本日発売の『THE ORDER 1886』クリア後の感想。
収集物をそれなりに探しながら普通にプレイしてエンディングが終わるまで6時間30分くらいでした。クリア時のトロフィーは54%。リプレイ性も低いので、ボリュームを求める人にはオススメしない。
物語は中々楽しめました。単純ではなく、謎もありつつ、人間関係も複雑です。最後のほうまで興味深く楽しめたのですが、尻切れトンボ感はあり。打ち切りになった漫画みたいです。途中まで面白かっただけに残念。
グラフィックは最高。現時点で比類なき存在、PS4タイトルで一番だと思う。ムービーとプレイアブルの差が感じられない作りになっており、切り替わった瞬間が気付かず少し放置してしまう事も。
本作は上下に黒帯があるシネマスコープサイズ。映画的な演出で、映画っぽい雰囲気があるものの家庭用TVとゲームには不向きだと感じた。単純に画面が小さくて窮屈さがある。視界が狭くて上階の敵を見たりするのが不便ですし、16:9のゲームに慣れてしまっているので、本来見えているはずの部分が見えていない状態でのプレイは気持ち悪い。
ただ、この1920×800というサイズだからこそ、レンダリング負荷も少なくて最上級のグラフィックが可能だったという面もある。ここまでのグラフィックを実現したのなら1920×800サイズも受け入れられる。
QTEはそれなりにあります。簡単なのでストレスにはなりにくいが、画面に表示されたボタンを押すだけという操作がつまらない。難易度は低いがテキトーにやって失敗すると即死である。
QTEは嫌われものです。スクウェア・エニックスがE3でThiefのデモを公開した時に、QTEのシーンが1度だけ含まれており、それがメディアやファンコミュニティで不評。その結果、製品版ではQTEを全排除するという判断になった。1時間のデモの中でたった1度見せただけで、大きな不評を買ってしまう存在がQTE。
銃撃戦は面白かったです。カバーアクションで遮蔽物に隠れながらドンパチするタイプのゲーム。銃撃の手応えがあり、撃っていて心地良い。人間もクリーチャーも種類が少ないので単調になる部分はありますが、銃撃戦の操作感が気に入ったので楽しめた。
このゲームはTPSなのですが、銃撃戦よりアドベンチャーパート(移動とか捜索)とムービーが多めです。もっと銃撃戦が多ければ良かったのになと思います。これはリプレイ性が低いと言う理由にも含まれます。2周目以降のアドベンチャーパートは退屈な作業です。
銃を購入・収集したり、自キャラを強化する要素はありません。シングルプレイ専用のTPSなら、こういった要素も欲しかったところ。
グラフィックは最高、ストーリーも中々、銃撃戦の基本も面白い。ゲームとしての素材はとても良いのですが、味付け不足という印象。ゲームクリアまでの時間が短いので、他にもっと遊べる要素がないと現代のゲームとしては通用しないと思った。
良くも悪くも映画的ゲームです。もうこういうジャンルとして確立してしまったほうがわかりやすい気がする。TPSというほどシューティング要素が濃いわけではなく、ムービー・アドベンチャーパート・演出としてのQTEが目立ち、映画的要素を濃くしている。
グラフィックに関しては本当に素晴らしかった。本作の最大の収穫は、このグラフィックを体験できたこと。個人的にはボリュームと価格は気にしないし、映画とTPSの融合作品というカタチも楽しめた。満足度は高いです。逆に、映画とTPSという2つの要素の片方しか好みじゃない人は魅力が半減すると思う。
しかし、スモールサイズのゲームなのでフルプライスのゲームとしては評価されないのは納得できる。日本だとSCEのタイトルは安いですが、北米だと$59.99でファーストもサードも共通なので、この点に関しては北米ユーザーの不満は大きいでしょうね。北米でも$39.99なら納得してもらえたかもしれません。
コメント
>>10
異例すぎでしょ
それにnew3DSじゃないと出来ないゲームなんか滅多に出ないと思うよ
3DSにせよPS4にせよ初期型買った人がたくさんいるのに切り捨てて専用ゲームなんかだしたところで売れないんだから