東芝はプレミアム2Kモデル「レグザJ10シリーズ」3モデルを、2月20日から発売すると発表しました。
「全面直下LED」を搭載し、豊かな色彩と高いコントラストを実現したプレミアム2K液晶テレビ「レグザJ10シリーズ」の発売について – 東芝ライフスタイル株式会社
レグザJ10シリーズはプレミアム2Kという事で、全て2K(1080p)。PS4やXboxOneのゲームは4Kに対応できないので、4Kで遅延と価格が大きくなるよりはゲームに適した2Kが有難い。ゲームではなく、映像に関してはPS4も4K対応の噂はある。
サイズは43型、49型、55型の3種。サイズが大きいほど実際の表示遅延も大きくなると思います。
倍速表示に非対応なのはゲームには良い。倍速表示でフレーム補間すると映像はなめらかになりますが、遅延の原因になってしまう。これはゲームとっては不向き。スムーズダイレクトモーション120という技術はバックライトの明滅のみで残像低減を図っているようなので、大きな遅延を生まずに残像を抑える事が出来るようです。
倍速表示は悪というわけではなく。ゲーム以外で、特に動きの激しいスポーツ観戦をする人にとっては倍速表示は欲しいところだと思う。単純になめらかさだけで言えばスムーズダイレクトモーション120は倍速表示と比較して劣る評価という印象。倍速表示でスポーツを見ていた人がスムーズダイレクトモーション120に変えると物足りなくなるとは思う。ゲームにおいては大きな遅延を生まずに残像を軽減できるという事で、スムーズダイレクトモーション120は大歓迎な技術なのですが。
ゲーム用TVとして気になるのは約0.05フレーム(※)の映像低遅延。とはいえ「パネルによる遅延を除く」であり、1080p入力で「Dot by Dot」「フル(ジャスト)」表示時のみ0.05フレーム。その他の条件では0.2フレームとのこと。
同社のJ9Xでは約0.6フレーム、Z8では0.7フレーム(2Dゲーム)という遅延表記でしたので、今回の0.05フレームには驚き。0.5ではなく0.05。
2014年4月3日にリリースされたSONYのブラビア KDL42W800Bが遅延0.1フレームという脅威的な数値を出していました。2012年までのブラビアは遅延にこだわっておらず「ゲームするならREGZA」という印象でしたが、2013年からブラビアも低遅延にこだわり始め、過去記事でも紹介しましたが、ユーザーがラグテスターで検証した実測値でREGZAよりも早かった。が、今回REGZAが0.05フレームという数値を出してきたことで、理論値としては40型を超える家庭用液晶テレビの中では最速か。
KDL42W800Bから進化したBRAVIAも3月には発表されるんじゃないでしょうか。液晶テレビの買い替えを考えているなら、BRAVIAと比較して決めた方が良いかと思います。でも0.05フレームの壁は高そう。
旧BRAVIAの0.1フレームもレグザJ10シリーズの0.05フレームもカタログスペックにすぎず、両社ともパネルによる遅延を除く数値です。実際の表示遅延は不明。この辺の詳細は、発売後の検証を待ったほうが良いでしょうね。
カタログスペックとはいえ、0.05フレームと言う数値で同社の前機種を大きく上回っていることと、大きな遅延を生まずに残像を低減するスムーズダイレクトモーション120という技術を磨いていることで、ゲームに適したTVを作ろうという姿勢が感じられます。REGZAはJ9Xの時点でVita TVにも専用モードで対応するほどゲームを意識した作りでした。SONYですらスルーするようなVita TVのサポートには驚いた。2015年、ゲーム向けTVとしては43J10がリードする予感。これに2015年のBRAVIAがどう対抗するか注目です。
遅延へのこだわりという部分で、40型を超えるゲームに適した液晶TVとなると43J10とKDL42W800Bの後継機の争いになるのかなと思う。遅延が全てでは無いですが、まだまだ大きな問題かという認識。カタログスペックの0.05や0.1だけの話なら問題ないでしょうけど、パネル遅延も含めた実際の表示遅延は、まだまだそんな数値ではないと思います。
遅延以外で言えば4K TVのアップスケーリングにも注目しており、PS4のゲームは4Kに対応しないとはいえアップスケーリングによる変化は気になる。PS3のゲームで4Kのアップスケーリングを検証していたサイトがありましたが、中々の魅力を感じました。アップスケーリングで美しさはアップするものの、その差が遅延・価格を上回るほどの魅力かはわからない。
コメント
タイトル見てマジか!と思ったけどサイズが大きいのしか無いんですね・・・。
ゲームやるには最高でも32インチくらいでないと逆にやり辛いんで、個人的には24インチが出て欲しいなあ