トゥームレイダー ディフィニティブエディションを購入しました。進行度40%程度での感想。
「PS4オンリータイトルのほうがPS4の性能を引き出せる」と思っていたので、トゥームレイダーのグラフィックには、さほど期待していなかったのですが、キルゾーン シャドーフォールやナックよりもグラフィックの美しさに感動できました。嬉しい誤算。
12月中旬に海外版のPS4を購入しましたので、もう3ヶ月になるのですが、今更ながら「PS4スゴイ!」と思いました。場面によってはイメージアートが動いているようなレベルで、前世代の「詐欺スクショ」が現実にプレイアブル可能になった感じです。
グラフィックのクオリティが、そのままゲームの臨場感になるので、鉄塔に登ったときの恐怖感は今までのゲームでは体感できなかったもの。
メタスコアでも85点前後を維持している高評価。探索と強化の面白さを特に感じる。メインストーリーは1本道があるわけですが、過去のエリアに戻って動物を狩ったり、取り逃したアイテムを取ったり出来るので良いです。聞くところによると、後で入手不可になるアイテムは無いようですので、取り逃しを気にせず気軽にメインストーリーを進められる。
戦闘も出来が良い。操作性も良く、物陰に隠れながらの銃撃戦の面白さがしっかりある。弓矢、ハンドガン、ライフル、ショットガン、それぞれに魅力があって使い分けも面白い。サルベージポイントを集めて武器の強化も可能。
物語もLOSTやインディジョーンズのエッセンスを感じ、冒険物ドラマとしては及第点。めちゃくちゃ面白い、ってほどではないですが。言ってしまえば女版アンチャーテッド+箱庭って感じなのですが、アンチャーテッドよりトゥームレイダーのほうが歴史があるので「アンチャーテッドみたい」と言うのはおかしいかな。
過去作をプレイしていなくても、まったく問題なし。この新生トゥームレイダーは、大学を卒業したばかりの21歳のララ・クラフトのストーリー。まだトレジャーハンターになる前の初々しいララが描かれています。
舞台となるのは謎の島(このあたりLOSTっぽい)ですが、邪馬台国と思われるような島になっており、卑弥呼が物語のキーになっています。日本の扇子や能面などがレリックとして存在し、集めると経験値に換算されます。
マイナス点はQTE。それほど回数があるわけではありませんが、このシステム面白くないですし、QTEでゴッド オブ ウォーのようにド派手なアクションをするわけでもないですので、ただ退屈な作業となる。しかし、QTEに対する不満の声をスクウェア・エニックスはしっかり聞き入れ、THIEF(シーフ)からはQTEの全排除を明言しています。これが最後のスクエニQTEゲーになるのかと思えば、感慨深いものになるかもしれません。
死んだ後のリトライロードは長め。これはキルゾーン シャドーフォールやナックが早すぎるので、トゥームレイダーは長く感じてしまうというのもあります。初見のミニゲーム的なアクションは、けっこう死にました。死に方のエグさも特徴的で、死ぬたびに「さすがに18禁だな」と思う。開発者の性的嗜好を疑うところでもある。
個人的には90点くらいの満足度ですので買って良かった。最初に書いた「PS4オンリータイトルのほうがPS4の性能を引き出せる」というのは、この先は「ある」と思いますが、ハード初期に限っては「無いかな」と思いました。XboxOneのほうもオンリータイトルは評価低めです。既発のマルチタイトルのほうが信用できますね。ゲームの完成度が違いすぎると思いました。特にPCでも発売しているタイトルはクオリティ高い。ハード初期の独占タイトルは開発期間の短さがネックになるので、PCで発売済のタイトルをブラッシュアップしたものには敵わない。
もうすぐダークソウルIIが出ますが、これも4/25にPC版が出ます。PS4版も出してほしい。
この新生トゥームレイダー(PS3/PS4/Xbox360/XboxOne/PC)、今月末までに600万本に到達する見通しらしいです。超ビッグタイトルになりましたね。しかし、日本ではPS4パッケージ版が12,093+8,430=20,523本という寂しい結果。PS3版も初週35,250本でイマイチなんですよね。日本市場の難しさを感じます。