スーパーファミコンのコントローラーのようなデザインのHDMIセレクタを購入しました。
同梱物は本体とmicroUSBケーブルのみです。
デュアルショック4と比較してみるとわかるように、非常にコンパクトです。
モニターにHDMI端子が2つしか無かった場合、PC、PS4、PS3、VITA TVを全て同時に繋げる事ができません。そういった場合にHDMIセレクタを経由して、PS4、PS3、VITA TVをHDMIセレクタに繋ぎ、HDMIセレクタをモニターに繋ぐという感じで使います。
私はゲームをキャプチャデバイスで録画しながらプレイする事が多いので、PS4だけをキャプチャデバイスに繋いでいましたが、HDMIセレクタがあればPS3とVITA TVもキャプチャデバイスに繋げたままにできる。
レトロ HDMI セレクタは3ポート搭載なので、3機種が接続できます。私はPS4、PS3、VITA TVを繋いでいます。
HDMIセレクタは、機器の電源を入れた時に自動で切り替えてくれるものと、ボタンを押して手動で切り替えるものがあります。
自動の方が便利そうに感じると思います。私も最初はそう思って自動切り替えタイプを購入しました。しかし、どうしようもない落とし穴がありました。ゲームをプレイしていると定期的に画面が真っ暗になってしまったのです。その度にHDMIケーブルを抜き差しして直す必要があって、実用に耐えませんでした。調べてみるとスタンバイ中の機器が発する信号を拾って勝手に切り替えてしまうのが原因でした。PS4やVITA TVでスタンバイを使わずに完全に電源を落とせば、真っ暗になる現象は発生しませんでした。自動切り替えタイプのHDMIセレクタのレビューを見るとレコーダー等の誤反応もあるようです。逆に自動切り替えが反応しないという問題もありました。
このような事情から、私はHDMIセレクタを選ぶ条件として、手動切り替えであるというのを必須条件にしています。中には高性能な見極めをしてくれる機種もあるかもしれませんが、そういった機種を探す冒険をする必要もないという感じです。
レトロ HDMI セレクタは手動切り替えで、切り替えボタンがゲーム好きにわかりやすいコントローラーのボタン風なのも良いです。
これもHDMIセレクタを選ぶ上で重要。HDMIセレクタは電源不要で動作するタイプと、電源コンセントや他機器から電力の供給が必要なタイプがある。これも前者が便利なように思えますが、機器との相性によっては電力不足で動作しない可能性があります。動作が安定するのは電源コンセントや他機器から電力の供給ができるタイプ。
レトロ HDMI セレクタは、電源不要でも動作する。しかし、電力不足が起こった時のためにmicroUSBケーブル(付属品)からUSB ACアダプタ(別売り)を介して電力の供給が可能。
実際に使ってみるとPS4は電源不要でも今のところ大丈夫でしたが、VITA TVは電力不足で映像が途切れました。安定性を考えてmicroUSBケーブルからの電源供給を行うことにしました。
HDMI分配器の時にVideo Signal Input Lag Testerで遅延は発生しない事を確認していましたので、HDMIセレクタでも大丈夫だろうと思っていましたが、念のため測定しました。
Video Signal Input Lag Testerからレトロ HDMI セレクタを経由してFS2333モニターに接続した場合と、Video Signal Input Lag TesterとFS2333モニターを直結した場合で、遅延の値に違いはありませんでした。
・手動切り替え
・外部電源からの電力供給が可能
・遅延なし
・3ポート
HDMIセレクタとして求めていた機能を持っており、ゲーム用のHDMIセレクタとしてわかりやすいデザイン。とりあえずは求めていた通りの製品でしたので満足。後は長く使ってみて故障や不具合がなければ良いです。
【追記】5時間ほど使ったら機器側の信号を認識しなくなりました。接続しなおしてもダメで、完全に使えなくなってしまった。たまたま不良品に当たったのか、製品としての安定性が低いのかは不明。仕方ないので昔買ったaudio-technica HDMIセレクター AT-SL931HDを引っ張り出して交換しました。
audio-technica HDMIセレクター AT-SL931HDも基本条件は同じで、手動切り替え、コンセントから電源供給可能、遅延なし。レトロ HDMI セレクタはコンパクトでデザインが良かったのですが、逝くのが早すぎた。