2016年1月12日に北米でリリースされた『Dogchild』。
TARPAK(青年)とTARAO(犬)のコンビが動物実験をしている組織と戦う感じのゲーム。
Chapter6までありますが、3時間かからずに全クリア可能です。言ってしまえばクソゲーで、2015年のタイトルを振り返っても、ここまで酷い物はなかった。闘牛ゲームの『Toro』も低クオリティで、スペインのスタジオのようでしたが、これの開発元のAnimatoon Studioもスペイン。
TARPAK(青年)とTARAO(犬)を切り替えながらゲームを進める。切り替えはタッチパッドが通常切り替えです。TARAO(犬)操作時のみ□でも切り替え可能。□で切り替えた場合は、TARAO(犬)はその場に留まって、TARPAK(青年)からTARAO(犬)の位置がわかるようになる。TARAO(犬)で捜索し、何かを発見した時にTARPAK(青年)をその場所に誘導したい時に□での切り替えを使う。
TARAO(犬)はR2ボタンを押すと臭いで探るモードになる。兵士タイプの敵はTARAO(犬)に攻撃を仕掛けて来ないので、まずはTARAO(犬)で捜索し、何かを発見したり敵の位置を把握したらTARPAK(青年)で行動するという感じでゲームを進める。
戦闘は非殺傷で、TARPAK(青年)がスーパーボールを投げて敵を気絶させる。気絶した敵の上に5~15秒のカウントダウンが表示され、0になる前に近づいて△で縛るという具合。
スーパーボールはL2で構えてR2で投げますが、L2で構えてターゲットに対して×を押すと、また次のターゲットを指定できる。別のターゲットも×で指定してからR2で決定するとスーパーボールが跳ね返って、敵2体を同時に気絶させられる。
かなりの低クオリティゲームです。グラフィック、モーション、ボリューム、フレームレート、ムービー、AIなどなど、素人に毛が生えた程度のレベル。『Afro Samurai 2: Revenge of Kuma』が低評価すぎて返金を受け付ける事件がありましたが、そのレベルかと思うクオリティ。
敵AIは特に酷く、敵の視界も謎。遠くからでも真っすぐ近づいてきたり、近くでも気づかれなかったり。攻撃も単調で、一定距離になったら棒立ちでビリビリ銃を一定の間隔で撃ってくるだけ。棒立ちなのは、TARPAK(青年)のスーパーボール攻撃はモーションが大きいため、敵が棒立ちでないと当てられないという事情もありそう。
戦闘は全般酷いですが、中でもラスボス戦はストレスフルでした。TARPAK(青年)のスーパーボールが狙いづらいのは何とかなりますが、TARAO(犬)が回避行動をとってくれずに死んで何度もゲームオーバーになりました。最後は敵AIがバグのような感じになって攻撃を仕掛けて来なくなったので勝てました。
クライミングも、おかしな場所で固まったり、バグのような動きを見せる。
アドベンチャーパートは、それなりに遊べます。けっこうすぐ死ぬゲームですが、リトライのロードが早いのは良かったです。
ゲームシステム的には面白い事をやろうとしているのが伝わってきますが、それを形する技術が無かった感じです。かなりの低クオリティなので、怖い物見たさというか、逆に最後まで遊んでみたくなりました。
コメント
トレイラーを見たとき、主人公のモーションが Unity のデフォルトでインポートされるアニメーションだったからヤバそうだと思ったけど、やっぱり・・・。