PS4のゲームは、ブルーレイディスク版とダウンロード版とがあります。これはPS3やPS Vitaでも同じなのですが、PS4の場合、これらのハードよりもダウンロード版の魅力が大きいですので、それを紹介します。
多くの方は、ダウンロード版に興味が無いと思います。PS3やVitaでもダウンロード版の割合は20%未満のようです。80%以上の方がディスク版を購入していることになります。私もディスク派だったのですが、PS4を使ってみていろいろ調べた結果、PS4のゲームは全てダウンロード版を買おうと決めました。
PS4は全タイトルがダウンロード配信される
SCEの吉田修平氏は「私達はゲーミングプラットフォームをよりデジタルな方向へ移行させており、PlayStation 4はPS Vitaのように全てのゲームをダウンロード版で提供し、そのうちの一部をディスクとして提供する予定だ。さらにデジタル配信ではより簡単なゲームを無料や数百円で提供することができる」と、全タイトルのダウンロード版リリースを明言しています。
ダウンロード版ならPS4+PSNで一括管理可能
全てのゲームがダウンロード配信されますが、逆に全てのゲームがディスク化されるわけではありません。ダウンロード専用タイトルは多数あります。ですので「あのゲームはディスク版で、これはダウンロード版で……」と、管理がバラバラになります。ダウンロード版なら統一管理が出来、全てのゲームをPS4とPSNの中に置いておけます。
HDDの使用容量は同じ
PS3のゲームはインストール非対応や部分対応のゲームが多く、HDDの容量をあまり使いませんでしたが、PS4のゲームはディスク版も全てフルインストールされますのでディスク版もダウンロード版もHDDの使用容量は同じです。
ダウンロード版はロード時間が短い?
これは驚きでした。どちらもフルインストールのはずなので違いは無いと思っていましたが、海外での検証によるとアサシンクリード4でダウンロード版が28.59秒、ディスク版は35.40秒と、かなり大きな差が出ていました。アサシンクリード4以外の検証がありませんので他タイトルでの差はわかりません。全てのゲームでこのような結果になるとも思えないけど、アサシンクリード4だけの現象とも思えない。どちらにしてもアサシンクリード4での結果を見ると、ダウンロード版にロード面の優位性があるのかもしれません。ネタ元のサイトは、ディスク版は定期的なチェックが入るからと考えている。たしかに起動時だけのチェックなら、不正なソフトも動かしやすいかもしれないし、ディスクへのアクセスは思っている以上に複雑で回数も多いかもしれない。
PlayStation 4 (PS4) Blu-ray and Download Storage Performance, Boot Times
ダウンロード版は静穏
ディスク版もフルインストールですが、ディスクがまったく回らないわけではありません。起動時はかならず回りますし「フュイイイィーーーン」という音は、けっこう目立ちます。ダウンロード版では、こういう騒音は出ません。
ディスク交換が不要
ダウンロード版はディスク交換が不要なのは当たり前ですが、PS4は主要アプリがゲーム起動に連動していることにより、PS3の時よりも大きな魅力となっています。
ディスク交換が不要 1 Vitaリモートプレイで
PS3の時より大幅に進化したVitaのリモートプレイ。ほぼ全てのゲームが対応していますが、ディスク版の場合はゲームを切り替えるのにPS4本体のところでディスク交換作業をしなくてはなりません。家庭内ならまだしも、遠くにいたらこんな作業はできません。ダウンロード版ならVitaからの遠隔操作で自由にゲームの切り替えが可能。自分でプレイしたいゲームを選ぶだけでなく、PS4に興味がある友人がいたら、手軽にいろいろなゲームを見せてあげる事もできます。
ディスク交換が不要 2 Live from PlayStationで
ブロードキャスト配信を見ることができるLive from PlayStationですが、このアプリからゲームのクイック起動ができます。
セッションに参加する | 視聴中のゲームに参加し、配信者とマルチプレイを行う。 |
このゲームを始める | 視聴中のゲームを起動する。 |
ダウンロード版なら、ディスク交換することなく、持っているゲームならどれでもクイックに起動できます。「この配信者面白い人だな」「一緒に遊びたいな」と思ったら、出遅れる事無くすぐに参加できるのは魅力。たまたま古いゲームの配信を見て、自分は既にプレイしていないゲームで「サポートしてあげたいな」と思えば、すぐに起動できる。このように、PS3以前は旧作はプレイしなくなるような人でも、PS4はブロードキャスト配信がきっかけで、旧作に目を向けることが多くなるかもしれません。
ディスク交換が不要 3 パーティーで
チャットアプリのパーティーも、パーティー参加者が遊んでいるゲームをクイック起動する機能があります。
ディスク交換が不要 4 本体2台持ちで
これはあまりないケースでしょうが、PS4本体を2台以上持っていても、それぞれにダウンロードしておけますので、ディスクを移動・交換しながら遊ばなくてすみます。
ダウンロードが早い
PS4はゲームの容量が大きく、ダウンロード時間が心配されましたが36GBのKNACKでテストしてみた結果、ダウンロード開始からアップデートしてゲーム起動まで24分でした。
PS4ちゃんねる – KNACK(ナック) DL版のダウンロードから起動まで24分
これはゲーム起動に必要な分だけを先にダウンロード→インストールしているためです。こういう工夫はありがたい。
あと、すでに北米では3月21日発売のinFamous: Second Sonのダウンロード版予約が始まっていますが、これはPS3版にもあったように、発売数日前からダウンロードが始まり、発売日にはすぐ起動できるシステムだと思います。これなら発売日にダウンロード時間で待つことがない。
傷やディスク紛失の心配が無い
ゲーム機によるディスク傷問題は旧ハードでありましたが、ダウンロード版なら傷がつく心配も無ければディスク紛失の心配もありません。本体の故障によくあるピックアップレンズの故障が発生しても関係ありません。
価格は安くない
ゲーム | ディスク版 | ダウンロード版 |
龍が如く 維新! | 8,600円 | 8,600円 |
真・三國無双 7 with 猛将伝 | 8,190円 | 7,100円 |
キルゾーン シャドーフォール | 7,245円 | 6,195円 |
METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES | 2,980円 | 2,480円 |
価格的には、希望小売価格でダウンロード版が0円~1000円安い程度で、実売価格になるとディスク版のほうが数百円安くなると思います。また、ディスク版は中古ショップに売れることもあり、コスト的にはディスク版のほうが良い。