北米PS Storeでリリースされた『The Elder Scrolls V: Skyrim VR』($59.99)をプレイしました。スカイリムのVR版です。
デュアルショック4とMove2本持ちに対応
対応しているコントローラーはデュアルショック4かMove2本持ちです。
Move2本持ちの場合
正式名称は「Move モーションコントローラー」ですが、もう「Move ナビゲーションコントローラー」の対応ゲームは出ていませんので、今後はMoveとだけ表記します。
【左】Move |
[テレポート] |
【左】□ | クエスト/スタッツ/セッティング |
【左】△ | スキル/魔法/マップ/アイテム |
【左】× | 武器をしまう。 |
【左】〇 | お気に入りに設定してあるアイテムの使用 |
【左】T | 押しながらMoveを振ってカーソル移動 |
【左】OPTIONS | 待機 |
【右】Move | インタラクト。話しかけたり物を調べたりするボタンです。 |
【右】□ | 魔法 |
【右】△ | 短押しでジャンプ。少し長押しでステルス。 |
【右】×/〇 | 視点の旋回。×が左で〇が右。30度ごとのスナップ切替。 セッティングで15度から90度まで変更可能。 |
【右】T | 押しながらMoveを振ってカーソル移動 |
【右】OPTIONS | 待機 |
移動タイプは、酔わない人なら[ダイレクト]を強く推奨します。というか[ダイレクト]移動以外でのプレイならこのゲーム自体オススメしない。テレポート移動では細かい移動が難しく、真っすぐ進むのにも常にカクカク進むことになります。[ダイレクト]はMoveを倒した方向に進むのでスライド移動やバックも簡単にできる。方向キーやスティックがないMoveで、Move自体をスティックに見立てる操作は良いと思った。他のゲームでも真似してほしい。
移動中とジャンプ中は酔い防止のために周囲の黒枠が大きくなります。画像で見ると視界が狭いですが、黒枠の煩わしさは感じず、酔いにくさは感じるので助けられていると思う。
泳ぐのも気持ち良い。平泳ぎでTボタンを押しながら水を引っ張る感じ。
[テレポート]移動は良くないけど[ダイレクト]移動は楽しい。このゲームの魅力を決定的に変える部分でもあり、[テレポート]でプレイしたレビューや感想記事はスルーしてもいいくらい。しかし、デフォルトは[テレポート]なんですけどね。
私は[テレポート]だと30分もプレイすれば「もういいや」となる感じで、[ダイレクト]だと、ずっと浸っていたい世界に変わる。
戸惑う操作は装備・アイテム関連や会話などですかね。デュアルショック4で操作しても少しやりにくいほどですから。カーソルの移動や、決定/キャンセル/装備/捨てるの使い分けなども慣れるまでは大変で、最初は面食らうけど慣れます。
会話は左手での操作が基本となるので、普通のゲームパッドの感覚とは反対ですね。右手のMoveボタンでも出来るんですけど、右手の〇/×が視点切替なので、左手で操作したほうが〇/×も使えてやりやすい。「会話は左手、決定はMoveボタン、キャンセルは〇ボタン」を意識しています。
スカイリム自体が初めてという人は、かなり難しいと思う。膨大なアイテムの管理自体にチンプンカンプンになるでしょうから。操作以前にスカイリム自体に馴染むまで時間がかかるでしょう。
おそらく体験イベントなどで少しプレイした人は「操作が難しい」という感想で終わるかと思う。[ダイレクト]操作に切り替えて動き方にも慣れて、メニュー画面の基本操作にも慣れた時にゲームの面白さが飛躍的に増す。このゲームの場合、15分や30分のプレイでの感想は意味がないと思う。私も最初は「これ操作きついな……」と思いましたが、1時間ほどプレイすると、かつてないほどの興奮で満たされた。
デフォルトの難易度が一番易しい難易度になっており、非常に簡単です。おそらく、テレポート移動での動きの難しさを考えてデフォルト難易度を下げているのではないかと思う。物足りなさすぎるなら難易度を上げましょう。
弓は難しい
私はスカイリムSEを弓でプレイしていましたがスカイリムVRでの弓は難しいです。それは単純にポインターがないから。リアルな感覚で狙うのみ。上手い狙い方もあるとは思いますが。
弓の操作はおそらく誰もが想像する操作です。左手で弓を構え、右手のトリガーを押しながら矢を引いて、トリガーを離して発射。
楽しすぎる剣と盾
私は右手に剣、左手に盾を持ってプレイしています。TESシリーズは戦闘の評価が高くはないですが、VR世界に入り、直感的な操作で盾を構えたり剣を振ったりするのは楽しい。10時間やれば飽きるかもしれないけど。
スカイリムSEのボタン操作よりも素早く正確に剣を振れるため、戦闘の難易度は下がっているかと思います。盾も直感的に動くのでガードも堅い。
やや認識精度が良くないところは感じる。武器を持っている右手がどこかに飛んでいったりします。これは大きな問題点であり、アップデートで修正してほしい。
【お詫び】部屋を暗くして「トラッキングライトを調整する」をしたら良くなりました。IGNのレポートにも武器の認識がおかしいとあったのでソフト側の問題かと思い込んでいましたが、トラッキングライトの調整で解決した。VRのゲームで再調整したのは初めてですので、購入予定の方は念のため再調整してからプレイしたほうが良いかもしれません。
右手の武器が離れる現象がなくなるというわけではなく、単純に剣を大きく振りすぎるとカメラの範囲外に出てしまい、それに合わせてゲーム内の手の位置もおかしくなることはある。これは認識が悪いのではなくカメラの範囲外だから仕方なし。トラッキングライト調整後は、カメラの範囲外に出てしまっておかしくなった後でも戻りが早くなりました。
カメラの位置調整も大事ですし、熱くなりすぎてMoveが範囲外に出ないよう注意する必要があります。カニなど下に攻撃する時に範囲外に出やすい。
巨大な蜘蛛との戦闘は高揚感が凄まじかった。VR世界で対峙する巨大な蜘蛛の気持ち悪さはエグいけど、子供の頃に夢にまで見たRPG世界の冒険を体験できる。ファンタジー世界で恐ろしい魔物と戦って倒す、子供の頃に妄想した世界を体験するVRドリームです。
見やすいグラフィック
PS4 Proでプレイしておりますが、VRのゲームとしてグラフィックに不満はないです。むしろ思っていたよりも良くて満足。開けた場所の遠景は簡略化されます。
PCからの移植物やVR専用じゃないタイトルは最適化が甘くて、チラついたりザラザラしたり見難いゲームが多い印象ですが、Skyrim VRは見やすくて最適化は完璧に近いと思う。居心地の良い世界。
VRで再現された世界は素晴らしく、「ゲームに出てた人だ」「ゲームで見た場所だ」みたいな感じで、聖地巡礼しているような楽しさもある。『クーロンズゲートVR suzaku』が観光ソフトっぽいですが、Skyrim VRにも観光の楽しさがある。スカイリムをプレイしたことがある人なら、いちいち感動すると思います。
犬や動物がとてもかわいくて、家を買ったらペットを飼いたいと思った。VRなので、家に住むということも、より深く体験できると思う。
体験の深さというところで、人殺しや動物殺しはやりにくいです。リアルにモラルが反映されて出来ないですよ。従来のゲームの壁を越えてる。
最初は「スカイリムをVR化するなんて無理があるんじゃないか?」とも思いましたが、いざプレイしてみると最初からVR前提で作られたゲームのようなフィット感。他社もこれを真似してアクションRPGを作ってほしいです。
スカイリムSEとは完全に別タイトル
スカイリムVRはDLC全部入りの完全版仕様ですが、スカイリムSEとは完全に別タイトル扱いであり、セーブデータもトロフィーも別です。
操作の壁を越えたら最高のVRゲーム
ここまでしっかり作られていて嬉しい限り。スカイリム自体の面白さは損なわれておらず、VRで魅力が飛躍的に増した。北米でPSVRとスカイリムVRの同梱版が出るようですが、同梱するにふさわしい最高のVRゲーム。
プレイの壁となるのは操作だけですが、慣れれば全然問題ないどころか、動かしていてめちゃくちゃ楽しい。慣れずにレビューするような人はスルーしていいと思う。
IGNのAlanah Pearce氏が酷評に近いプレイレポートを投稿して話題になっていましたが、読み直してみるとやはり「テレポート移動で短い時間のプレイ」です。
酷評している部分の多くはテレポート移動での問題です。ダイレクト移動にするだけであっさり解決します。この酷い悪評を広めたことを責めるのも難しいところで、15分や30分程度のプレイならこういう感想になるのも仕方ないかと思う。1時間プレイしてこの感想ならVRのゲームをレビューするレベルには至っていないライターだとは思いますけど。移動できるタイプのVRゲームは移動方法のオプションがあって普通ですので、移動に関する問題を感じたのに、そこに触れられないなら素人ゲームライター。
私も最初の15分くらいはテレポート移動でしたので、移動の問題は感じていました。スカイリムをプレイしたことある人なら、あれをテレポート移動でプレイするのが良くないのは想像できると思います。
唯一、問題点として同意できるのは武器が離れてしまう認識精度の問題で、ここさえアップデートで改善されれば良いのですが……。ホント、ここだけもったいない。戦闘において重要なことでもありますからね。
点数で表すならダイレクト移動でなら85~90点、テレポート移動なら60点くらいの差はあります。大減点は武器が離れることのみなので、そこさえ改善されれば100点!
100点でした。ここまで丁寧にVR化しているゲームなのに、右手の精度がデタラメなわけがないと気付くべきでした。申し訳ございませんでした。
私は酔わなかったのですが、ダイレクト移動だとフリー移動できるゲームですので、酔いやすい人は酔っちゃうのかなと思います。
「酔い」という健康上の問題が優先されるのは当たり前なので、デフォルトがテレポート移動なのは仕方ないですが、冒頭で移動タイプを説明するチュートリアルは欲しいと思う。IGNの記者のようにダイレクト移動に気付かずプレイしてしまう人は多いでしょう。私もテレポート移動だけなら酷評に近い感想になると思います。ダイレクト移動で操作に慣れて、このゲームの真の魅力がわかる。
自分がスカイリムの世界に降り立った時点で興奮するし、ドラゴンにマジビビりしたり、盗賊に襲われる恐怖も実感したり、移動中に狼に後ろから襲われてビクッとなったり、のんびり歩いてスカイリムの世界を楽しんだり、こんなに楽しんでいいのかってくらい最っ高です。
北米版を$59.99で購入しましたが、この出来なら日本版を購入しない理由がない。早く日本語で楽しみたい。PS3版のスカイリム、PS4版のスカイリムSEとプレイして今回が3回目ですが、3回目にして最高のスカイリムになりそうです。スカイリムSEをプレイした直後であることも吹き飛ばす魅力がある。
現在のところメタスコアは90点(2件)、ユーザースコアは9.0点(20件)。どちらも件数が少ないので参考にならないところ。VRゲームの評価は難しく、まず酔わない人と酔う人で点数が大きく開く。スカイリムVRの場合は操作に関するオプションをいじれる人といじれない人や、どのコントローラーでプレイしたかでも大きく開くと思います。なので、平均点に意味はあまり感じない。
購入予定の方は、Move2本持ちならダイレクト移動を推奨しますし、最初は操作が難しいと感じて当たり前なので、そこだけ覚悟してプレイに臨めば良いでしょう。難しいけど慣れますし、慣れていく過程も楽しい。梅原大吾氏が言う上達する過程の面白さですかね。個人的には3回目となるスカイリムですが、上達する過程の面白さを感じられるのは新鮮。
武器が離れていく問題は散々指摘されると思いますので、メーカーにとっても修正の優先事項になりそう。日本版がリリースされる12月14日までに少しでも良くなれば嬉しい。ここさえ修正されれば完璧で、評価的にも5~15点くらい加点されるような重要なポイントかと思う。日本版を待つにあたり、アップデートで注目する点は間違いなくここ。デュアルショック4でプレイする場合は発生しない問題なので関係ないです。
今のところプレイしていて残念なところは離れてしまった武器への対応。どういう操作なら離れにくいのか、どうすれば元に戻りやすいかを探りながらプレイしています。
認識精度が悪いと感じたら、ホーム画面の「設定」→「周辺機器」→「PlayStation VR」→「トラッキングライトを調整する」→「コントローラー」から調整可能。
ベセスダ・ソフトワークスのPSVR第1弾が良い出来で一安心。これならDOOM VFRにも期待できる。
スカイリムの世界に自分が入ってスカイリムを体験する。従来のゲームを測る物差しでは測れない別次元のゲーム。未知の感動や興奮が体験できます。混乱するほどの驚きと、現実感がないような衝撃を受けている、ただただ凄い。
ザ エルダースクロールズ V:スカイリム VR (VR専用) 【CEROレーティング「Z」】
- 出版社/メーカー: ベセスダ・ソフトワークス
- 発売日: 2017/12/14
- メディア: Video Game
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コメント
はしゃいでテンション上がっちゃいましたね。VRという新しいハードだからこその新鮮な驚きがありました。
最初は右手武器の認識精度を大きな問題として書いていたのですが、私の調整不足だと気付いて修正した結果、ほぼ絶賛のみになりました。
記事中にもあるように酔いやすい人は酔うかもしれないところと、操作に慣れるまでが1つの壁ではありますね。
7 Days to Dieに関しては私も思い入れがあり、旧ブログから度々記事でも触れていました。ARKのPS4版がヒットしたことで、こちらも日本語版が出る流れにならないかなーという密かな期待もあります。
バラバラレビューを見てるとユーチューバーが広めた7 Days to Dieを思い出します。ゲームニュース社のお抱えの批評家がまともなレビューをできないから信頼できる好きなゲーム好きがやってるゲームを買う。そういう流れはこれからも強まりそうな気がします。
メタスコアは絶賛ばかりですが、北米尼は絶賛と不評の二極化。やはり合わない人は相当いるような気がしました。
はますけさんのブログは見始めて1年くらいの若輩者ですが、基本罵詈雑言は書かない一方で全力絶賛もない気がしていました。今回絶賛されていてとても驚きました。
.hackとかソードアート・オンラインのようなゲームの世界に入るゲームがいよいよ現実に近づいた感じがします。
VRの「そのゲーム世界に入る」という感覚が、超大規模なRPGで実現できたことで、大きな壁を1つ越えた印象。
もう楽しいのはわかったので日本版を待ちたいのですが、「もう1ダンジョンだけ」となって再訪してしまう魅力があります。
メディアレビューの問題の1つは、組織の看板を掲げても人によって評価基準が全然違うところかと思います。
騒がれたDOOMもレビューしている人が違います。また別のレビューなら60点にも90点にもなる可能性があります。
IGN本家が6点と厳しい評価をしたRUINERもIGN JAPANだと10点満点だったり、個々の評価基準がデタラメに思えますし、好みが違う以上、デタラメで自然かとも思います。しかし、レビューする人によって6点にも10点満点にもなるようでは、言うなればレビュアーガチャの当たり外れで組織としての点数が出てしまっている状態。
でも見る側は「IGNの」レビューとして見る。
となると組織名や平均点ではなく「誰が」という見方をしたほうが見えてくるものが多いと思います。Twitterや個人ブログや配信を見ていると、その人の好みもわかってくるので「誰が」という部分がよく見えてきます。
VRゲームは特に扱いが難しいので、私もVR専門の個人ブログをチェックして参考にさせてもらっています。やっぱり専門の人はプレイ経験を重ねてどんどん記事に深みが出てきますね。面白いです。
この記事を見て、とても楽しみになりました。PS4版は本当にハマって、プラチナまでとったんですが正直なところ「これこそが本来のスカイリムなのではないか?」とずーっと思ってました。しかし、どうやら上がありそうということで楽しみで仕方がありません。ここまでやりこんで来たからこそ、日本語版がたのしみです。
IGNはもうダメですよ。ゲーム情報を追う方はご存じかと思いますが、任天堂ボーナスポイントを最適化する為に何でもやる機関紙に成り果ててしまいました。PSと対立する場合、任天堂の御用記事しか一切書きませんよ。本当に汚らわしいと思います。公的情報を私物化して、他社を辱しめるという醜悪な行動ですよ。
私は北米版VRをやる機会がないので、本当にこの記事は参考になります。これからもIGNみたいな提灯持ちコジキ企業にはできない、「面白い」を追求するエントリをはますけさんにはしていってほしいとおもいます。