MURDERED(マーダード) 魂の呼ぶ声 クリア後の感想

本日発売の『MURDERED(マーダード) 魂の呼ぶ声』をクリアしました。
5時間強程度でクリアできましたので、ボリューム的には少なめか。

推理システムの基本

1.推理を行う場所に着く。
2.周囲を調べて指定数の情報を集める。
3.集めた情報の中から重要な情報を選んで推理成功。

「2.」の情報集めは作業感があります。
ただ、重要な情報さえ見つけていれば規定数を集めなくても答えを導き出せるのは良い。
情報入手の時に考察するケースもある。この要素は面白い。

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「3.」の重要な情報を選ぶところでは頭を使いますが簡単です。
自分で考えて推理を成功させる心地良さがあります。
アイコンが3つ表示されているので、3回間違えたらアウトなのだと思いますが、クリアまでそういう事は無かったので、推理失敗するとどうなるかは不明のまま。

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戦闘アクション

このゲームには戦闘アクションがあります。と言ってもステルスキルを行うだけですが。
悪霊という敵がおり、決まった移動パターンで移動していますので、背後から近付いてR2→そのまま画面に表示されるボタン入力という具合で倒せる。

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最初にこのチュートリアルを見た時は「面倒くさい要素」という印象でしたが、それほど頻繁に戦闘は無いのでストレスにはなりにくい。ゲーム全体で8、9回くらいの戦闘で、悪霊の数も合計で十数体しかいないと思います。1つの捜査の区切りにつき戦闘は1回か2回。戦闘自体も簡単です。ゲームのアクセントとしてはアリなのかなと思います。

ただ、死んだ(?)場合はリトライのロードが長い。

物語はイマイチに感じた

物語の好みは人それぞれですが、個人的にはあまり盛り上がる事なく終わったという印象。淡々と手掛かりを集め続け、その過程で物語を推理する楽しさがほとんどなかった。主人公が幽霊という設定上、人物同士の対話はあまりありませんし、登場人物自体が少ないので、誰かを疑ったり、追い込んだり、翻弄されたり。ムジュンを指摘したりする事が皆無。平坦な道を進んで最後に答えを教えてもらった感じ。多少は驚きを感じさせるような部分もありますが「ふーん」という程度の感想で「すごい!」とか鳥肌的な事は無かった。

あまり起伏の感じられない物語は、同社の鳥山求氏のシナリオを感じさせられた。

テンポは良い

ゲームのテンポは良いです。マップは狭いですし、面倒な作業もほとんどなく、物語はスイスイ進みます。その結果、5時間強くらいでクリアできてしまいましたが、個人的にはこれは良い事。ミステリーにはプレイ時間は求めていません。プレイ時間水増し要素を入れてこなかったところは評価できる。私はスムーズに進んだほうだと思いますが、だいたい5~8時間というクリア時間になるのではないかと思う。

グラフィックは下

グラフィックはPS4の中では低クオリティな部類に入ると思います。
PS3クオリティとも言えるところ。

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やり込み要素は収集のみ

クリア時点のトロフィー獲得率は66%で、残ったトロフィーは収集要素のみ。トロフィーコンプリート難易度は高くないでしょうけど、あまりやる気の起こらない作業でもあります。

街を歩いて何か出来るわけでもないので、ただ落ちている収集物を拾うのみです。
サブの推理ミッションが4つありますが、どれも受注した場所の周囲を調べて解決するのですぐ終わります。これも含めて5時間強でクリアできました。
リプレイ性は低いゲーム。

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推理システムは面白かったですし、進行のテンポも良いので、止め時が無く遊び続けてしまう良さはあります。
ゲーム全体を通して、とてもイージーなゲーム。道中で味方の誘導などもありますが、チンパンジーでもわかりそうな簡単な仕掛けばかりで、プレイの足止めにはなりません。

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物語が面白くなる事を期待して一気に進めましたが、私としては物語は楽しめなかった。物語が好みであれば、ほぼストレスフリーなゲームで楽しめると思います。

価格的にはDL版7,344円、BD版8,424円というのは高いですね。
内容的に$20のインディーズゲームという感じすらある。
単純にゲーム内容を価格で表すと2,980円といったところか。

マーダード 魂の呼ぶ声
スクウェア・エニックス
2014-07-17


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