整理して進行する必要があります。

駆け足にならずに、腰を据えて遊ぶことが大事かと思いました。

ルートは意外と1本道のような

最初の街に門が複数あり、どこからでも自由に行けるように思えましたが、結局のところ敵のレベルを考えると攻略順はほぼ決まっちゃうのかと思う。難易度が高くてレベルが上がりにくいゲームなので、適正レベルのところから順にやることになるかと思います。

装備に関してもレベルが設定されているので、無茶なバランスにはならないように制御されています。

システムや操作に慣れるのが大変

独特のUIと操作に慣れるのが大変です。慣れるしかないです。

情報集めや探索で歩き回りますが、標準の移動速度に不満もあります。ファストトラベルやワープポイントはありますから、それを活用する事も大事。

スリと盗みで荒稼ぎ

L2+でパーティーを分離する。
盗まない方のキャラクターでNPCに話しかけて気を引く。
話しかけたままの状態でL2+を押して盗む方のキャラクターに切り替えて、隠密で盗み放題。

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パーティは4つに分離できるのでNPCは3人までなら気を引ける。
スリをする時も対象を足止めできますが、スリはスキルが低いと失敗しやすい。

チュートリアルにもありますが、R3を押せば画面内のアイテムが文字で表示される。を長押しすれば範囲内のアイテムがリスト化されます。

攻略的には盗みを多用すれば、かなり楽になる。最初の街でじっくりと盗みをやれば、金、アイテム、証拠品がザクザク入手できる。

攻略にはPCのDivinity :Original Sin JP Wikiも有効かと思います。

歩くような速さで

とにかく最初はチンプンカンプンでした。丁寧なチュートリアルで基本操作は覚えることができます。それでもゲームに馴染むかは別問題。

何をするにも知識ゼロなので、なかなか進みません。特殊な矢を撃ってみたり、巻物を使ってみたり、スキルを使ってみたり、試行錯誤しっぱなしです。クエストの進行も歩きまくって話しまくっている状態。初めてゲームをする人のような手探り感が新鮮。

予約特典のガイドブックがあれば攻略本的な情報が得られるようですが、私はダウンロード版なのでガイドブックは無し。かなり難しいですが、それを打開するために手探りで基礎知識を得ているところです。その中で少しずつわかっていく面白さを感じています。こういうゲームは他にないので、この手探り感を楽しんでいます。


コメント

  1. 匿名 より:

    PSN Trophy Leadersを今見ると「Grande finale」クリア率6.4%出356/5531に上がっていますね
    自分も先日クリアしましたが日本人の方が物語を最後まで見届けたいって気持ちが強いのかな、と思いました。
    日本での発売がクリア率を上げたと勝手に解釈しておりますがw

  2. 名無し より:

    歩くのが遅すぎ、そこでダメだった。
    オート移動機能があるが、そういうことじゃないんだよなぁ…

  3. はる より:

    かなり歯ごたえだけど面白い時間泥棒だわw
    マジで特典の冊子あるとないとでは全然違う
    色々説明不足だからね
    余談たけど2ちゃんのディヴィニティのスレで特典丸々あげられてるww
    一緒に買ったリパブリックはいつやることになるかなw

  4. 匿名 より:

    ディアブロみたいかと思ったら違うのか

  5. 匿名 より:

    事前のローカライズ担当者インタビューでクエストマーカーなど無いとか色々言ってたので、ちょと控えてみましたがかなりのやりごたえみたいですね
    まだ買ってないけど楽しみ

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