今回は具体的なHDD換装のやり方を紹介します。
【回答】はい大丈夫です。むしろ一度起動して初期設定をしてしまうと、換装後に初期化されますので、再び初期設定が必要になり二度手間となります。自分でHDDを換装しても修理保証は受けられます。
1.セーブデータのバックアップ
買ったばかりのPS4やセーブデータが無くなっても良い場合は、この作業は必要ありません。「設定」→「アプリケーションセーブデータ管理」→「本体ストレージのセーブデータ」から「オンラインストレージにアップロードする」か「USBストレージ機器にコピーする」を選択してバックアップ。本体ストレージの中でバックアップできるのは、セーブデータのみです。ゲームのインストールデータや各種設定は、やり直しとなりますので、HDD換装は最初にやっておいたほうが二度手間にならずに済みます。
2.システムソフトウェアの準備
PS4のシステムソフトウェアは、PlayStation4の公式サイトで本体発売日に配布されます。各国の公式サイトで配布されていますが、中身は同じだと思います。とはいえ、本体仕様に微妙な違い(BDのリージョン、決定ボタン)があるので念のためハードと同じ国のシステムソフトウェアをダウンロードしておいたほうが良いでしょう。配布元にある使用上の注意も日本語で読んでおいたほうが良いですし。
日本版 → PlayStation®4システムソフトウェア アップデート
北米版 → PlayStation®4 (US) New Install System Software Update Method – PlayStation®
アジア版 → PlayStation.com (Asia) Hong Kong – PS4 Support – System Update Methods
注意すべき点、システムソフトウェアは2種類あります。通常のアップデート用(300MB程度)と再インストール用(800MB以上)です。HDD換装後に必要なのは、再インストール用(800MB以上)です。容量を見ればわかりますし、配布元にも注意書きがあるので大丈夫でしょう。間違って通常のアップデート用をPS4に入れようとしてもエラー表示されますので、本体が壊れることはありません。
システムソフトウェアをダウンロードしたら、USBメモリー(FAT32)にPS4というフォルダを作り、その中にUPDATEというフォルダを作る。そのUPDATEフォルダ内にPS4UPDATE.PUPを入れて準備完了。基本的な事ですが、文字入力は半角文字で、スペルミスも無いように。
換装前に、既にPS4を起動している人は映像の出力設定を「自動」に戻しておきましょう(初期設定は「自動」です)。これが原因なのかはわかりませんが、1080pや720p等に固定しておくと、換装後に映像が表示されない原因になるかもしれません。また、HDMIケーブルを分配するのはやめましょう。これも出力する形式が認識できない原因になりそうです。
3.HDDの換装
【回答】いいえ、フォーマットする必要はありません。自動でフォーマットされます。
換装に関しては、文章よりもYoutubeの動画で確認していただくのがわかりやすいです。
1.本体カバーを外す。まず横にスライドするのですが、気持ち力を入れて押す必要があります。ズレたら上に持ち上げる。あまり奥までズラす必要はありません、少しズラでば外れます。装着時も同じ。
2.HDDスロットを固定しているネジを外す。
3.HDDスロットを抜く。
4.HDDスロットのネジを4箇所外して、HDDを入れ替えてネジを4箇所締める。
5.HDDスロットを納める。
6.HDDスロットを固定しているネジを締める。
7.本体カバーを取り付けるのですが、まず後方側を引っ掛けてから前方を下ろす。あとはスライドして完了。
PS4のHDD(500GB)をSSHD(1TB)に換装 – YouTube
4.PS4起動
2通りのパターンがあります。自分でセーフモード起動して手順を踏む方法と、通常起動後に再起動でセーフモードになり、そのままシステムソフトウェア入りのUSBメモリーを求められるパタ-ン。どちらにしても画面の指示に従い、電源落ち→再起動にも焦らないように。
1.PS4の電源を7秒以上押したままにしてセーフモード起動。
※.セーフモード起動しなかった場合でもPSロゴが表示された後に電源が落ち、セーフモードで再起動します。起動後、デュアルショック4をUSBケーブルで繋いでPSボタンを押し「バージョン1.5x以上のアップデートファイル(再インストール用)が保存されたUSBストレージ機器を接続してください。」というエラー警告が出ます。
2.デュアルショック4をUSBケーブルで繋いでPSボタンを押す。
3.セーフモードのメニュー画面から「7.PS4を初期化する(システムソフトウェアを再インストールする)」を選択。
4.システムソフトウェア入りのUSBメモリーをPS4本体に挿入。あとは画面の指示に従ってアップデートして完成。
アップデート前とアップデート後に、電源が落ちて再起動しますので、焦らないように。
【原因】「USBストレージ機器を接続してください。」という指示が出てからPS4本体にUSBメモリーを挿入すること。フォルダ名に全角文字は使わないこと。フォルダ階層に間違いが無いか確認。フォルダ名にスペルミスが無いか確認。FAT32でフォーマットされているUSBメモリーを使うこと。USBメモリーが奥までしっかり挿入されているか、USBメモリーの形状によっては入りにくいかもしれないので別のUSBメモリーを使用するか、PS4に挿入しやすいUSBハブを経由してみましょう。USBメモリー自体の不具合・相性問題も疑いましょう。古いUSBメモリーがダメだったという報告がいくつか見られます。
エラー・不具合報告
【対処法】原因は不明ですが、
1.古いTV・モニターだと上手く認識できないのかもしれない。
2.映像出力設定を「自動」以外に設定していると不具合があるかもしれない。
3.HDMIを分配している事も原因として考えられるので、分配はしないこと。
セーフモードで起動(電源長押し起動)後に「解像度を変更する」という項目を選んで「480p」を指定することで再起動後に画面が表示される。セーフモードですら出力されない場合は、別のモニターに繋げ直すしかないですが、同じモニターでも電源を切ってから繋げ直して映った例もあるようです。電源は7秒以上押すと切る事ができます。
【対処法】PCに接続して動作確認しましょう。PCに接続後「マイ コンピュータ」→(SSHDのローカル ディスクアイコンで右クリック)→「プロパティ」→「ツール」→「エラー チェック」→「チェックする」でディスクのチェックが出来ます(OSによって表記が異なるかもしれません)。OS標準のツール以外にCrystalDiskというチェックツールもあります。不良セクタの検査/ 記録面の状態をチェックするHDD-SCANも良ソフト。
【対処法】HDDを換装すると起こりやすい現象のようです。北米フォーラムでも報告があり、Western Digital Scorpio Blue WD10JPVT 1TB 5400 RPM 8MB、1TB SSHD Seagate、1TB SSHD TOSHIBA、7200 320GB drive ※メーカー不明、など大容量HDDやSSHD、7200回転のHDDが使われていたようです。スタンバイモードでLEDがオレンジにならない場合は、電源ボタンを押しっぱなしにして電源を落としてから再起動できます。公式サイトには「※全てのHDDの動作を保証するものではありません」とあります。HDDでも起こる現象のようですが、特にSSDやSSHDに関しては、こういった不具合が出やすいと思われます。動作の安定性は標準HDDが一番だと思います。
【対処法】認証不具合は、わりとあるもよう。USBケーブルを抜き差しし直して再挑戦。不良品の可能性もあり。