9/22(火)に北米でリリースされたホラーアドベンチャー『SOMA』($29.99)。
3時間ほどプレイしての感想。
日本語はありません。
冒頭の平和な日常生活が、ひょんなことから突然、海底の廃墟を彷徨う事になるという展開。
ゲームは敵の対応よりも探索がメイン。このゲームを楽しめるかどうかは探索を楽しめるかどうかが重要。謎めいた海中施設をワクワクドキドキしながら歩き回る事ができるかどうか。アクションや謎解きよりも雰囲気に浸って彷徨えるかが重要になってくる。発生する何かに驚くだけではなく、歩き彷徨うこと自体を楽しめるか。
マップも無ければ目的地は表示されないし、次の目的も表示されない。不親切と感じるかもしれないですけど、これがこのゲームの魅力でもある。自分で何をするか考え、自分で歩き回って探すゲーム。
R2で物を持って右スティックで動かすというアクションがなかなか面白い。扉もR2でつかんで右スティックで開ける。物を持った状態でL1を押すと投げる。物に触れる感覚が伝わりやすく、単ボタンよりも動作の1つ1つに手応えがある。探索がメインのゲームなので、これはけっこうポイントかと思う。
まず敵は多くない。敵と遭遇してもステルスというより鬼ごっこ。姿を見せてダッシュすれば大抵は抜けられる。エイリアン アイソレーションのようなドキドキするかくれんぼではないし、ゲーム性としては雑。難しさがない分、難易度で詰む人は多くないと思うで、探索や謎解きに注力できるという良さもある。エイリアン アイソレーションのようなドキドキするかくれんぼを味わいたいなら残念な事になる。
探索や雰囲気を楽しみたい人にとっては障害になりにくいから良いし、敵と遭遇した時の緊張感やかくれんぼを楽しみたい人にとっては悪い。
最初は5.1chスピーカーでプレイしていたのですが、開発者か誰かがヘッドフォンを推奨していたのを思い出してヘッドフォンにすると、小さな音も聞き漏らす事がなくなって見違えて雰囲気が良くなった。雰囲気が非常に大事なゲームですので、音のこだわりがない人であってもかなり重要。私自身がたいして音のこだわりがない人ですが、ヘッドフォンプレイの良さを実感しております。
「ホラー」としては今のところたいした恐怖はない。3時間ほどのプレイでは中盤あたりだと思いますが、敵は少なく、ダッシュで簡単に抜けられるので恐ろしさを感じにくい。敵はロボットっぽかったり、モンスター的な姿なので、幽霊やゾンビに比べてビジュアル的にも存在としても怖くないです。怖いのが苦手な私でも平然とプレイできている状態。後半は怖さが出てくるかもしれないので、まだわかりませんが。
フレームレートが安定しないところがあり、カクつきがたまにある。オートセーブ時に一時停止しますが、オートセーブ以外でもプチフリーズが見られた。気にはなりますが、大きな障害でもない。
グラフィックはPS4のゲームとして特別に良いわけでも悪いわけでもない。雰囲気は出せていると思います。
現在のメタスコアは77点(8件)、ユーザースコアは8.1点(27件)、どちらも件数が少ないので参考にしにくい。
SOMA for PlayStation 4 Reviews – Metacritic
海外レビューでもストーリーや雰囲気の評価が高く、敵に関するところの評価が低い。
ストーリーと雰囲気が重要なので、英語の理解ができないと楽しみにくいゲームだと思います。英語がわかる人以外にはオススメしにくい。日本でのリリース予定は今のところないですが、CEROにひっかかる内臓系がドバドバというグロさではないので、出そうと思えば出せないわけでもなさそう。セールス的に大きな期待はできないので、SCE自らが頑張ってくれないかなぁというところです。国内リリース予定に入っていたOutlastはほぼ諦めたのかなと思えますが、穴埋めに是非。